お兄さまには秘密だよ？みんなのレビュー

著者:神奈木智, イラスト:小椋ムク

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みんなのレビュー（4件）

みんなの評価3.3

評価内訳

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星 1 (1件)

4 件中 1 件～ 4 件を表示

電子書籍お兄さまには秘密だよ？

2018/05/27 23:08

面白かった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：てひう　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

だいすきな小椋ムクさんの表紙イラストに惹かれ気になってた一作。
タイトル、表紙からふわふわメルヘンを想像してたら違った。意外とスパイシー。しっかりしてる受けがすき。
小椋ムクさんのイラストよかった！　あとがきないのはザンネン。

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電子書籍お兄さまには秘密だよ？

2017/12/14 18:36

異母三兄弟

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：すいかめろん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

挿絵あり、あとがきなし。

***

舞台となるさる名家・藤宮家には、三人の息子がおりました。
　長男・至輝は妾腹（母はジャズシンガー）
　次男・秋緒は嫡出（政略結婚・母は華族出）
　三男・奈津生は後妻腹（母は屋敷の元メイド）

秋緒は自分のみが正統な息子であると主張し、会社の跡継ぎを継ぐのは自分であるべきと信じている。
ただ、実績不足やその人となりから不安に思う声も多く、対抗馬として藤宮家とは長らく距離をおいている至輝を担ぎ出そうとする勢力もあるという情勢。
秋緒は自分の立場を確固たるものとすべく、至輝を失脚させるための裏工作のネタを探そうと奈津生を脅し使用人として彼の屋敷に潜り込ませます。

奈津生は昔、秋緒にいじめられ隠れて泣いていたところに出くわし、結果的に励ましてもらうこととなった至輝に長いことヒーローのような憧れを抱いていました。
母を盾に強制されたとはいえ、至輝に近づけたことは嬉しく、でも彼を騙しているという事実は心苦しく悩みながらも、今までは与えられる立場で知らずにいた様々な家事の術を失敗を経ては学び取っていき、次第にやりがいを感じるようになっていきます。

この辺りの箱入り育ちながら一生懸命な奈津生の様子がとても好感もてます。
美化された思い出とは異なり実際は仏頂面で天邪鬼な旦那様・至輝もおっちょこちょいで騒がしくてでも憎めないキャラな奈津生がどうもお気に入りのようで…ｖ

まぁそんな偽りだけれど穏やかな日々が、しびれを切らした秋緒の行動によって打ち破られるわけです。新入りお手伝いの正体はばらされ万事休すで。

そんなこんなの騒動が決着ついてハッピーエンドを迎えるまでのお話です。

シビアに見てしまえば、三兄弟お坊ちゃまズだけあって、それぞれ違った方向に浮世離れした甘ちゃん達で、こんな子達に会社を任せてしまって大丈夫なのかな？って思ってしまいますが、そこはファンタジーですので深くはツッコまない。
ムクさんのほんわかイラストに癒されながらすらすらと読了です。