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電子書籍

ご主人様は山猫姫 みんなのレビュー

  • 著者:鷹見 一幸, イラスト:春日 歩
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みんなのレビュー10件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
10 件中 1 件~ 10 件を表示

新たな枠組みを目指して

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 北域の覇王への道をまっしぐらに進み始めた泉野晴凛だが、その周囲の女性たちにも変化が訪れ始めた。タッケイ・ラム・シャールが甲斐甲斐しく酔った晴凛の世話をするのに対し、子どもから女への成長を開始したシャン・クム・ミーネは、自分がずっと晴凛のもとにいるためには何をすれば良いかをアイリーンに聞く。
 南域の反乱は反乱軍が素人であるため一気にケリがつくかと思われたが、初戦をあまりにも簡単に勝ちすぎたことと、帝国内部の勢力争いの結果、膠着状態に陥ってしまっていた。それを打開するために榎耶将軍は捨て身の策を実行するのだが、その結果もままならない。

 一方、北域王・泉野晴凛のもとを訪れたシムールのエオル王は、シムール領内の砂漠化による食糧不足を解決するため、遊牧民の根幹を揺るがすような策を持ってきていた。
 その策を実行すれば、より豊かな北域が実現する。しかし、旧来の価値観を脱し得ない老人たちにとっては、先祖への裏切りに過ぎない。そしてその想いは、それに付け込む勢力に利用され、大きな事件を巻き起こすことになる。

 辺境の反乱を鎮圧するだけの実力はまだ残しながらも、それを発揮する環境を作れずに自滅していく帝国をよそに、経済という不滅の真理は、帝国領土に新たな火種を持ち込みそうな雰囲気だ。
 着々と実力をつけていく北域と、帝国崩壊を助長していく南域、それに力を残したまま絶えようとする帝国の一部勢力たち。彼らが描く未来の姿とは?

 お鼻ぷくぷくの仮面軍師も良い目を見たり、悪い目を見たり、とにかくまだあきらめてはいない模様です。

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山猫姫と紅い塩

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 舞台設定でいうと、唐の時代くらいの社会基盤を持った世界。海に開けた延喜帝国と遊牧民族で構成されるシムールは、内陸の国境線をめぐり百年に亘って対立していた。しかし、月原弦斉という帝国の高級官吏が中央の政争に敗れ辺境に赴任してくると、シムールの一支族シャン族と和議を結ぶことに成功してしまう。彼の功績を嫉む中央政府は、支族の族長の娘を後宮に差し出すことを条件に和議を認めるとの決定をするが、月原はその条件も受諾させることに成功。しかし問題はその娘が「山猫」と称されるほどのクソガキであることにあった。
 その頃、中央の名門一族の出である泉野晴凛は、兄弟と違って落ちこぼれ扱いされることに悩んでいた。科挙には二度続けて落第、文官になるつもりだったので武芸の稽古もしておらず武官にはなれない。そんな彼に、千載一遇のチャンスとも呼べる、辺境での家庭教師の仕事が舞い込んできた。
 山猫姫とのファースト・コンタクトにも成功し、家庭教師の仕事にも慣れた頃、月原弦斉が中央の意向で解任され、新総督が赴任してくることになる。中央の意向で来る役人が月原の努力を無に帰すのは目に見えている。シャン族との友好関係を継続させるため、晴凛の家庭教師の職を守ろうと、新総督の人事権の及ばぬ官吏に推挙されたのは良かったのだが、新総督は彼を無役無録にして、山猫姫と共に野に放り出してしまう。
 その結果、帝国の官吏でありながら、シャン族の下で暮らすことになった晴凛だが、新総督の手により急変していく事態は一人の手には止められず、再び戦乱の火蓋が切って落とされることに。その時、晴凛がとる行動とは…。

 戦争を単なる兵力と兵力がぶつかる戦場としてとらえるのではなく、塩という戦略物資の供給源の確保という広い視点からとらえようとしている作品に見えます。でもそういう題材をそれだけでまじめに書くと面白みがなくなってしまうから、マイ・フェア・レディ的な要素など、キャラクター的に読者を引き付ける要素を付け加えて、エンターテインメント性を重視した作品にしようとしているみたい。
 意図通りに完成すると、作者の代表作になる予感がします。

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動乱の始まり

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 延声の県令、犂山を仲間とし、延喜帝国の北域辺境を平定した泉野晴凛は、周囲の薦めにより、北域の独眼竜、北域王を名乗ることになる。
 しかし、帝国中枢を牛耳る近在官の苑山燕鳳の眼は北域には無かった。南域の街・承安で商人たちが月原弦斉を担ぎ上げ反乱を起こしたのだ。月原弦斉を朝敵として殺す大義名分を得た苑山燕鳳は、近衛連隊長の泉野聡凛を先鋒に、討伐軍を送り出す。

 帝国の眼が南に向き、一時の平穏を得た北域辺境では、晴凛の嫁ミーネと妻シャールの料理対決が行われたり、志願兵が集まってきたり、更なる展開への雌伏の時期が訪れたかに見えた。
 一方、南域でも、月原弦斉に才能を開花させられる、第二の晴凛となるような若者、面涼が登場したり、怪しい覆面の、鼻を膨らませる軍師くずれが登場したり、目が離せない。

 いよいよ、シムールのエオル王も動き出し、シムールと延喜帝国が大きく揺るぐ時代となってきた。

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堕ちた宿敵との決着

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 侘瑠徒に攻めて来た帝国緑軍を退け、緑軍指揮官の孟旗将軍以下を味方につけることに成功した泉野晴凛と皇伏龍こと神流千斗は、損耗したシムール兵の建て直しを急いでいた。そしてその頃、延声に帰還した沢樹延銘は、直裁官であるのを良いことに、県令の犂山稜世に対し、住民を巻き込んだ作戦を提案していた。
 もはや軍師として落ちるところまで落ちた沢樹を見切った伏龍は、延声内部に混乱を巻き起こすため、晴凛の兄、泉野光凛と、シャン族ミーネ姫のお目付け役のミリンに潜入工作を依頼する。たった二人で敵地に乗り込んだ彼らは無事に帰還できるのか?そしてピンチに急接近?
 侘瑠徒では晴凛の嫁と妻の座を巡って、ミーネ姫とタッケイ族シャール姫の意地の張り合いが繰り広げられる!

 どうやらシリーズは好調の様で、物語はどんどん広がっていっている。
 初めはちっぽけな地方反乱だと思われていた騒動が、ついに帝国中枢でも深刻に捉えられる事態になってきた。帝都の苑山燕鵬も浮き足立ち、一気に北方の人心を離反させる致命的な失策を布告してしまう。そして、動揺は他の地方にも広がり…。
 いよいよ時代が動き始めます。

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ボトムアップの戦記もの

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 二正面作戦回避のため、シムールを味方に取り込みに大族長会議に乗り込んだ泉野晴凛だったが、ミーネ姫の秘策のせいで彼の嫁を決めるための料理決戦が勃発してしまう。普段は料理なんてしなさそうな二人が、晴凛のために一生懸命に創作料理を研究するのだが、その描写がかなり細かい。作者による料理のルーツ話も作品中に織り込まれ、架空戦記なのに歴史小説みたいな構成になっている部分もある。
 一方、帝国側では、前線に物資を調達するための現金輸送任務に、晴凛の兄である光凛が抜擢され一苦労する。帝国サイドでは官僚組織の腐敗っぷりが問題で、平時の官僚機構は有事に対応する柔軟性が無く、軍隊の足を引っ張ると言いたいらしい。
 振り上げてはみたものの、落とし所のない拳の始末に困るシムールと、前線を遠くに見て危機感の薄い帝国の、無名の師の行方を、国家同士というよりは、国家を構成する人々の動きや考え方の側面から描くことに軸足を置いている様だ。別の言い方をすると、紀伝体の架空戦記ものなのかも知れない。

 ただ、巻頭の挿絵と内容に若干の齟齬があるのはいただけないけれど。

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少年はいま男になる

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苑山燕鳳を排し摂政の菰野盛元を担いだ菰野将阮が、北域王の泉野晴凛に罪をかぶせ、延喜帝国の長嶺帝を暗殺するための行幸を企てていることを察知した皇伏龍こと神流千斗、愛するアンギュトヌス・アイリーンを暗殺予測地点の傍に残し、シャン・クム・ミーネやタッケイ・ラム・シャールを利用した長嶺帝護衛作戦を立案し、暗殺実行犯が来るのを待ち受ける。
 一方、南域反乱軍で軍師として君臨する沢樹延銘は、新兵たちをすり潰して消耗戦を仕掛け、近衛連隊長の泉野聡凛らを擁する帝国軍を疲弊させながら、軍としての経験値を高めていた。その反乱の様子を軟禁されつつ見守るしかない月原弦斉は、かつての自らの罪を後悔するのだった。

 帝国の危機を好機と見たかのごとく、またしても軽装で北域に乗り込んできたシムールのエオル王と長嶺帝の歴史的邂逅が実現するとき、世界は動く。
 皇帝付き女官の紫芹というまたもうるさいキャラを加えつつ、ついに帝国全土に広がった戦乱は、収束に向けての一歩を踏み出し始めた。

 そんなシリアスな状況とは関係なく、シャールによる晴凛誘惑と、それを邪魔するミーネの女の戦いも繰り広げられる。

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呆気なく訪れる崩壊

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月原弦斉が基盤を築いたシムールと延喜帝国の融和の象徴である侘瑠徒から北域を平定した泉野晴凛は、延声の元領主・犂山随細の協力を得て勢力を広げていた。そんな彼のプライベートは中々に大変。シムールのシャン・クム・ミーネが怪我をしたのは自分が至らなかったからだと思い込んだタッケイ・ラム・シャールが、寝ずの不審番で自分を追い込んでいたのだ。
 一方、次の手を考えるために、アンギュトヌス・アイリーンと共に帝都へと赴いた皇伏龍こと神流千斗は、南域の反乱が思った以上に破滅的な状況になっていることを知り、危機感を強める。そして彼自身にも、アイリーンとの関係で転機が訪れようとしていた。

 帝国の内部でも政変が発生。南域の戦況が悪化するにつれて足並みを乱し始めた官僚たちは、苑山燕鳳を排して自分たちが長嶺帝の摂政・菰野盛元を神輿に担ごうという勢力も現れ始める。一方、沢樹延銘が主導する南域反乱軍は、帝国軍の補給不備をついて戦線を拡大。ついには近衛連隊長・泉野聡凛の再派遣が決まっていた。
 神流千斗と練涯塾の和解、泉野光凛とミリンのあれこれ、皇帝付き女官の紫芹に蒙を開かれる苑山燕鳳など、物語を彩る登場人物たちのエピソードを盛り込みつつ、一気に帝国崩壊寸前まで雪崩込んでいく。

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希望的観測と幸運の焦点

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 皇伏龍の策も見切って兵を伏せ、3万の軍勢で侘瑠徒包囲網を敷き終えた沢樹延銘率いる帝国緑軍は、攻城兵器の準備も完了して、外見上は圧倒的優位に立っていた。ただ、その内部には食料不足という大きな不安を抱えていて、士気に影響を及ぼしかねない。
 一方、これまであらゆる奇策を駆使してピンチを切り抜けてきた泉野晴凛たちは、今回も一点豪華主義の作戦を繰り出し、幸運もあって一時的な優位を築くことはできるが、切り札は不発に終わり、最後の決め手がない。ついに最後かというとき、彼らの前に現れたのは…。

 今回はさすがにピンチの状況を作りすぎちゃったのかな、と思う。かなりの幸運と、敵将の自信家的性格から考えるとないような指揮ミスをに助けられた所が多い。もちろん、そこに至るまでに帝国軍に不安材料を積み重ねさせた伏龍の作戦が効いていることは事実ではある。

 戦場にあっても同様に振舞うミーネと晴凛のラブコメはいつも通りだが、シャールも再登場して、こちらの戦況も混沌としている。そして、ミリンの大活躍。
 この巻で戦局は大きなターニングポイントを迎えた。次の戦場はもう少し大きな地図上で繰り広げられることになりそうだ。

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戦争の最中にも日常はある

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 晴凛率いる侘瑠徒の一党に良い様にされてきた帝国軍の反撃が始まる。これまでは官僚組織から独立していた帝国軍に影響力を及ぼすため、帝国官僚のトップである苑山燕鳳は、皇伏龍の同門である沢樹延銘を全軍指揮官として送り込む。
 周囲の人間の心情を全く慮ることのない歪んだ性格はともかく、有能であることは間違いない沢樹の適切な処置により、挙兵以来初めての敗北を味わう皇伏龍だが、そのまま敗走すれば侘瑠徒の民は皆殺しにされてしまう。大軍に寡兵が立ち向かうための、ちまちま嫌がらせ作戦が始まる。

 戦乱の只中にあっても普段の生活を忘れない侘瑠徒の人々の姿と、腐敗したシステムの現状を理解しながらも、自らの職分で為すべきことをするしかない帝国の人々の姿がある。生き残るための唯一の選択をした人々と、消極的同意と妥協の産物によるしかない人々の争う様は、止めよう・変えようと思ってもなすすべも無い大組織の恐ろしさを感じさせてくれるだろう。
 こういう組織論的なお話とは別に、戦争の中でも商魂たくましい人々の姿や、晴凛とミーネ姫のいつも通りのやりとりなど、日常シーンも健在です。

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人のふんどしで相撲をとる

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

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 前巻の事態悪化のスピードに比べれば、今回はのんびりしたもの。実質、三日ほどしか時間が経過していない。戦場儀礼の紹介と、如何に帝国のシステムが形骸化しているかを紹介しているくらい。こうなると、当初期待していたほどにはならない気がしてきた。
 そもそも、君側の奸を討つ、という思想自体が好きになれない。臣下の罪はそれをのさばらせた皇帝の罪だし、官僚の腐敗は制度設計のミスだろう。なぜなら、それが人より良い生活を享受するための義務であるし、本質的にファンクションである官僚に善悪を求めること自体が間違っているからだ。
 大体、最大のリスクをとっているシャン族の扱いがひどいのが気になるんだよな~。

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