先輩とぼく みんなのレビュー
- 著者:沖田 雅, イラスト:日柳 こより
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紙の本先輩とぼく
2007/01/26 15:56
ベタと見せかけてベタじゃないと思ったら、実はベタベタだった
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ノウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見よくある男女入れ代わりネタかと思いきや、入れ代わっていることを冒頭でカミングアウトします。普通、こういう入れ代わりネタは周りの人間に入れ代わっていないことを隠すために大げさなウソをついて笑いを誘うシチュエーションコメディになるはずなのです。ところが、この作品は最初からその要素を捨てていいます。狙ってやったとしたら、大変勇気のあるチャレンジャーです。
しかも、元の性格が男みたいな女と女みたいな男が入れ代わったせいで、みんなとまどうどころか、むしろ喜んでいます。これでは日常に異分子が介入するパニックコメディにすらなれていません。
では、いったいこの作品はなんなのかというと、ただの変人奇人満載のキャラクターコメディなんです。そう、この作品はベタと見せかけてベタじゃないと思ったら、実はベタベタだったという実に複雑な設定をしながら、表の裏の裏は表だったというような非常にシンプルな見せ方をしているのです。
ベタと思った方、だまされないでください。この作品はベタじゃないのです。
そしてベタじゃないと気付いた方、だまされないでください。この作品はベタベタなのです。
紙の本先輩とぼく 5
2005/06/14 12:45
オタクの美学
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻で5作目となった「先輩とぼく」ですが、今回の影の主役は1作目からお馴染みのあの男、タッキーです。タッキーといってもテレビで大活躍のあのアイドルなどでは断じてなく、オタッキーだからニックネームがタッキーという、現代社会のオタクの極端な部分を濃縮したような味のあるキャラ。この作品をここまで読んで来られた方ならば知らない人など居るはずのない、あの悲惨で素敵なキャラクター。
今回は、そんな彼といつもマニアックな道を極めようと一緒にくっついて遊んでいるロボット、オーラーとの淡い恋愛話とでも言いましょうか、そんな設定を中心にストーリーが進んで行きます。
今回も新キャラが出てきます。凰林学園生徒会長でにこやかな好青年空山総一郎。なんですが、実は裏では「先輩」つばさと並ぶなかなかの策士。彼には彼で、つばさとの幼少期のトラウマ等色々あるらしいのですが、そんな策士の彼がオーラーに恋心を抱いた事でひと騒動に。
学園の文化祭をネタに、とにかくマニアックに、とにかくオタッキーに話は進み、オーラーをかけたタッキーと総一郎の勝負もまた見どころ。
今回のタッキーは今までと、ひと味もふた味も違ってカッコイイ。はずなんですが・・・
ライトノベル史上最低最悪の告白劇が読者に襲いかかってくる第5段。今回も、面白さは折り紙付き。是非読んでみる事をお勧めします。
紙の本先輩とぼく 3
2005/06/13 02:00
2作目と合わせて読みたい3作目
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2作目で現世と前世が見事に繋がって、感動的に一つの話が終結した「先輩とぼく」ですが、この3作目はその続編とも言える展開です。
前世があるなら、それは当然現世につながっている。
そんな訳で、前世の嵐ちゃんが隠したと言う「宝」を探しに行ったりする話になっております。といっても、単なる宝探しやらに終始しないのがこの作品のスゴイ所。常に笑いを呼び起こしながら、肝心な所では練られたストーリーがしっかりと着実に進んでいく。押さえるところをしっかりと押さえている訳です。
今回もまた「新キャラ」が登場します。無表情でクールな感じの少女「桜さん」。この桜さんと主人公の関係は?前世と現世はどのように繋がっているのか?この辺りを見どころに、今回は読んでいってほしいと思います。
副題として、今回のテーマは「ツンデレ」らしいです。私は当初この単語の意味を知らなかったのですが、作品冒頭に突然出てきたこの言葉の意味を知ったとき、この3作目のテーマはコレだったのかと納得致しました。
個人的な感想ですが、1作目からこの作品が発売されるたびに読んでいる私としては、この3作目は出来れば2作目の記憶が新しいうちに読まれる事をお勧めします。2作目の設定を多くの部分で利用しているので、詳細を忘れてしまうと思い出すのに大変だからです。そのため、既に3作目が出ている今となっては2作目とセットで読む事を強く勧めます。
この先もまだまだ続いて行くこのシリーズですが、1作目から比べてもパワーが全然落ちていません。設定に設定が積み重なっていく感じもまた良いです。
一読者として自信を持って勧められるシリーズなので、どうぞ、3作目も手に取って読んでみてください。
紙の本先輩とぼく 2
2005/06/13 01:21
前世と現世を結ぶちょっといいお話。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関東蒲公英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前の巻で宇宙人に脳味噌を入れ替えられた「先輩」と「ぼく」。ですが、相変わらず入れ替わったまんまの生活をしています。
「男女入れ替え物」って言う、ある種定型化したジャンル(それでも人を惹きつけて止まないジャンル)の中で、この作品の魅力は、その設定のみに執着しない所とも言えるかもしれません。男女が入れ替わった事など何のその、その設定の上にさらに別の設定を上乗せしてどんどん攻めてくる。そんな感じの作品なので読んでいて飽きが来ないのが嬉しいですね。男と女が入れ替わったというネタだけを引っ張っていかない訳です。
今回は、新キャラクター「嵐ちゃん」が登場。この嵐ちゃんと主人公を取り巻く前世と現世のちょっと良いお話が感動的です。
終始極端な「お約束」をベタベタに展開して読者に笑いを誘いながら、最終的にちょっと感動的なストーリーに導いていくというこの著者の作風は個人的にかなり気に入っています。
シリーズとしては2作目になるので、1作目が気に入った方はこちらも是非。感動の度合いとしては今回の方がラストは感動するのではないかと思います。
紙の本先輩とぼく
2005/05/24 01:50
ひたすらハイテンション。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:氷魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうこのタイトルにつきます。終始これでした。
なんでしょう、このベタベタなノリを一度心地いいと感じてしまったら、もうどっぷりハマッて抜け出せない、そんな作品ではないいでしょうか。そしてそんな中のひとりが私です。本屋で立ち読みは恐ろしくてできないですよ。笑い堪えられそうにないので。ベタベタ過ぎるって逆に新鮮に感じるって本当なんですね。
この本は、深読みなんて難しいことは置いといて、純粋に“先輩と愉快な仲間たちの素敵な日常”を笑う、そんな風に読みたいです。というかそんな風に読みました。お笑いコントを見るようなあのノリです。あとがきにて作者ご本人も“楽しい気分になれる。そんな話を目指しております。”とおしゃっておりますし。
いやに重かったり難しかったりする主題を持ってきたがる本なり、映画なりに疲れてしまったとき、こんな作品もあるんだと知ると、救われる気がするのはきっと私だけではないはず。
なにか、長文の上偉そうに締めくくってすみません。ただ、純粋にこの作品をお勧めしたかっただけです。
紙の本先輩とぼく 4
2005/03/15 13:22
一人称が『ぼく』
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ないさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙向かって左が『先輩』で、右が『ぼく』です。とある事情により一人称が『ぼく』の女の子ことつばさ君があこがれのつばさ『先輩』のはかりごとにより、恥ずかしい青春恋愛イベントをつぎつぎと経験させられるお話。今回(4巻)は短編7本が収められています。『涼宮ハルヒ』と同期で霞んでしまいましたが、刊行スピードがその実力を物語っています。同シリーズのみくる先輩並みにかわいいはじめ君がつばさ先輩にいったいどんなことをさせられるのか?注目です。
紙の本先輩とぼく
2004/08/07 16:19
「女が化粧をするというのは、武士が刀を抜くのと同じことです」
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平賀つばさはミステリー研究会の部長。美人で頭も良いけれど変わり者のつばさに一目惚れしてしまった山城一は、ミステリー研究会に入部するが、クリスマスイブの夜、2人でUFOウォッチングしていて宇宙人に誘拐されてしまう。それだけでなく、無事に帰還できたものの、宇宙人の手違いでつばさと一の脳みそが入れ替わってしまったのだ……とここまでがプロローグ。こうして身体と(人格ではなく)脳みそそのものが入れ替わった2人の学園生活を、さまざまな事件やエピソードを通じて描いていきます。
とにかくテンポ良く読める快作です。
そして「美人だけれど性格が悪い先輩」とか「サークル活動で戦隊物」とか、1つ1つのネタはコミックやライトノベルでは目新しくはないのですが、それらを組み合わせて自分なりの味つけで料理してしまっているところが巧いですし、ラストの決着の付け方に「あ〜、そう来ましたか!」と思うと同時に、「まあ、この2人ならこうなるのも自然かな」と納得もしました。このあたりの切り替えと思い切りの良さが個性でしょう。
そして、“先輩”である平賀つばさが、性格は悪いし、発想は突拍子もないし、強引ではあるけれど、ちゃんと一のことを考えているという雰囲気が伝わってくるので、つばさが横暴ぶりを発揮し、一が彼女(もしくは彼)に振り回されていても不快さはありません。
これが第一作ということで、一部のキャラクター描写などにこなれていないと感じさせられる点はありますが、しばらく追いかけてみようという気になりました。
紙の本先輩とぼく
2004/03/22 10:05
アイデアは普通だが…
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投稿者:トラ太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公と好きな女の子の中身が入れ替わるというアイデアはよくある。しかし、脳みそそのものが、それも宇宙人に入れ替えられるというストーリーが今までにあっただろうか(自分が知らないだけであるかもしれないが)。
文句をつけるとすれば、その後のストーリーの展開がテキトウ。思いつきで書いている感じがする。
あと何年かすれば良い話を書けるようになると思う。期待できる新人だ。
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