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電子書籍

定常型社会-新しい「豊かさ」の構想 みんなのレビュー

  • 広井良典著
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.8

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (0件)
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  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

これからの私たちのために

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投稿者:高城 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 まさにこれからの社会を形作っていくひとつのスキームを提示していると思う。
 現代日本は、潜在的な自由が保障されていないと言い切っているところはすごい。明示的な禁止はないが、目に見えない拘束や圧迫がなお隅々まで沈殿している日本社会。以前の私だったら、反発したかもしれないこんな文章にうなずいてしまうのは、今の私が感じる日本全体の閉塞感のせいかもしれない。ただ、相続税を高率にすることもまた、潜在的自由の実現のひとつである、という部分には、かならずしもうなずけなかった。伝統文化の維持、発展には、これはマイナスになるのではないか。この本には、伝統文化の育成についての視点が欠けていると思う。わずかに最後の方で、「定常型社会」のなかで効率だけではない文化などへの人々への価値回帰が高まってくるという論調があるが、そのときには、伝統文化は崩壊、もしくはかなり変質しているかもしれない。文化はもとより、変容していくものではあるが…。
 いずれにしても、これからの私たちのために、ぜひ多くの人に読んで欲しい本である。

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知的な挑戦の書

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投稿者:小田中直樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕はなんとなく、不安だ。日々の生活、娘の将来、親や自分たちの老後、心配しだすと切りがない。そして、そんな不安を解消するには、身の丈で考えて行動するしかないって思ってた。でもやっぱり、社会のしくみ全体を知るための〈航海図〉みたいなものもほしい。そんなときにこの本を読んだ。この本は、よくある〈大きな政府か小さな政府か〉って座標軸で社会のしくみを説明する〈航海図〉とはちがう。〈大きな政府〉派も〈小さな政府〉派も、経済成長を目指してる点は同じ。でも、人口は減ってるし、環境問題も考えなきゃいけないし、ほしいものも大体そろった。そろそろ成長じゃなくて〈定常〉型の社会(「成長ということを絶対的な目標としなくとも十分な豊かさが実現されていく社会」、iページ)に移れる時期だっていってるんだから。
 〈ゼロ成長の方がいい〉っていうだけなら、もちろんこれまでもあった。この本が新しいのは、定常型社会を具体的に設計し、説明してることだ。ポイントは二つ。第一、パイの分配。ここで一番問題になるのは社会保障の分野だけど、この本によれば、日本は個人単位の社会になってきて、これまで陰で福祉を支えてきた会社や家族が「実質を失いつつある」(三五ページ)。だから、社会保障のあり方も変わらなくちゃいけない。教育や医療や福祉は(あまり儲からないから)基本的に税金でまかなえば、きっと「ある種の安心感」(四八ページ)が生まれるはずだ。機会の平等や「潜在的自由」(七七ページ)が保証されるはずだ。第二、パイの大きさ。日本を含めた先進諸国を見てみると、物質やエネルギーをあまり使わない情報化が進んでる。経済成長を追わないNPO活動が支持されてる。ガーデニングやケアにみられるように、〈変化しないこと〉を大切に思う気持が広まってる。このトレンドの先に、定常型社会が「自然なかたちで開けてくる」(一六一ページ)んじゃないだろうか。
 この本の魅力はまだある。経済と福祉と環境の関係を、個人と共同体と自然の関係から見直そうとしたこと。〈ゼロ成長って悪くない〉ことを説明するために、経済学の歴史を振返ったり、〈時間〉の問題を考えたこと。この本の〈航海図〉がほかと違うのは、とても広い枠組のなかで社会のしくみを考えてるからなんだ。
 この本の目標は定常型社会を「トータルな社会論として展開すること」と「個人にとって魅力ある社会の像として描くこと」(一九〇頁)だったそうだ。二つの目標を達成してるかどうかについて、僕の評価を書いておこう。社会論としてはかなり「トータル」だけど、不満が一つ。この本は社会保障の財源として消費税を重視してるけど、その理由の説明が、説明になってない。たとえば「多くの場合労働による所得のない高齢者層については、所得でなく消費水準に着目して一定の負担を行うということは、理にかなったこと」(六四ページ)っていうけど、消費税は高齢者以外も払ってるんだから、理にかなってない。こうなったのは、この本がパイの分配の問題と社会保障の問題をほとんどイコールで結んでるからだ。社会保障以外にも、パイの分配が問題になる場面はある。ぜひそれも考えてほしい。次に、社会の像としてはかなり「魅力ある」けど、疑問が一つ。この本は〈欲しいって思う気持ち〉に限界が来てるっていうけど、そうじゃない人も沢山いるはずだし、その人たちにとっては、定常型社会は魅力ないだろう。こんな人たちが定常型社会を受入れるプロセスって、本当にスムーズなんだろうか。
 僕がこんな不満や疑問を持ったのも、この本が〈読者に挑戦する〉本だからだ。皆さんも挑戦を受けてみないか。[小田中直樹]

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2001/07/22朝刊

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投稿者:日本経済新聞 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「定常型社会」とは、言い換えれば「持続可能な福祉国家/社会」。経済成長に代わって環境や福祉を重視した社会であり、同時に自立した個人の生き方が求められる。
 医療経済や社会保障論を専門とする著者は、少子高齢化や社会保障改革、環境問題なども視野に入れながら体系的に論じていく。新たな「豊かさ」のかたちを示し、未来の社会像を構想する意欲的な内容だ。
(C) 日本経済新聞社 1997-2001

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