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電子書籍

「責任」はだれにあるのか みんなのレビュー

  • 小浜逸郎 (著)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
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  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本「責任」はだれにあるのか

2005/11/15 15:56

「責任」のあいまいさを明快に説明してくれます

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 昨今のニュースでもいろいろな形で話題にのぼる「責任」について、「責任」とはなにか、どう捉えたらよいかをわかりやすく解説してくれる本です。
 「責任、責任」とかまびすしい割にはなにか使われ方がすっきりしない「責任」と言う言葉。著者は「求められる責任と感じる責任」「人倫」というような言葉を用いて、もともとあいまいなところのある概念がどのように混乱を招くような使われ方になったのか、を説きます。
 前半は男女関係や教師の責任、鉄道脱線事故やイラク人質事件などの具体例を引いて考察されています。結論として導かれる著者の結論も明快で「そういう考え方ができる」とすっきりした気持ちになるところが多かったです。さらには、「あいまい」なところは「あいまい」と明快に書かれているところも気持よく感じられます。
 もともとあいまいな概念であるからこそ、「どうあいまいか」をよく知って気をつけて使わなくてはいけないこと。「自由と責任」「権利と義務」、どちらか片方だけ切り離してはならないこと。「テキトーに楽しく生きる」ためには「きちんとおさえておく」必要のあることが幾つかあるのだとあらためて思います。
 哲学的な分析をする後半は、カントなどを引用し、少し難しい部分も入ってくるのですが、それでも論旨はわかりやすいと思います。引用されている文献などには、「これも読んでみようか」と思わせるものもあって、知識欲もくすぐられました。「戦争責任」の問題なども、責任の観点を整理してもう一度考えてみたら、という気持ちにもなります。
 著者は他にも現代に提言する本を書いておられるようです。既書の読者はこの本をどう読むでしょうか。私は既書はまだ読んでいないので、読んでみたいと思うようになりました。
 私は理科系なのかもしれませんので、文科系の考え方はかなり苦手です。法的な解釈とか、歴史的な考え方とか、の知識がなければそもそも議論は成り立ちません。知識の乏しい人間も対象としたこれらの解説書の存在は、実にありがたいとしか言いようがありません。

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紙の本「責任」はだれにあるのか

2005/12/04 14:54

あなたにも責任がある

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る

私たちが、時間がなくてゆっくり考えることができない問題を、代わりにじっくり考えてくれている。小浜は問いの立て方がうまく、最近の事件を例に取りながら解説してくれる。概ねバランスが取れた見解で納得がいくものが多い。

 第1部の問いと感想、

1不倫の責任
 なんでこんな話題を最初にもってきたのか疑問である。

2学校と教師の責任
その通りである。納得できる。

3少年犯罪の親の責任
 宅間守の父親のような人物(『不肖・宮嶋&忍者・大倉一撮入魂!』を読んでみてください)を考えると一概に賛成できない。それに、私が被害者ならば「たとえば、苦しみを本に著す。印税は遺族または国家に献納する。」などされたら、神経を逆なでされた気分になるが、どうでしょう。

4子どもの責任(人権)
 権利(人権)と責任を持てる「理性的な存在としての大人」になるための準備期間として、子ども時代があると思う。はじめから子どもに大人とまったく同じ人権があるとするならば、親が扶養したり、国が教育を与える必要さえなくなってしまう。子どもに完全なる人権を与えることは、子育て放棄だ。

5刑法第三十九条
 バランスが取れた意見である。精神障害者への偏見をなくす必要と再犯性の高い犯罪者への対応と結果責任をしっかり問う法整備とは別々に考える必要があると思った。

6メディアの責任
 長く問題視されているが、いまだに改善の兆しすら見られない。マスコミにも政治家にも大衆にもそれぞれ責任がある。「正義と嫉妬は同じもので、世間は自分がもらえないものに対する嫉妬に満ち溢れているから新聞(マスコミ)は大衆に受けるためにそれに迎合した意見を載せる」(山本夏彦)というやつである。

7イラク人質の自己責任
 次の国家と国民の責任の枕

8国家と国民の責任
次の戦争責任を語るための前提

9国民(戦前&戦後)と10天皇の戦争責任
『天皇の戦争責任・再考』(2003刊とほぼ同じで一貫していて気持ちがよい。)

 第2部では、『哲学は「責任」をどう考えてきたのか』を、カントから現代に至るまで順に俯瞰している。哲学を現実と合わせようと努力していて、好感が持てる。
それでも、「立ち上がる」とか「投げ入れる」とかの語法は、哲学になじみのない読者には、分かりにくいかもしれない。小浜の著書は、どのような読者をターゲットにしているのかはっきりしないところがあるのが残念だ。「人間学アカデミー」受講者に語るよりも、易しい語彙で本を書けば、もっと大きな反響があると思う。

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紙の本「責任」はだれにあるのか

2006/01/14 13:33

責任についての議論が喚起されれば

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る

責任という、巻末で著者が自ら言うように、決して簡単ではない概念について多面的に深い考察を重ねている。イラクでの人質「自己責任」問題やJR福知山線脱線事故もとりあげて、具体的事例の考察も忘れていない。さらに哲学の世界で責任という概念がどう捉えられて来たかまで探求していても、「責任とは何か」という難問には、簡単な答えは出ない。
その中では、責任概念はどのようにして立ち上がるか、ということに言及しているところ(168ページ)あたりが、責任の概念を判りやすく説いている部分かも知れない。
責任について深く考えずにセンセーショナルに当事者の誰かしらかを常に非難するマスコミや、普段は社会での泥臭い問題に対してはスマートに身をかわしながら、インターネット上では自己主張満載のブログを展開する、プライベート・ジャーナリスト達も含めて、責任についての議論が喚起されるきっかけになりうる本である。手に取りやすい新書になっていることも、良心的だ。

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