サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

20%OFFクーポン(1022-25)

修正:定期購読キャンペーン(1012-31)

  1. hontoトップ
  2. 電子書籍
  3. 文庫
  4. 一般
  5. 小村寿太郎とその時代
  6. 小村寿太郎とその時代のレビュー

電子書籍

小村寿太郎とその時代 みんなのレビュー

  • 岡崎久彦
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー1件

みんなの評価5.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
1 件中 1 件~ 1 件を表示

紙の本小村寿太郎とその時代

2003/06/06 14:06

日本近代史と小村寿太郎

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:としりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、岡崎久彦氏による「外交官とその時代」シリーズの2作目である。日露戦争前から明治の終わりまでの日本近代史である。
 著者の岡崎久彦氏は、右でも左でもなく、中道的でバランスのとれた歴史認識、思想をもつ人物である。
 例えば、戦争における旧日本軍の規律について、「日本軍は戦争中、残虐の限りを尽くした」とか、「日本軍は戦争を通じて極めて規律正しかった」などと一方的な見方はしていない。
 岡崎氏によれば、「明治からシナ事変前までの旧日本軍および現在の自衛隊は、世界の他の軍隊と較べて、客観的に見て最も規律正しい軍隊といって間違いない」。ただし、シナ事変では、兵站の準備不足やゲリラ戦の結果、「補給の難しい前線では、しばしば村落を襲撃して食糧を奪い、抵抗する者は殺すのが習慣」となってしまったものである。
 さらに、韓国併合への過程についても、通常は著者の歴史認識、思想が色濃く反映されるところだが、岡崎氏は極めてバランスのとれた記述をしている。ただ、惜しいことにはやや記述不足であり、韓国併合について本当に理解するためには、より詳しい歴史解説書が必要だろう。
 さて、ロシアの東方進出と満州占領についての記述は興味深い。16世紀にシベリアへの進出を始めたロシアは、17世紀に東端に達し、19世紀には沿海州、満州を占領し、対馬にも上陸して占領寸前までいっていたのである。ロシアの日本侵略の意図は明らかだった。著者は、ロシアの意図をくじき国を救った徳川斉昭の功績にも触れている。
 領土侵略についてのロシアの口実も注目されるところだ。占領の意図はないと言いながら、既成事実を重ねて領土を侵奪しているのである。こうしたロシアの脅威こそが、日露戦争だけではなく、韓国併合、満州事変から大東亜戦争までの根本原因ともなっているのではないか。
 ロシアとイギリスという二大国が極東へ進出する中、日英同盟が締結される。イギリスとの同盟を推進した小村寿太郎の意見書は大変良くできており、現代の国際情勢にも応用できるものである。
 ついに日露開戦となるのだが、同盟国イギリスが日本に対して果たした役割もしっかりと理解したい。イギリスの援助があったからこそ、日本はロシアに勝つことができたと言って言いすぎではないだろう。同盟国の有り難さがよく理解できるのである。
 また、世界最強の陸軍国ロシアが、兵力劣勢の日本になぜ押され通しだったのか。ロシアの作戦の失敗は大いに教訓となるものである。
 日本とロシアとの講和会議がポーツマスで開かれた。小村寿太郎とウィッテとの講和会議の様子については、吉村昭著「ポーツマスの旗」(新潮文庫)に詳しく描かれている。
 最後に、本書の「あとがき」もじっくりと読みたいところだ。戦時中のプロパガンダ、謝罪の問題など、現在の日本にとって重要なことが書かれている。
 現在の日本における、戦争の謝罪の問題などは、本来は問題となるものではないのだが、国内から意図的に焚きつけられるという、世界史上例を見ないものである。また、「外国にとっては日本に対して交渉上優位に立つ武器として有用なもの」であり、「日本のなかの反体制的な勢力の偏向によるものなので、民族の伝統、歴史そのものが自らの手で抹殺されてしまう危険」があるのである。
 決して右翼的とは言えない岡崎久彦氏の記述だけに、現在の日本について一層の深刻さが伝わってくるのである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

1 件中 1 件~ 1 件を表示