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オオグソクムシの謎 みんなのレビュー

  • 森山徹
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.0

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

オオグソクムシ半分、ダンゴムシ半分。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

オオグソクムシの生態とかの面白さが読めることを期待すると、少し期待外れになるかもしれません。なにしろタイトルに英語で付帯されている表紙カバーの言葉がPhilosophy of Marine Isopodですから。「本書は心の科学の本なのです。 P7」と著書も「はじめに」に書いています。著者は実験的に動物の行動を調べ、「心」や「個性」を研究しているのです。著者は「ダンゴムシに心はあるのか」という本も著していますが、実は本書でも6つある中の2つの章がダンゴムシの実験の話です。
 オオグソクムシの生態もまだそんなにわかっていないようです。著者が実験に採用した行動も実際に棲息する深海ではどのような意味を持つ行動か判然としない、など評価は難しいところがあります。それでも「意識の科学」「心の研究への挑戦」という著者の姿勢を評価すれば興味深く読めると思います。

 口絵にはオオグソクムシの大きな写真と共に、著者とのツーショット写真も載っています。「著者の生態」もここから判別して参考にしてください。

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オオグソクムシの研究

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る

先日ニュースで「オオグソクムシは一度の食事で6年分のエネルギーを獲得できる」という研究結果が発表されたのを読みました。
鳥羽水族館で5年にわたって絶食していたダイオウグソクムシもニュースになっていたことがあるが、それも実は深海では不思議な出来事ではないのかもしれない。
そんなオオグソクムシのどんな「謎」を解き明かしてくれるのか、動物心理学が専門でダンゴムシの研究もしている信州大学の博士の本を読んでみました。

まず最初にカラーページがあって、オオグソクムシの正面アップの写真をはじめ側面、腹部、そして身体を丸めた姿が登場します。
ダンゴムシのように真ん丸になれるわけではなく、スリッパをちょっと折り曲げたくらいな感じなのでそれが防衛になるのかは謎だ。
そして体色が肌色なのに驚いた。
水族館でダイオウグソクムシとオオグソクムシが仲良く同じ水槽に入っているのを何度か見たことがあるけれど、赤いライトとダンゴムシのイメージで灰色だとばかり思っていました。

著者がオオグソクムシの研究をはじめたのは、江ノ島の水族館でダイオウグソクムシが飼育されているニュースを見てさっそく実物を見に行ったことがきっかけだそうです。
それまでダンゴムシの研究をしていたそうで、海の巨大なダンゴムシとくれば興味がないわけがない。
ダイオウグソクムシは無理でも一緒に飼育されていたオオグソクムシなら日本で採取できるし飼育できそうだと思って早速行動に移す。
飼育用の水槽の準備して、エビの漁の仕掛けに入ったオオグソクムシを取っておいて研究者などに分けてくれる漁師さんからオオグソクムシを手に入れると実験開始です。
オオグソクムシが寒天で作った底面に穴を掘る行動を観察したり、ゴルフボールを敷き詰めた水槽でどのような行動をするかを観察してオオグソクムシの「心」を探ろうという研究です。

先行研究というべきかダンゴムシが刺激に対して体を丸める時間と元に戻る時の動きの個体差や、障害物に対する交替性転向反応と連続T字路迷路における壁のぼり行動についても詳しく書かれていた。
一番驚きだったのは自宅の庭で実験用のオカダンゴムシ500匹を採集したという部分だったけどね。
庭が広いのかダンゴムシって実は密集しているのかは不明だった。
ダンゴムシの研究の中でもイリドウイルスに感染することで体色が青くなったダンゴムシは明るいところに出てきやすいというのが興味深い。
寄生生物による洗脳ですね。
ダンゴムシやオオグソクムシの行動と認知から、彼らの「心の機微」に迫る面白い本でした。

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