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電子書籍

粉飾資本主義 みんなのレビュー

  • 奥村宏 (著)
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再び問われる”会社は誰のもの?”

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る

わずか10年足らずの間に“六本木ヒルズ・キャピタリズム”の頂点に登り詰め世の大人達を震撼せしめながら、2006年“風説の流布”と“偽計取引”で逮捕・裁判中のホリエモン。
エネルギー先物市場の胴元であることをベースに企業買収を重ね米国トップ企業に登り詰めながら2001年倒産、同じく不正会計で逮捕・裁判中のエンロンの総帥ケネス・レイ。
臆面無く“金儲け万能主義”を掲げ、旧エスタブリッシュメントの社会に風穴を開け、新しい時代を切り開くかに思わせながら、あえなくその不正を暴かれたライブドア、エンロンの両事件を“法人資本主義論”の奥村宏氏が“株式会社制度”の危機と捉えて解明する。
奥村氏は戦後財閥解体による旧財閥株式放出による“乗っ取り屋”暗躍の“混迷経済”危機を乗り切るため株主安定化工作としてとられた“法人による法人の所有”体制(株式の相互持ち合い)を日本資本主義の特殊構造として“法人資本主義”と名付けた。株式会社が相互にかばい合う日本型資本主義体制はかって日没無き隆盛を誇るかに見えたのだが、1990年代のバブル崩壊で“法人資本主義”の無責任体質を露呈する。
銀行の不正融資、証券・総会屋スキャンダル、政界汚職、銀行不良債権と経営破綻、ゼネコン・不動産会社・商社の倒産。
時代の“改革者”として脚光を浴びたのが“会社は株主のもの”として果敢な企業買収で急成長したライブドア、村上ファンドなど新しい旗を掲げた“企業家”だった。
彼らにとって“人間の顔”を持たない“法人資本”はなんと柔で恰好の標的か。“金儲け万能主義”を掲げ“大企業体制”の隙間をつく“持たざる者の反乱”“ダーティヒーロー”
彼らがとった金儲けの手段は一に自社株式時価総額を高めること。そうすれば時価発行増資で大きな資本が獲得出来る、株式交換で他会社を有利の買収出来る、ストックオプションで多額の報酬を手に出来る。
株式時価を上げる方法は業績利益向上に限らない、と言うかそんな悠長な手段では間に合わない。
株式分割による株価つり上げ、自社株買い戻しによる消却、粉飾決算での株価操作、インサイダー取引、恐喝まがいの企業買収と売り抜け。
体制が絶賛した“救世の改革者”は戦後間もない頃の“乗っ取り屋”以上にしたたかで獰猛な“手段を選ばぬ鬼子”だったのだ。
一方アメリカでは個人大衆に分散した株式が1970年頃から機関投資家の手に統合されていく。“機関投資家資本主義”である。この事で経営者と機関投資家の利害が“株価”つり上げと言う目的で一致する。機関投資家は運用成績を上げるため株価つり上げを求め、経営者はストックオプションを高値で売り抜けるため株価引き上げを望む。
取り付かれた如く性急に株式時価総額(企業価値)引き上げが追求される、会社が投機の対象になる、弄ばれたM&A・LBOの手法、エンロン・ワールドコムなど巨大資本が特別目的会社や投資ファンドを利用して粉飾決算を重ねていく。
日本では“法人資本主義”に対抗する者として、米国では“機関投資家資本主義”と癒着して、日米の新しい“企業家”たちは同じ到達点にたどり着く。
企業業績で株価を上げるのではなく、自社の株式時価をつり上げることでゼニを手にする手法の発見。
そして儲けすぎたが故の挫折(国策操作?)、再び“会社は誰のものか”が問われることになる。
日米共に株式会社制度を利用した“投機資本主義”が一つの頂点を極めた事は確かだろう。一人の若者が“凄腕の改革者”だったとか“無鉄砲な破壊屋”だったとかの問題でない。
奥村氏は現象を“株式資本”を所有の根源に置く“現代資本主義”の問題として捉えたのである。
そして この先 株式会社、資本主義はどの様な活路を見出し得るのだろうか。奥村氏は容易に解答を与えていない。残念でもあるがそれ程に困難な問題と言うことだろう。

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