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水力発電が日本を救う みんなのレビュー

  • 竹村公太郎
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

環境問題に関心が無い人にも説得力

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨今では、水力発電推進というとプラスの意味でもマイナスの意味でも環境問題と結びつけて考える人が多いように思います。もちろん、そうした側面の話を抜きには語れませんが、地形から歴史を見ることに関する第一人者であり、そもそもは水力のプロである竹村公太郎氏のこの著作は、そうした観点を超えて非常に含意があるものです。環境問題に関心がない人にも説得力があると思います。少しさわり的な部分を記すと、ダムを新設せずとも、運用を変えたり、既存ダムのかさ上げや小水力の開発などにより、現状の水力発電量を2倍に増やせるとしています。人口減少を考えれば、かなり価値ある電力増産になると思います。

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提案はよいが

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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

文章は分かりやすいし、文意も明解だ。それだけに誤解を与える内容を含んでいる。
 日本のダムが安全であることを縷々説明している。その理由を3点に絞っているが、想定しているのは重力式コンクリートダムと思われる。では、アーチダムはどうか、アースダムはどうか、他の型式のダムはどうであろうか。
 コンクリートに鉄筋がないというのも正確ではない。ダムは無筋コンクリートで造られていることを示しているが、構造用部分は鉄筋コンクリートの設計で造られている。ダムの堤体基本構造は無筋だということである。
 コンクリートが天然の岩と同じだと言い、凝灰岩は100年、200年と年代を経るにつれて堅く強固になっていくというが、これは地下にあって圧力等が作用している状況下の場合であって、地表に露出していれば気象の作用などによって風化していくものである。コンクリートは確かに水和反応により強度が漸増していく一方、ダムの立地環境により凍害や塩害等も受け、劣化もしていく。日頃のメンテナンスが必要である。
 ダムの厚みが極めて厚い巨大な山と言っている。ではアーチダムはどうか。氏が従事した川治ダムはアーチダムだ。
 以上のような説明は、かつて治水事業者よく行っていた、「治水ダムができると下流河川の沿川流域は洪水がなくなる」式の分かりやすいメッセージによる説明方法を踏襲しているようだ。
 水を貯めるダム、しかも大きな水深の貯水を行うことに対してダムは構造的にも岩盤の止水技術的にも安全性を確保していることを示すほうが良かったのではないか。

 地震国日本で古来より約3000のダム(高さ15m以上)が造られてきた。少なくとも近代以降のダムでは、どのような型式であれ、ダム技術者たちが十分に安全を考慮した設計がなされて造られてきたと思う。

 大型のダムを造る時代ではないということには勿論賛成だ。同時に既設のダムを活かすことも大切だと思う。福一原発事故問題に端を発したエネルギー問題の深刻化は国家の大きな課題であろう。水力発電エネルギーの増産の提案は有益な提案だと思う。

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