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紙の本

100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影

数学の奥深さや、数学者のすごさに触れることができる楽しさ。

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世紀の難問と言われる「ポアンカレ予想」。それは、正確には「単連結な三次元閉多様体は三次元球面と同相である」(?!)と記述される数学上の命題で、宇宙がどんな形をしているかということの解明につながる、数学の難問だという。
 この100年間、多くの数学者が苦しめられてきた難問「ポアンカレ予想」を、一人の天才数学者が解き明かした。彼の名はペレリマン博士。ところが、彼は、この難問を解いた後、優れた数学者に与えられるフィールズ賞の受賞を拒否し、行方もくらまし、人と関わりをもたなくなる。一体彼に何があったのか。そもそも「ポアンカレ予想」とは、どんな難問なのか。それを伝えようとしたのがこの本である。
 数学の用語にも概念にもなじみがないものだから、少し読んでは立ち止まり、考え、読み直す。また、読み、立ち止まる…。なんとも遅々たる歩みで読みすすむのだが、それでも、おもしろかった!
 たくさんの数学者たちへのインタビューと取材が行われたのだが、そのやりとりや数学的概念の説明が、文系の者にとっては新鮮に思えた。サーストン博士~彼もまた「ポアンカレ予想」解明に取り組んだ天才数学者~の「物体の形」を分類することの説明は、今まで考えたことのなかったことに気づかされたようで、「なるほど!」と思った。
 サーストン博士は、「数学の本質とは、世界をどういう視点で見るかということに尽きます。数学的な考え方を学べば、日常はまったく違って見えてきます」と言う。また、他の数学者は「たとえ命と引き換えでも構わない、世の中の他のことなど、愛する数学に比べれば、取るに足りないものだ」と伝え、また、「数学の魅力は、謎を解くときの興奮そのもの」と言う者もいる。選ばれた者にしか分け入ることのできない、しかも、踏み入れたものを虜にする数学の世界…!その入り口にさえ到達しない者にとっては、想像するしかない世界だ。
 あらゆることが数式であらわされ、証明される。人の頭脳はつくづくすばらしいと思う。難問を解くために、ひたすら、純粋に数学に向かったペレリマン博士。孤独に耐え、社会から自分を遮断させて、問題だけに集中した彼の純粋性とその才能に心から敬意を表する。(難問を解く事で、彼の心は多大な負荷を負ったのかもしれないし、燃え尽き休息を求めているのかもしれないが、再び、社会に出てくれることを願う。)
 作者は、難問に振り回された数学者たちの姿を伝えることで、数学の魅力に迫り、この難問を解いたペレリマンの姿にも迫ろうとした。
 この「100年の難問」が「なぜ解けたのか」は、結局判然としないが、数学と数学者の世界の一端に触れさせてくれたことに感謝したい。読後、自分の世界が少し広がった気になった。

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