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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.4

評価内訳

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5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

夏休みには展覧会に行くのもいいなぁ

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今東京六本木にある国立新美術館で開催されている「ワシントンナショナル・ギャラリー展」の宣伝惹句は「これを見ずに、印象派は語れない」です。実際本邦初公開の印象派の名作が50点あって規模としては大きな展覧会といえます。
 印象派といえばフランスのイメージがありますが、どうしてその作品がこれほどアメリカの美術館に集められていたのか。
 「アメリカなかりせば印象派の隆盛はなかった」と著者も本書の中に書いていますが、当時(1870年代後半)新興国だったアメリカは「何とか新たな、自他ともに誇れる文化を形成したい」と考えていました。そのためには手っ取り早く「文化」を輸入するしかない。そんな時、ひときわ目をひいたのが印象派の作品群だったわけです。

 印象派の作品を世に生み出したのは、1874年に開催された展覧会に出品された、モネの「印象―日の出」だということは有名な逸話です。
 その時、多くの批評家がそれらの作品を「さぞかしここにはたっぷり印象が入っているのだろう」と揶揄します。まさに権威がこれからでようとする若い力を押さえようとしたわけです。
 しかし、印象派の作品は半信半疑ながらも時代に受け入れられていきます。そこにアメリカの富豪たちの目が集中したのです。
 当時のアメリカ人に印象派がどのように写ったか。おそらく彼らには光をふんだんに使った作品としてしか見えなかったはずです。
 本書のなかで著者は何故日本人が印象派の作品を好むのかという理由として、「まだ西洋美術の学びの途中」だからと書いていますが、同じことが当時のアメリカ人にもありました。つまり、「まだ西洋美術の学びの途中」だったアメリカ人には印象派の作品は理解しやすいものだったということです。

 そんな印象派の作品たちですが、多くの画家を輩出しています。マネ、モネ、ドガ、ゴッホ、ルノワール、といったように、誰もが何人かの画家の名前がいえるはずです。
 そんなことを思えば、印象派というのは個性的な画家たちの時代だったといえます。
 彼らがどのような生涯を過ごしたかということについ興味がいってしまいますが、本当に印象派の作品を鑑賞しようと思えば、それらの作品がどのような時代背景から誕生したかを知っていることは、鑑賞をより深めてくれますし、愉しくもしてくれます。
 著者はそういう鑑賞の仕方を薦めれています。

 今回の展覧会で実際に見ることができる作品のことも何点かこの本に紹介されています。
 この本を読んでから展覧会を見に行く方がいいか、展覧会を見てからこの本を手にすべきか。
 前か後ろかという問題はありますが、どちらにしても本書を読めば、印象派への理解が高まることでしょう。
 展覧会の宣伝惹句ではないですが「この本を読まずして、印象派は語れない」ということです。

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紙の本

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

絵画に落としこまれた市民生活をひもとくことで近代独特の価値観を浮き上がらせる

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る


 『怖い絵』シリーズで西洋絵画の見方を平易に解説してくれた著者・中野京子が、印象派について昨年(2010年)秋に行なった講演をまとめた一冊です。

 これまでも印象派の歴史を記した美術関連書を手にしてきたので、時のアカデミーとの鋭い対立や、金属製絵具チューブの発明、絵具をまぜないことで光を表現するという新しい手法、浮世絵の影響、そしてモネやマネ、ルノワールやドガといった画家たちのプロフィールなどは分かっていたつもりです。
 しかしこの本は、そうした絵画という芸術の歴史だけでまとめられたものではありません。

 印象派とは「絵から物語や歴史を切り離そうとした絵画運動」のこと。ですから何かを批判したり称揚したりすることなく、目の前にある市井の人びとの日々を実直に、とはいえ時代の権威が求めたのとは異なる形で、描いていきました。そこに描かれたものが、まさに近代という時代の姿であることを、今回も著者は分かりやすく教えてくれるのです。

 ドレフュス事件をめぐって印象派の画家たちが意見の対立を見せていたこと、識字率の高まりがおバカな読み物に侵食される女性を増やすと考えられたこと、子どもを乳母に任せることがブルジョワの女性たちの本当の育児とみなされたこと、オペラ座は観劇よりも社交の場であったこと、などなど、現代に生きる私たちから見るとにわかには信じがたく受け入れがたい価値観が近代にあったことが披露されていくのです。

 美を愛でるための絵画、からは一歩も二歩も距離を置いて、人間が築き上げた時代性をその清濁あわせて目いっぱい味わうための手引きともいえる好著です。

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紙の本

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

めっちゃ面白かったです~!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なつきちん - この投稿者のレビュー一覧を見る

以前日記に書いた「「怖い絵」で人間を読む」のノリのままに、購入してしまった1冊。
著者の本は何冊か読んでいるのですが、古典絵画のイメージが強かったんですよね。
近代に含まれる印象派の本、ということで驚き手に取った訳ですが。
そうかそうですよね、印象派とはフランス革命以降を契機に起こる絵画革命で、当然ながらフランスの歴史とは地続きなんですよね。
印象派絵画をキーに、近代へと移行していくフランスの歴史を興味深く知ることが出来ました。

すごく面白かったのが、エミール・ゾラという人物。
名前くらいは聞いたことがありましたが…こんな魅力的な人物だったなんて!
印象派の強い味方だったのに、のちにはその印象派画家達に非難されてしまうとは、何たる皮肉…。
しかしモネは余計好きになりました!えらいよモネ!

何も考えず、明るい美しさを楽しむのが印象派絵画の鑑賞のしかた…。
しかし、やはり印象派絵画の画面にも、現代の私たちには理解しにくい当時の世相、文化が反映されているのですね。
また1つ、鑑賞する楽しみが増えましたvv

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紙の本

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

舞台裏を覗く本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る

画家の面白エピソードを書いた本ではなく、「印象派が生きた時代」をメインにしている。そのため、「なんでこの作品を書いたのか」という絵画の裏にあるものを垣間見ることができる歴史本のような感じ。

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紙の本

印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ

印象派が描かれた時代を立体的に表現

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぅにりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

単なる絵画史のみならず、印象派が描かれた時代の歴史、風俗、階級、科学など多角的な目線から絵を読み直している本です。

非常に読みやすい文章で時代や絵を解説しており、読みながら納得できる内容でした。
また、主な絵について、矢印をつけて解説してくれているのも新鮮で、わかりやすかったです。
残念なのは、見開きの絵はフルカラーであったものの、本文内に挿入されている絵はモノトーンであったことと、ゴーギャンについてほぼ触れていなかった点でした。


備忘録がてら、各章の概要を書き出します。
(ネタバレにはなっていないはずです)

第1章 新たな絵画の誕生
 →絵画史における印象派の紹介。印象派以前の絵画と印象派絵画の違いなど

第2章 「自然」というアトリエ
 →この当時の画期的な発明品が絵の描き方を変えた

第3章 エミール・ゾラをめぐる群像
 →19世紀のフランス史及び作家エミール・ゾラと印象派画家について

第4章 キャンバスに映されたパリ
 →近代化されたパリについて

第5章 都市が抱えた闇
 →社会的弱者の風俗

第6章 ブルジョアの生き方
 →ブルジョア階級の風俗

第7章 性と孤独のあわい
 →パトロンと女性と芸術

第8章 印象派を見る目
 →印象派に影響を及ぼす外国、日本とアメリカの関わり

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