壁の中の嘘と秘密【イラスト入り】 みんなのレビュー
- 高遠琉加, 小椋ムク
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紙の本壁の中の噓と秘密
2013/10/14 22:05
星は、すばる。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
学年一のモテ男で政治家の息子、香司(攻め)と学年一の優等生、昴(受け)のお話です。
山奥にある全寮制の名門男子校。
高校二年の夏休みの嘘と秘密の物語・・・、一言で表現するならそんなお話。
夏休みの寮でのお話がメインなので、学生らしい日常風景は一切ありません。
政治家の息子でチャラ男くん、香司視点でのお話なので本当のところは結構深刻なお話なのに
とっても軽く、さらさらーっと流れていくようにお話は進んでいきます。
お金持ちでおぼっちゃまな香司が今まで接点のなかった優等生の昴と、ある秘密を共有することに。
そこから二人の仲はどんどん近くなっていく・・・のですが、昴にはラスト近くまで明かされない
お話の要になる秘密があるのです。
このお話、昴視点だったらもっと切なくて、痛くて、とてももどかしい展開になっていたはずなのになぁ
と、ちょっともったいない気がしてしまいました。
初めての恋愛に浮かれて、でも相手の気持ちが分からないもどかしさにとまどう香司は
初恋特有のどぎまぎ感が溢れていてとても初々しく感じられました。
でも昴には香司には言えない秘密を一人で抱え込んでいて、その理由が分かった後では
香司がとてもおバカさんなおこちゃますぎてかなり残念な感じになってしまいます。
寮という外からも内からも守られている場所から出る、すなわち「大学合格」というところで
このお話は終わっています。
しかし、大学生っていうのも結局のところまだまだ親の庇護下にあるわけでラストは消化不良気味。
スピンオフが出るらしいのですが、私としてはこの二人のその後が読んでみたいなぁと思ってしまいました。
屋根裏部屋、天体観測、流れ星、夏休み・・・素材はすごく好みでした。
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