サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

全品ポイント最大50倍(0901-30)

全品ポイント最大50倍(0901-30)

電子書籍

ドゥームズデイ・ブック みんなのレビュー

  • コニー・ウィリス (著), 大森望 (訳)
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー6件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (0件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 上

紙の本ドゥームズデイ・ブック 上

2011/04/18 10:56

未知のものに対する恐怖というのは、いつの時代も普遍的なもの。見事な人物描写で唸らせてくれる、極上のSF文学作品。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「航路」ですっかりコニー・ウィリスファンになった私。
表紙絵がまるでラノベのようでなんだかなぁ…なのですが、前知識ゼロの状態で手に取ってみました。

私の大好きなタイムトラベルものです。英語圏SFの三大タイトルと言われるネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞の三冠を独占したというだけあって、SFという枠では収まり切らない、非常に文学的な面白さがありました。

21世紀のオックスフォード大学の女子学生キヴリンが、研究のため、中世へのタイムトラベルを行う。
一方、手塩にかけた自分の学生を、そんな危険なところへは行かせたくなかった、ダンワージー教授。
物語は、キヴリンの中世時代とダンワージー教授の現代が平行して語られます。

中世でも比較的安全だと言われる時代のイギリスに跳んだはずのキヴリンは、何故かペストが蔓延している時代に間違って跳ばされ、しかも着いた早々、自らが原因不明の病に倒れ、元の時代に戻るためのポイントが失われてしまいます。もちろん、考え得る限りの予防策は講じていたはずなのに何故…。
そして、21世紀でも、突然未知のウイルスの猛威にさらされ、人々が次々に倒れ、パニック状態に。
キヴリンを中世に送り込んだ研究者もまた、同じ病に倒れてしまい、かくて彼女を回収する手段は現代に於いても失われてしまうのです。

「何かがおかしい…」

中世において、ペストは不治の伝染病です。
いったん感染者が出てしまえば、人々はなすすべもなく、次々に人が死んでいくのを、ただ見送るしかないのです。
その真っ只中で、無駄だと知りつつも懸命に対策を講じ、人々を救おうとするキヴリンの姿に心打たれます。
そこに至るまの情景描写や人物描写をこれでもかと丁寧に積み重ねてあるだけに、この怒涛の展開に至るや、読む者をずっぽりと引きずり込み、物語の世界に巻き込んでぐいぐい引っ張ってくれます。
それにしても、作者は本当にこの時代にタイムトラベルして"見てきた"んじゃないかと思えるほど、真に迫った描写をしていることに驚かされます。

また、一方の現代においても、未知のウイルスであれば根本的な対策がないのは同じ事。
重苦しさから言えば、それはもちろん中世のほうに軍配は上がります。21世紀のパニック具合は、コミカルな要素も織り込まれ、それほどの閉塞感はありません。
それでも、やはり、未知のものに対する恐怖というのは、いつの時代も普遍的なもので、人々の本能や人間性を見事に浮かび上がらせるものだとつくづく感じます。

よく夢で見る、"色々な障害のためなかなか目的地に辿り着けない"もどかしさを、ダンワージーの奔走する姿に重ね合わせ、ハラハラしつつ、おしまいまで一気に読まされてしまいました。

「来てくださると思ってました」

そうなんですね。きっと、キヴリンがかの時代に跳ばされてしまったのも、間違いではなく、必然。
あの時代が、彼女を呼び寄せたのでしょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 下

紙の本ドゥームズデイ・ブック 下

2013/10/14 20:08

面白くて面白くて・・・

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あんず86 - この投稿者のレビュー一覧を見る

人がばたばた死んでいくかなり悲惨な話?読むには覚悟がいる本…と思いましたが
結果をいうと全くそんなことはありませんでした。
反対に、これほど読むのをやめるのがつらい本はついぞなかった。

時間さえ許せば、ずーっと没頭していたかった。

事実、読んでいるあいだ家のなかのことはあとまわし状態^^;

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 上

紙の本ドゥームズデイ・ブック 上

2003/04/05 17:56

感動しました。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tkm - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイム・トラベルもののSFですが、ハード面を重視する方には少々物足りないかも知れません。でも、ストーリー、人物設定、個々のエピソードなどは文句のつけようがありませんでした。とにかく面白い小説です。夢中で読み進み、1人邪魔が入らない部屋に籠って一気に読了。かなり長いですが全く気にならず、ラスト付近では思わず涙しました。21世紀と14世紀の話が交互に進み、それぞれの四面楚歌の状況、様々な人間模様にさり気無く挿み込まれたユーモアと何より主人公たちの崇高さ。読み終わるのも勿体無いと感じた程でした。惜しむらくは表紙! 若年層だけではなく、40代以上の方でも充分面白く読めると思うのですが、この表紙ではちょっと手が出し辛いかも…

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 下

紙の本ドゥームズデイ・ブック 下

2003/08/06 19:22

なぜ私はあの時あの場所にいて、なぜあのように行動したか——その意味は時間がつけてくれる、きっと。死んでみて初めて、悲しむ人の数で人の真価がはっきりするように。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 SFの話ができないものだから、アリソン・アトリーを出してきたり、ページを繰る手を止めさせない手腕は、かのJ・オースティンばりかな…などと、他ジャンルの少ない持ち駒のなかからの発想になってしまう。
 けれども、この本はあの本より面白いとか優れているといったランクづけは苦手である。もちろんどうしようもない本に行き合うこともあろうが、こと作家のもつ個性が感じ取られる場合には、身をしばしその人の揺籃に預けて夢見るより他にない。気持ちよければ、いずれにも価値(その時々の私が好ましいと感じるもの)があると思うから、順位というのはどうでもいい気がする。
 それでも比較対照は、読み手として積極的に本を堪能するためには有効だ。互いの特徴を分析することで見えにくいものが見えてきたり、言いにくいことを言い得たりする場合がある。

 作家ウィリスが本書で進行するドラマを2つのままにしたことにも、その比較対照の効果である。女子大生ギヴリンが行き着いた14世紀のドラマに力点を置いて壮大な仕掛けにすれば、ももちろん読みごたえある小説に仕立て上げることが可能だ。だが、作家はギヴリンを『時の旅人』のような時間旅行者にはしなかった。そこには二重の意味が読み取れると私は思う。
 ひとつは、14世紀を代表する王とか貴婦人、領主など名の通った人びととは接触させず、オックスフォードの町近郊の小さな村にヒロインを派遣するという設定。そこには、「○○年の戦争では、死者が数十万人に達した」という1行で言い表さざるを得ない「歴史的記述」への物言いがあると思う。
 歴史というものは大きなうねりを中心に書き表され、うねりの象徴となる英雄たち一握りのものであるかのように伝承されてきた。英雄主義的なものから庶民へ、それも抑圧された下層民や女性への視点の転移は、網野史学を想起させる。
 庶民一人ひとりがどのような宗教心で教会の教義を支えていたか、そこから来るモラルで社会をどのように成立せしめていたか。また、生活のどのような不便が技術への需要となっていったか。エリザベス女王の王冠に意匠された真珠の数よりも、生活の変遷を知りたいと私たちは時に思う。ウィリスはそれに応えている。

 いまひとつ、ギヴリンに村の人びとの介護者としての役割を与え、彼女の存在する21世紀の半ばと旅先の14世紀に広がる病災に対し、人間の成し得ることを問うた点である。ペストほかの伝染病による危険度が高い中世を旅するに当たり、ギヴリンは予防接種を受ける。しかし、薬品や注射器などは持ち込まない。歴史に影響を与えてはいけないという時の旅人のルールに従い…。わずかに、記録のための小さなレコーダーを骨に埋め込んではいるものの。
 そして、ごく短い期間ではあるがお世話になった人、心を通わせた人たちのために、いかな科学の助けもなく、素手で病災害に立ち向かう。このとき、彼女がやってきた世界ではあっけないほどに人が死んでいくのに、彼女が手をかけた人たちは
意外にもしぶとく生きながらえる。科学的ではない良薬を彼女の魂の中に託した作家の思いは、現代の様々な技術や社会現象へとつづいているかのようだ。

「萌え」を感じた登場人物たちの魅力を書く余裕がない。テーマか、技術の卓抜さか、人物像の織り成すドラマか、ここには私自身の比較対照が働いてしまった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 上

紙の本ドゥームズデイ・ブック 上

2003/08/06 17:28

ヒューゴー、ネビュラ、ローカスという英語圏SF3大タイトルのグランド・スラム達成。しかし、SFの技法を借りた伝統のタイム・ファンタジーとして幅広い層に感動が開かれている。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いわゆる「SF者」ではない私であっても、見出しに上げた3つの賞の名前はよく目にする。グランド・スラムを達成したとなれば、Sciense Fictionの技法の先に広がるテーマやドラマがまた一段と優れているはずだという期待のもと、手に取ってみた。
「手に取ってみた」と退き気味なのは、すでに別の読者の方のレビューに指摘されている通り、表紙装画からくる印象が大きい。きれいな絵柄なのだが、ライトノベルかトレーディングカードを思わせるので「熟女にはミスマッチでは…。思いきし外しそう」という躊躇である。その躊躇を一歩前に押し出してくれたのは、あらすじである。

「歴史学者の夢が実現し、過去への時間旅行が可能となった。専門とする時代を直接観察できるようになり、オックスフォード大史学部の女子大生ギヴリンが前人未踏の14世紀に送られた」
 カバーに、ほぼこのような内容が書かれていたのであるが、考古学者が古生代へ恐竜研究に赴くのではなく、スケボーのうまい少年が自分の両親の出会いを演出するのでもなく、パッとしない男性が未来社会で果敢な戦士となるのでもない。旅先が中世という、どこかSFらしからぬ設定に心惹かれた。
 英国児童文学の金字塔にアリソン・アトリー『時の旅人』がある。数年前、岩波少年文庫で新訳として出版された機会に読んで魅了されたこの話が、16世紀への時間旅行なのである。転地療養した先で少女がタイムスリップし、エリザベス女王に幽閉されたスコットランドの女王メアリの解放に一役買おうとする。
 この世界とあちらの世界を行き来する児童文学のファンタジーではオーソドックスな設定であり、彼の時代の人びととの交流に胸打たれる。時代を超えた人間の普遍性について考えさせられるとともに、歴史のなかの現代の意味を眺める契機を与えてくれる。
 結果から言うと、『時の旅人』が持っていたテーマ性やドラマ性を、本書は同様に色濃く持っている。そこにさらに、時間旅行に代表される技術、あるいは伝染病に対する医療といったScienceの要素を加えることで、人間と道具の関係やら、医療と生死の関係やら幅広い要素を抱きかかえることに成功している。

 なのに、なぜ★が3つだけなのかというと、それは単純な話で、上巻だけでは著者が広げた地図の面積がまるでつかめないからである。ヒロインのギヴリンが中世へと旅立つ前、どうも彼女はウィルスか何かに感染したらしく、到着すると病に倒れて当初の計画通りの行動が取れない。赴いた先で彼女がどうなってしまうのか、スタッフと決めた予定日のランデブーで生還できるのかというサスペンスに物凄い力で引き摺られながら、同時に彼女と同じウィルスに感染したらしいこの世界の人びとの動向も気になる。
 おびただしい量の「どうなる?」がばらまかれている上に、隅から隅までこの物語を堪能したいという気構えの読者なら、牛1匹の登場にも神経を行き届かせておかなければ、下巻で著者の脳内地図を踏破し尽くせない。
 気になるからとにかく「すっ飛ばし読み」しながら、必要そうな情報だけは拾い上げていくという私のようなスタイルもあるが、その方法がどうも再読の欲求を高めてしまうことだけは確かだ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

ドゥームズデイ・ブック 上

紙の本ドゥームズデイ・ブック 上

2003/06/18 01:11

ちょっと……

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いちご - この投稿者のレビュー一覧を見る

話の内容、展開、意外さは申し分ないと思う。登場人物の個性もあり、面白くないとは、言えない。
しかし、現実的すぎて、SFもの特有の面白さやスリルが少なくなっていると思った。それに、科学的・医学的な難しい言葉も出てきて、なかなか理解できずに何度も読み直したこともあった。そのせいで、読むスピードが遅くなって、だらだらした感じだった。
この本は、どちらかというと、おとな向けだと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

6 件中 1 件~ 6 件を表示