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電子書籍

青列車の秘密 みんなのレビュー

  • アガサ・クリスティー (著), 青木久恵 (訳)
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みんなのレビュー2件

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紙の本

青列車の秘密

紙の本青列車の秘密

2011/09/02 21:54

訳はイマイチ。気になる人物がそこここに登場するミステリ。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る

どちらかと言えばあまり好みじゃない方のクリスティ作品。でも、さすがクリスティと思わせるような部分がないわけではない。
なぜ好みじゃないかというと、犯人に魅力を感じないから。クリスティ作品は魅力的な犯人が登場するものが多い。登場人物の心理描写も巧いので、そういう作品は本当に引き込まれる。けれど、その犯人に魅力を感じないとなると・・・。残念!

気になる人物があちらこちらに出没。
まずは骨董商・パポポラス。どうやらこの事件の17年前にポワロに事件を解決してもらったことがあるらしい。短編にでもあるのかな? でもこのミステリの中で犯人をばらしてしまっているから作品にはなっていないのかも・・・と思いつつ、クリスティは過去の作品のネタばらしを結構やっちゃうので、もしかしたらこれもそのひとつかもしれない。

あとは被害者の父であるアメリカ人の大富豪、ヴァン・オールディンが情報屋として使うゴービー。相手の方を全く見ずに語る彼・・・。ポワロもよく使う情報屋もゴービーという名ではなかっただろうか。
そして、青列車(ブルー・トレイン)の車掌の名がピエール・ミッシェル。これはねぇ、かの有名な「オリエント急行殺人事件」に同じ名前の車掌(だっけ?)が登場しているのだ。車掌の名というのはこういうものだというのがあるのかしら?

さて、ミステリ自体はというと。トリックと呼べるほどのものはないかな。2時間サスペンスに良くあるような「時刻表トリック」のような感じだろうか。ミステリ色より冒険色の方が強いかもしれない。ポワロが珍しく動き回る。そうして少しずつ小さな事実を積み上げて事件を解決へと導く。その過程は面白い。ポワロが語る言葉は、どんなものであれ無駄なモノはない。これは他の作品にも言えることだけれど。今回はそれを強く感じた。

ポワロが事件の関係者に協力を求める場合、2つの可能性がある。その人物のことを本当に信頼していて事件解決に役立つと思っている場合と、逆に犯人だと怪しんでいる場合。この作品では青列車の乗客で殺される直前の被害者と話をしたという女性、キャサリン・グレーにポワロは協力を依頼。さて、ポワロの意図はどちらか・・・。それは読んでからのお楽しみ、ということで。

このクリスティ文庫は2004年に新訳で出版された。ところどころポワロの語り口調に違和感を覚える箇所がある。例えば執事であるジョージに向ける言葉。私の中のポワロはジョージに対しても丁寧に語りかける。けれど、この作品の中のポワロは少々品性に欠けるように思えるのだ。ポワロらしからぬ口調・・・。これが結構引っかかる。

さて、どんでん返しというか、犯人の意外さでは他の作品に引けをとらないミステリ。DVDでは少々人物描写が薄くなっているけれど、逆に愉しめるかもしれない。

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紙の本

青列車の秘密

紙の本青列車の秘密

2004/07/27 13:04

なぜ、そんなに早く、事件関係者を「ブルー・トレイン」から降ろしてしまったの?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:風(kaze) - この投稿者のレビュー一覧を見る

『スタイルズ荘の怪事件』『ゴルフ場殺人事件』『アクロイド殺し』『ビッグ4』に続く、ポアロものの第5長編である。
原題 The Mystery of the Blue Train 1928年の作品。
寝台列車「ブルー・トレイン」で起きた殺人事件と、「火の心臓」と呼ばれるルビー盗難とをからめた話。ミステリの器の中に、スパイ・スリラーっぽい話が盛り込まれている。初読ということもあり、期待して読んでいったのだけれど……。いい出来栄えの作品とは思えなかった。

作品のどこに出来の悪さを感じたのか、考えを整理してみるつもりで箇条書きにしてみた。
○登場人物の性格が平板である。性格描写としての踏み込みが足りない。ぶっちゃけて言えば、キャラクターの魅力が薄い。
○殺人現場の「ブルー・トレイン」から登場人物たちが早々と降りてしまうため、列車内という舞台設定が生きていない。
○スパイ・スリラーの冒険的要素が、話をかえって散漫なものにしてしまった印象を受ける。どっちつかずというか、中途半端というか、作品のキレを鈍くしてしまった感あり。
○そして、これが一番気になったのだが、最後に事件の真相と犯人が明かされる件りに説得力がなかった。犯人に行き着く推理は、かなり都合が良すぎるのではないかと思った。推理に無理があるということではなく、正解に至る道すじそれ自体の魅力が乏しかった。

逆に面白いと思ったこと、評価できると思ったことは、次の二点。
○舞台のひとつとして、セント・メアリ・ミード村が出てきたこと。ミス・マープルが登場する最初の作品『牧師館の殺人』(1930)以前に、セント・メアリ・ミード村が出てくると知って、ちょっとびっくり。※ただし、本書のセント・メアリ・ミード村はケント州に設定されているが、ミス・マープルの住む同名の村は、ロンドンの西南部に位置しているとのこと。(芳野昌之『アガサ・クリスティーの誘惑』早川書房より)
○新訳の青木久惠さんの訳文が、とても読みやすかった。この前の田村隆一氏の訳は未読。しかし、このクリスティー文庫刊行にあたって、新訳になっている作品があるかと思えば、旧訳のままだったりするのはなんでなんだろ? 割合としては、旧訳のままの方が多いようだが。個人的な希望を言わせてもらうと、すべて新訳で読みたかった。

本書の解説は、北上次郎氏。
> と書いているが、同感。クリスティー初期の冒険スリラー的性格を持つ作品で面白かったものとして、私なら、『秘密機関』に続いて『おしどり探偵』(連作短編集 1929)と『茶色の服の男』(1924)を選びたい。

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