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電子書籍

さあ、あなたの暮らしぶりを話して みんなのレビュー

  • アガサ・クリスティー (著), 深町真理子 (訳)
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.7

評価内訳

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紙の本

さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記

おもしろ遺跡発掘記

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:零時 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 中東での遺跡発掘記なんだけど、専門家ではないクリスティーが堅苦しくなく、むしろ面白おかしくつづっている。

 クリスティーは、考古学者であるマックスと再婚して以来、ほとんど毎年のように発掘旅行に付き添って行ったようだ。それだけに、素人とはいえ、発掘の面白さや大変さがしっかり描かれている。とくに中東では、欧米とは価値観や習慣が全く違うため、それにまつわるトラブルが多い(これは現代にも通じそうだ)。しかしマックスが常に毅然とした態度を見せ、収拾を図る。それについてクリスティーは、決して大げさには書かないものの、実はとても誇らしく思っているのがよく分かる。いってみれば、のろけている訳だ。私の夫はこんなにすごいのよ、と。

 この夫妻を取り巻く人々もまた多彩で、個性的だ。その一人一人が、まるで小説の登場人物のようにキャラクターが立っていて、印象に残る。こういう人物描写のうまさは、小説家クリスティーならでは、だろう。一番印象に残っているのが、ミシェルだ。「エコノミーア」(経済的)であることを優先しているつもりが、いつも「安物買いの銭失い」ばかりしていて、しかもそれを全く反省していない。そのたびにクリスティーが呆れて目を回している様子が目に浮かんで、つい頬が緩む。それで次はいったいどんな「エコノミーア」な買い物をしてくれるんだろう、と期待してしまう。

 出版された当時、私が読者だったら、続編を要望していただろう。それぞれの人々の、その後の様子が知りたい。

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紙の本

さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記

ミステリ作家ではなく、考古学者夫人としてのクリスティー

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:朝光 - この投稿者のレビュー一覧を見る

アガサさんの夫は有名な考古学者で、アガサさん
も何度も発掘旅行に一緒に行っていました。

この本は、ミステリではなくて、その旅行回想記。
素顔のご夫婦の姿がほほえましく浮かんできます。

さすがにアガサさん。シリア発掘隊の色々な人々を
実に細かく、又生き生きと描写しています。

イスラム人、クルド人、などの生き方の違いや、
白人も交えた混成部隊の起こす日常生活での次から
次への騒動。そして、厳しいが素晴らしいシリアの
自然の様子。

卓越した文章力で、ぐいぐい引き込まれてしまいます。
文の密度が濃いので、読んでも読んでもまだページが
一杯あるのですが、それが逆にこんなにまだ楽しみが
残っていると感じられます。

標題の「さあ、あなたの暮らしぶりを話して」は、友人
から発掘旅行についていつも質問されるフレーズとの
こと(その答え為にこの本を書いたらしい)です。

でも、私にはあと2つの意味が隠されている様に感じ
ます。
一つは、発掘されてきた品々に対してアガサが語りか
けるフレーズとして。もう一つは、この本を読んだ者
に対して、今度はあなたがアガサに話を聞かせてよ言
っているメッセージに思えます。

アガサ・クリスティーのユーモア溢れる人柄がとって
も良く感じられる楽しい一冊です。

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