愛国殺人 みんなのレビュー
- アガサ・クリスティー (著), 加島祥造 (訳)
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紙の本愛国殺人
2023/08/23 06:40
もし日本版の映画を作るとしたら
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は1940年に発表された、エルキュール・ポアロの長編小説としては第19作めとなる。
原題は「One,Two,Buckle My Shoe」で、マザー・グースの童謡からとられたもので、それが『愛国殺人』という邦題に変わったのは米国版のタイトルからの翻訳だという。
確かに、マザー・グースの童謡では意味が不明だが、『愛国殺人』というのも、少々居心地が悪いが。
今回の事件の発端はポアロが通院していた歯科医の死。
さすがのポアロも歯医者が苦手というのはご愛敬だが、事件の主役はイギリスの経済界を牛耳る銀行頭取の男。
そんな男がポアロの通う歯科医にも通っていたというのも面白い。
何しろこの男が大物過ぎて、首相と面談したりで政財界に力を持っている。
このあたりが「愛国」とつながっている。
しかも、この歯医者には何故か怪しい人がたくさん集まっていて、なんとも物騒な歯科医なのだ。
この作品を読んでいて、実はこの大物の銀行頭取にあてはめていた日本の男優がいた。
昭和の銀幕で渋い演技を見せていた佐分利信だ。
もちろんこれは一読者としての、勝手な想像だし、お遊びだが、もしこの作品を日本のドラマに置き換えるとしたら佐分利信しかいないように思う。
では、ポアロはと訊かれたら、若山富三郎ではどうだろう。
この二人が対決する場面を想像してみるのも面白いが。
あれ、これってネタバレになってしまうのかな。
紙の本愛国殺人
2023/02/22 19:25
これは!
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな陰謀が隠されているとしか思えないシチュエーションで、題名からもそちらを想像していましたが・・・。
さすがクリスティ。
紙の本愛国殺人
2004/06/19 00:47
歯医者が殺されるお話って珍しいですよね?
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投稿者:Yuseum - この投稿者のレビュー一覧を見る
私、只今歯医者に通っているから、というわけでもないのですが (^_^;、この作品は好きな作品の一つです。マザー・グースの調べに乗って起こる「童謡殺人」であるとか、興味深い点はいくつもありますが、一番好きなのはラストの緊迫感です。
話を少し脱線させると、この作品はLWT制作のデヴィット・スーシェ主演「名探偵ポワロ」(日本ではNHKなどで放映)でも映像化されています。話の大筋は原作通りなのですが、このTV版と原作とではラストの舞台設定が少し違うのです。
TV版のラスト・シーンは、例のごとくポワロが容疑者を一堂に集めて犯人を指摘するわけですが、原作のポワロは犯人と1対1で対峙します。その緊迫感が(TV版に比べて)心地いいのです。自らの殺人の正当性を主張する犯人に対してある一定の理解を示しつつも、ポワロが放つ言葉。「私のたずさわっているのは自分の命を他人から奪われない、という権利を持っている個々の人間に関することです」。クリスティー自身は死刑容認論者だったようですが、それはあくまでも法の名の下での話であり、ある人間が別の人間の命を奪うことは許されない、という強いメッセージが感じられます。
ポワロはこうも言っています。「あなた方の新しい世界に、どうか自由と憐れみが残りますように…私のねがうことはそれだけですよ」。折しも第二次世界大戦中に書かれた作品であることを考えると、米題であり邦題でもある「愛国殺人」という言葉も意味深な雰囲気を帯びてきます…。
そういうわけでミステリとしても第一級な作品ではありますが、この地球上で勃発している様々な出来事を顧みるきっかけにもなる作品だと書くのは、少々言い過ぎかな?
紙の本愛国殺人
2021/10/30 15:46
愛国殺人
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポアロが歯医者に行くというレアな状況が面白い。ミステリーの定番?である顔のない死体もあらわれて・・・。顔のない死体はだれなのかをめぐる推理劇が楽しい。
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