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マン島の黄金 みんなのレビュー

  • アガサ・クリスティー (著), 中村妙子 (ほか訳)
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

紙の本マン島の黄金

2013/05/20 12:46

怪奇、幻想、ほのぼの、メロドラマ的恋愛ものなど、多彩な作品群

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ミルシェ - この投稿者のレビュー一覧を見る

主に、他では読めない、ミステリー以外の短篇が、中心です。
「クリスマスの冒険」・「バグダッドの大櫃の謎」がポアロもの。
「夢の家」、美しく、かつ妖しく強烈な引力で、いかにもこういったものに魅入られてしまいそうな、夢見がちな青年ジョンを引きつける、
白亜の謎の家。しかし、その美しさに秘められたおぞましさ・恐ろしさ、という感じで、怪奇と幻想が混合したような趣。
「崖っぷち」、秘かに好きな男性の妻が何をしようが、
クレアが、おそらく嫉妬も絡んで、ここまでの悪意を抱くのは、
理不尽な感じな訳ですが、しかし、女性の心理としては、こういうのも
あり得るのかな?と、思わせてしまう所もあり、
よけい嫌な読後感を、感じさせる作品というか。
「孤独な神さま」、これはファンタジックかつほのぼのとした、
恋愛もので、割と好きな話です。
「壁の中」、これも、この作品集に多い、いかようにも解釈できる曖昧さを残した、苦味のある恋愛ものという感じ。
やはり、女性の情念の恐ろしさという感じ?この「壁の中」という閉塞感を感じさせる作品名は、一時は、ジェインという女性に心惹かれ
安らぎを見出すものの、実は支配欲の強い妻イザベルから、
結局はけして逃れられない、エヴァラードの絶望を、表わしているのでしょうか?「光が消えぬかぎり」、メロドラマといえばメロドラマ
なんでしょうが、この悲劇を引き起こしたかなり大きな要因って、
このディアドリという女性のような。二人の男性を、明確に振り回して
やろうという意図がないだけに、かえって厄介というか。
一見大人しそうで、実は打算的な女性という、「愛の旋律」などの、
クリスティー作品に、しばしば見られるタイプの、女性という感じ。
「白木蓮の花」、メロドラマ、そして女性の自立?という感じでしょうか。最後の、テオドーラの決断は、痛快でした。
「愛犬の死」、愛犬の死を悲しんでいる、主人公の女性の今後の幸せを
予感させる、これも最後に感じる読後感は、良い話。

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紙の本

紙の本マン島の黄金

2021/10/26 16:04

12の味が楽しめるキャンディ缶のよう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この短編集については説明がいる。
 何しろここに収められているのは、アガサ・クリスティーの死後発掘された短編で、1997年8月にイギリスで刊行された9篇と独自に3篇加えた全12篇の短編からできている。
 アガサが亡くなったのは1976年だから、この本が新たに出た時には彼女のファンは大いに喜んだのではないだろうか。
 しかも、そのうち2篇(「クリスマスの冒険」と「バグダッドの大櫃の謎」)には名探偵ポアロも登場する作品だし、「クィン氏のティー・セット」は幻想的な人物クィン氏が登場する作品で、まさに文庫本の解説小文にあるように「バラエティに富んだ拾遺集」といえる。

 表題作の「マン島の黄金」は1930年に書かれたもので、実はマン島(実際に存在する島)の観光誘致のためのノベルティ作品で、実際この作品で黄金探しをした人もあったという。
 アガサもこの時期執筆活動も充実してきていて、企画に携わって人も大いに期待したのではないだろうか。(ただ作品としては短すぎて、出来はもうひとつのように感じた)

 12篇の作品の中では「名演技」という1923年に発表された短編が好きだ。
 今は人気女優となっているオルガだが、過去に忌まわしい事件に関係したことがある。そのことを偶然に知ったやくざ男がオルガをゆすりにかかる。そのやくざ男にオルガが仕掛けた罠、そしてオルガが演じた「名演技」。
 小品ながら、最後に拍手を送りたくなる作品。
 そのほか、「崖っぷち」「白木蓮の花」など、いい短編がそろっている。

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