復讐の女神 みんなのレビュー
- アガサ・クリスティー (著), 乾信一郎 (訳)
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紙の本復讐の女神
2022/04/27 15:40
この謎がどうしてとけるのだろう
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーの二大スターのひとり、ミス・マープルが活躍する長編で、1971年に発表されたもの。
原題は「Nemesis」。
アガサが亡くなるのは1976年だから、晩年の作品といっていいし、ミス・マープルものとして書かれた最後の作品だという。
それにこれは『カリブ海の秘密』という作品の続編となっていて、今回の物語の発端は『カリブ海の秘密』でともに事件を解決した大富豪ラフィールの謎に満ちた遺言から始まる。
ほとんど謎だらけの依頼をミス・マープルは受け、それによってまさに「ミステリーツアー」に出かけるのだが、そこからの展開があまりにも強引すぎるように感じる。
彼女なら依頼を断ることはないという前提で、そこから先のことがらが仕掛けられているのだが、もし彼女が断ったらどうなったの か。
さらには彼女が同行した「ミステリーツアー」のメンバーが落石事故で死んでしまうなんて、あまりにも都合よすぎではないか。
まるで、依頼したラフィールが仕掛けた大掛かりの事件のように思えてくる。
しかもミス・マープルが解決する事件は過去の少女殺害事件。
その時の被害者の少女は顔をつぶされていたほどの残酷な殺され方をしていたという。多分この仕掛けはミステリーにはよく使われる手口で、多くの読者は被害者は別の人物と気づくだろう。
といって、犯人が容易にみつかるはずもない。
何しろあまりにもミステリーだから。
それで、犯人を探し出すのだから、やっぱりミス・マープルは普通のおばあさんではない。
紙の本復讐の女神
2021/11/22 18:47
ネメシス
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投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
弱弱しく見える上品なおばあちゃんが、あれほど鋭く正義の鉄槌を下すなんて、確かに悪人からすれば戦慄しかない。
ふわふわのピンクのニットをまとった復讐の女神。
やっぱりかっこいい。
紙の本復讐の女神
2021/11/19 12:12
面白かったです
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
今作は初めに何かが起こったわけではなく、小説の折り返し地点くらいまで、解く謎すら明かされていないという、何とも不思議な始まりでした。依頼された物の、何をやって良いか判らず、途方にくれた感じのマープルが少し可笑しかったです。
紙の本復讐の女神
2019/11/07 20:33
復讐の女神
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスティーは本当に、ポアロよりもミス・マープルが好きだったんだなと思いました。終わり方が良かったです。
紙の本復讐の女神
2017/05/17 22:39
旅の目的は何?
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投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
マープルが出てくる話では、彼女はそれほど物語に登場しないで、他の人たちから聞いた情報をまとめて最後に犯人を突き止めることが多い。しかし本書では、最初から最後までマープルを主軸にして物語が展開します。最初は解くべき謎が何であるかすらわからなく、マープルも読者もぼやっとした状態が続きましたが、後半になるにつれ、過去の事件の全体像がはっきりと浮かんできて、物語に引き込まれます。
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