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フランス白粉の秘密 みんなのレビュー

  • エラリイ・クイーン (著), 宇野利泰 (訳)
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紙の本

フランス白粉の秘密

紙の本フランス白粉の秘密

2011/12/13 19:53

これ、映画で見たら面白いだろうなあ、って思います。なんとっても昔のデパートが舞台っていうのがいいです。それと意外性、私はすなおに驚きました。ドルリー・レーン三部作の前に読んでいたら、って思います・・・

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私にとってクイーンは神の如き存在ですが、では作品をどれだけ読んでいるかとなると、実は少ないです。積読本はあります。全作、早川ミステリ文庫で持っている。ポケミスもある。でも、実読は少ない。ドルリー・レーンものは全部読んでいます。でも国名シリーズは、『ギリシャ棺の秘密』『エジプト十字架の秘密』しか読んでいません。これだけ読んで、圧倒され、クイーンこそ最高の作家ということにした。

実際、その判断は間違っていなくて、その後、数多くのミステリを読みましたが、『Xの悲劇』や『ギリシャ棺の秘密』のように圧倒されることはありませんでした。単純にいえば、本格ミステリではクイーン以上の作家に出会うことはなかった。ただ、気になることはありました。他作家との比較はいいけれど、じゃあ『X』や『ギリシャ』はクイーンの他の作品に比べて、どれだけ凄いのかということ。

特にクイーンの名を知らしめた初期の国名シリーズの殆どが手付かずの状態であることは気になって仕方がありませんでした。そんなとき、家族で決めたのがドイツ・ウィーン旅行。飛行機に10時間以上乗っていなければ着くこともできない遠い国。チャンス! とばかり、鞄に詰めたのが『フランス白粉の秘密』。次女には『ギリシャ』とクリスティを持たせました。長い間、積み残してきたシリーズはどれほど面白いのでしょうか。

カバー後の内容紹介は
        *
人通りの絶えない真昼のニューヨーク五
番街、その一角を占めるフレンチ百貨店
では、新型家具の展示が行われていた。
固唾を呑む群集を前に、係が壁収納式ベ
ッドのボタンを押すと……飛び出したの
は、何とフレンチ社長夫人の射殺死体だ
った! しかも、所持品には彼女の物で
はない麻薬入りの口紅が含まれ、その上、
問題の口紅の持主と判明した被害者の娘
は、前夜、失踪を遂げていた。今を時め
く大百貨店を危機に陥れた事件の謎を、
エラリイは明晰な頭脳でどう切り崩すの
か? 巨匠クイーンの名をミステリ史上
不朽のものとした国名シリーズ第二作!
        *
となっています。本文38章に、訳者のあとがきという構成になっています。舞台が百貨店というのが時代を感じさせます。古い、というのではありませんが、お屋敷での事件に比べると、レトロ感がついて離れません。理由は単純で、家庭生活というのはパソコンさえなければ、この百年、大きな変化はありません。でも、百貨店は大きく変化しています。その波に乗っていないことがよく分かる。

ですから、今の読者にとっては、最初からリアルな世界ではありません。向こうの世界の話として読む。レトロ感は嫌いじゃありません。壁収納のベッドから飛び出す死体、なんていうのもいかにも作り話めいています。登場人物も、百貨店の中に限られる。そういう意味で広がりはありません。魅力的な人物がいるわけでもない。

つまり、お話の面白さをこの話に求めると、失望するかもしれません。人間関係が複雑なわけでもない。犯人は意外です。でも、クイーンの傑作とよばれる作品に比べれば、ある意味、想定内。むしろ面白いのは、麻薬入り口紅の話と、被害者ウィニフレット・M・フレンチの連れ子バーニス・カーモディと、フレンチ百貨店の社長の娘マリオン・フレンチの話。

どうも、私のほうにトリックよりは人間のドラマを楽しみたいという気持ちが強くなってきているようです。高校時代、『X』や『ギリシャ』を読む前に、或はそのあと続けて他の国名シリーズを読んでいたら、評価はどうなっていたでしょう。当時は、ともかくトリック優先でよんでいましたから、この程度か、と思ったかもしれません。逆に、犯人の意外性に、なかなかやるな、と思ったかも。

ただ、話の奥深さ、伏線の細かな張り方、登場人物の魅力、意外性、どれをとっても『ギリシャ棺の秘密』は別格だったな、ということは後者を再読することで確認することができました。エラリーからはまだ硬さが抜けていません。何作目あたりで、彼がもっと楽しげに動き回るようになるのか、残りの国名シリーズがどんなレベルにあるのかも含めて、いつかまた機会をみて確認したいと思います。

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