コロロギ岳から木星トロヤへ みんなのレビュー
- 小川一水 (著)
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2018/05/02 14:18
面白いアイデアに溢れた作品
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
著者紹介によると
「第六大陸」で第35回星雲賞日本長編部門を受賞。
「老ヴォールの惑星」でベストSF 2005国内編第1位。
「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞。
とかなり評価されておられる方のようです。
本作は2014年の北アルプス・コロロギ岳の山頂太陽観測所と2231年の木星前方トロヤ群の小惑星アキレスのさらに廃棄された宇宙戦艦の艦内だけを舞台にした、ある意味ソリッドシュチュエーションな物語ですが、中々面白いアイデアに溢れた作品でした。
空間的な隔絶のみならず217年もの時間的隔たりのあるものの間で意思疎通ができるのか?
できるとしてその方法は?
主題は時間改変なのだろうけれど、妙に科学理論でガチガチのハードSFにならずに、
登場人物たちのやりとりでハラハラしたり、ホノボノしたりと楽しめるものでした。
「カイアク」という時間を旅行する生物(?)を設定することで多少は都合良く物語を進めるている嫌いもありますが、ストーリー全体で破綻もしておらず、寧ろ味のあるキャラクターとして魅力もあるので許されるかなと思いました。
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