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第六ポンプ みんなのレビュー

  • パオロ・バチガルピ (著), 中原尚哉 (訳), 金子浩 (訳)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

電子書籍

電子書籍第六ポンプ

2021/06/27 23:03

西にも東にも染まらない

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

コロラドで生まれて東アジア文化に傾倒し、日本のサブカルチャーにも詳しい著者ならではの作品集です。環境問題から高齢化社会まで、鋭い風刺が込められていました。

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紙の本

紙の本第六ポンプ

2017/04/30 10:58

小難しい説明のなく、読みやすいSF短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る

環境関連の雑誌の編集を続けながら、小説を執筆しているパオロ・バチガルビ。
仕事の影響もあって、テクノロジーと地球環境との関連を描いた作品が多数掲載されています(全てがそういう作品という訳ではありません)。
それでいて、SF小説にありがちな小難しい説明にページ数が割かれることが、ほとんどありません。
登場人物の会話や情景描写から作品の世界観が伝わってくるように工夫されているので、SF初心者の方にも読みやすくなっています。

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紙の本

紙の本第六ポンプ

2014/08/25 22:56

孤独だけでない未来のために

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

テクノロジーの進歩により、人類になにがしかの幸福がもたらされるときには、決まって別の権利が制限される。産業の保護であったり、ささやかな快楽、幸運のチャンス、そういったものの代価は、その瞬間には妥当に思えることだが、無数の積み重ねの後に振り返ってみると、思いもよらなかったほどの代償を支払っていたことに気付く。そしてほとんどの場合、振り返ったりすることは無い。
一つのテクノロジーに一つのリスク、その発生した時には納得できることだと思えても、年月とともにその量はもりもり増大し、ある日気が付くと、自分が何を失ったのかも感知できないほどに世界は変貌している。
ところが、途上国の僻地の村に突然機械文明が押し寄せて来たら、そんな土地の少年が都会に出てきたら、テクノロジーの恩恵を享受的ないままに、理不尽な搾取を受けるだけになる。グローバル化は当然そういう事態をもたらすだろう。そしてそれは、制度の裂け目に落ち込む人の典型でもある。
遺伝子操作で生み出された食料は、知的財産権のための制限を生じ、貧富の差はそのまま生存可能性の差に結びつく。人体も遺伝子改良によって特殊技能を得ることが出来るが、より過酷な環境での仕事に追いやられるのは経済弱者だけだ。環境汚染を克服するためのテクノロジーも、資本主義の原則に照らして公平に配分されるなら、その帰結は明らかだ。それらに人は怒ることさえ出来ない。ただどこからかやってくる孤独が、彼らのなかに住み着いてしまう。
万人に扉を開いているはずのテクノロジーだが、一人の人間が操作できる範囲には限りがある。たぶん20世紀以降には、H.G.ウェルズを最後にして、テクノロジーの社会への影響をマクロに論じることはもう不可能になっていたのだろう。A.C.クラークの「発達した科学技術は魔法と区別がつかない」という予言は、その時には既に現実化していた。このバチカルビの作品集はそのことをようやく気付かせてくれたが、ここに到達するのに1世紀がかかってしまった。
ただこの登場人物たちは、絶望したりはしていない。テクノロジーを占有する企業と政府の連合体に対して、秘かに牙を研ぎ、その裏をかいて自分の欲望を遂げることに邁進する。ただ安寧な生活をしたいだけでもあるし、愛するものと友人を守りたいだけでもあり、愛するに足る何かを手に入れることでもある。綺麗ごとの理屈で世界を変えることはできないのだから、誰でも実力で奪い取れというメッセージにしか希望はない。
叩かれても、どん底に突き落とされても、ファイティングポーズを取り続けること、せめて欲望に忠実であり続けること。それが到達点でもなし、世界が変わるわけでもないが、孤独を癒し自分を救う物語を綴るだけが僕らの道なのだ。

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