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僕が愛したすべての君へ みんなのレビュー

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紙の本

紙の本僕が愛したすべての君へ

2017/05/07 13:36

どちらを先に読むべきか

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukiちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「僕が愛した…」と「僕を愛した…」の2冊。どちらを先に読んだ方が良いのか?
 私は、「僕が…」を先に読みました。

 まあ、どちらが先かという話は置いといて(しかし、その選択は一生に1回しかできないのですよ。ふ・ふ・ふ)、この本の中で一番印象的だったシーンは、主人公の二人が結婚式にIP端末を着けるか着けないかで悩むところ。
 「何を面倒くさい」と思うかも知れないが、二人にとっては、それが本当の自分の意思なのかそうでないのか悩むところなのであって…とまあ、せんでもいい心配をしてしまったことです。

 それから最後に近くなって、「99%の幸せが、1%の不幸で出来ているとしたら」というフレーズがあるのだが、「ああ、やっぱりオメラスから歩み去っちゃうのね」という古典的テーマに行き着いてしまった感がある。SFには、このテーマは避けて通れない部分があるよな…って一人で頷いていた。

 さて、こちらの1冊では、冒頭の「レオタードの女」の謎は解けなかった訳だが、その謎解きを楽しむためにも、「僕が…」の方を先に読むのが良いのかも知れない。

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