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電子書籍

第六大陸 みんなのレビュー

  • 小川一水 (著)
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みんなのレビュー12件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (3件)
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  • 星 1 (0件)
12 件中 1 件~ 12 件を表示

紙の本

第六大陸 2

紙の本第六大陸 2

2003/09/06 00:53

わくわくして、あこがれて。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アルテミス - この投稿者のレビュー一覧を見る

 月面に、居住地を作る。
 すれたSFファンなら古すぎるテーマだ、と失笑するかもしれない。白状してしまえば、たいしたSF読みでない私も、そう思った。
 しかし、読み始めたら、止まらなくなってしまった。読み終えたら、思い出してしまった。
 人類が初めて月に立ったのは30年以上前の話で、私や私と同世代の人たちは子供の頃、君たちが大人になる頃には誰でも宇宙旅行ができる時代になっている、と本で読んで胸をときめかせていたものだ。
 だが、21世紀になれば当然できていると思っていた月面都市はまだないし、そもそも人類が月に立つことさえなくなってしまった。その現実に対する失望が、月へ行くと言うテーマを古いものとして忘れようとさせたのかもしれない。
 だから私は、本書を巨大建築プロジェクトの達成物語として読み始めたのだ。
 私企業が、桁は大きいとはいえ限られた予算内で何かをしようと思えば、常にコストとの戦いになる。事故も、地球上での建築現場でだって珍しくないのだから、宇宙だの月だのでは起こらないほうが不思議だ。技術的な問題はもちろん、法的な問題もある。競争相手の横槍も、反対運動も。
 そういったことごとへの、立案者でありリーダーである少女や技術者たちの苦闘を愉しんでいたのだが、読み終わったときには、「重さ、六分の一なんだなあ」という主人公のつぶやきや、靴底に比べてドレスの裾の摩擦係数が大きすぎて、歩こうとしても前へ進まないといった月ならではの描写の数々に、かつてのときめきを揺り起こされてしまっていた。たとえば。
 空気のない月面では、風景はどのように見えるのだろう。
 こんな疑問に、幼い頃は単純に、地平線(月平線?)が丸くて、その上に地球が浮かんでるんだろうなあ、と考えていたものだ。今なら、空気がなく遠くの景色がかすんでしまうことがないから、たとえば空気遠近法を巧みに用いて背景を書いたレオナルド・ダ・ヴィンチだったら、どうやって遠近感を出したらいいんだと悩むんだろうなあ、いや大天才のことだから別の方法を考え出すんだろうか、などとずいぶん違うほうに連想が行く。しかし、わくわくする、と言う1点においては全く変わることがない。
 NASAに、スタートレックにあこがれて宇宙飛行士になった女性がいるという。宇宙からの帰還後に、スタートレックに特別ゲストとして出演したそうだ。
 日本にも、失礼ながらお名前を忘れてしまったが宇宙飛行士として訓練を受けている女性で、宇宙戦艦ヤマトの沖田艦長にあこがれたのがきっかけとインタビューをうけて話している方がいた。
 本書のような優れた作品がもっとたくさん出て、宇宙へ行きたいなあ、いや、宇宙へ行こうと思う人がたくさん出たらいいな、と思う。
 わくわくして、あこがれて。そんな人々が。

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/12/03 22:49

建設的

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 連想したのは、やはりクラークの諸作品なのだけど(冒頭の潜水艦内でのトラブルで「渇きの砂」、作品全体からは「楽園の泉」)、たかが四半世紀くらいの時間で、こんなにいい方向に世の中全体が変わるかなあ、というのは、まず感じました。建築技術の発達により建物という建物が緑に覆われ、当然二酸化炭素の抑制はもちろん、ヒートアイランド現象も過去のものになっている。効率の良い太陽電池は普及し、砂漠の緑地化もかなり進んでいて、地球全体規模で人口の増大が原因となっている必要物資の需給関係からいえば、かなり改善されている時代。
 まあ、「フロンティアの必要がない世界で、なぜ、少なからぬリスクを背負って宇宙へ行こうとするか?」というのが作品の大きな主題だから、あえてそういう設定にした、というのは解るんですが、選挙までが「地域の選挙区からではなく、ネット上のコミュニティから議員を選出する」みたいなシステムになっているのはちょっと疑問。政治的な機構は、ある意味でテクノロジーの進歩から一番取り残されがちだしな領域だしなぁ……。
 そういうフロンティアの必要性がない世界だから、あえて膨大な資金を使って人類がわざわざ宇宙にでていく必要性というのは、ほとんどない。資源的には、宇宙に出てまで十手取ってこなくても、結構満ち足りているのである。だけど、そういう世界で、なんで人間が宇宙に出ていかなければないのか? というのがこの物語の重要なテーゼ。この辺のモチベーションは、ものすごく個人的な動機がでているのだが、小説としてもかなりの読みどころとなっているので、これで正解でしょう。こんな、リスクのあるお仕事、こういう動機というか強迫観念をもったお金持ちしかできませんし。
 そして、実際に施工に当たる建設会社の視線から、月にある大規模な施設を作る話し流れも、大きな位置をしめる。このあたりは、「プロジェクトX」的なノリを思い浮かべていただければ、大きな相違はないかと。月の地質学的なデータからはじき出した、人間にとっては過酷すぎる環境、大きすぎる運送コストの削減、資材や原料の調達方法(打ち上げるのか、現地の物を使用するのか?)、法的な問題などなど、数々の困難を一つ一つクリアしていく様子が、非現実的な奇跡とかはほとんど抜きにして、かなり地に足がついた感じ描かれます。
 余談ですが、作中で提示されたデブリの処理方法は、かなり妥当というか現実味のある掃除法だと思います。

酩酊亭亭主

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電子書籍

第六大陸2

電子書籍第六大陸2

2015/09/29 22:48

後半は力業

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白髪雀 - この投稿者のレビュー一覧を見る

少々冗長な感じもする2巻目であるが、かなり強引な設定を収めるにはこれぐらいの長さが必要なのでしょうか。
小説であるためどうしてもご都合主義は否めず、神は乗り越えられない試練は与えないというノリで山有り谷有りを適度に盛り込んでいるという事も言えない事もないですし、最後はかなり強引とも言えるエピソードで締めくくっています。はじめから伏線は張りまくっているので当初から考えられていたエンディングなのでしょうが。
長期の計画を描く物語なので、ヒロインの桃園寺妙も妙齢の女性になっているのですが、お相手の青峰走也もそれなりのいいおっさんになっているはずで、そのあたりもちょっと描いて頂くとリアリティが増したと思うのだが

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紙の本

第六大陸 2

紙の本第六大陸 2

2003/08/30 13:36

「わたしたちが彼らと仲良くできるって、信じてるんですね」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 日本の建設会社が、民間施設としては人類初の恒久施設を月面に建設しようとする物語の後半。
 第一段階はクリアされたものの、結婚式場「第六大陸」の建設計画が進むに連れて、国際法の壁や想定しなかった事故など新たな問題が次々に浮上する。さまざまな圧力や事故によって資金計画に狂いが生じ、対策に世界中を奔走する妙はついに倒れてしまうが…。

 これで作品も完結。技術関係や人間関係だけでなく、資金や法律関係まで含めて宇宙開発を描いた意欲作です。月の地下で発見された謎の物質をめぐるエピソードなどに、ちょっとクラークの作品の雰囲気も味わいました。個人的には、ちょろっとしか出てこない御木本さんの姿が印象的でしたね。
 2003年の日本SFを代表する作品の1つです。

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/08/12 20:33

私が子供の頃にこんな本に会えたら良かった

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小笠原功雄 - この投稿者のレビュー一覧を見る

あの月に宇宙基地を作る。この一大プロジェクトに、小説の登場人物達と共に興奮し、涙しながら読み進んでいる。今の少年少女達にこそ読んでもらい、宇宙と科学への夢を育んでもらいたいのは当然だが、日々の生活に追われ、月や星を見上げることさえ忘れがちな私達のような大人が読んで、もう一度、夜空を見上げ、宇宙に想いをはせてほしい。

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/07/11 12:44

「……わたし、特別な女の子ですから」

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大雑把な話になるのだけれど、初期のSFで未知の宇宙へ飛び出していったのは、カーティス・ニュートンやリチャード・シートンのような冒険者の心を持った科学者たちでした。宇宙へ行くのは科学の力なのだとみんなが思っていたのです。
 やがて現実の宇宙開発が始まると、SFにおいても宇宙開発は国家の事業となりました。宇宙へ行くのは国家の力、組織の力だと現実が教えてくれたのです。少なくとも天才科学者が個人で新たにロケットを建造して…という話はほとんど見なくなりました。そして人類が宇宙を飛び回るのが(あるいは飛び回っていたのが)当たり前の世界が多かったんじゃないでしょうか。少なくとも現実の宇宙開発の面白さに虚構の物語が太刀打ちするのは苦しかったと思います。
 でも最近になって、宇宙開発を物語の主軸にした作品が目につくようになりました。佐藤大輔の『遙かなる星』だとか、コミックだけれど太田垣康男の『MOONLIGHT MILE』や幸村誠『プラネテス』とか、数は多くないけれど面白い作品が多いのです。そしてそうした作品で活躍するのは、軍人や科学者ではなく、ゼネコンであり現場作業員なんですね。考えるのは科学者かもしれない、最前線を走るのは軍人かもしれない。しかし実際に宇宙を創っていくのは現場の人間なんだという認識が見えてくるのです。
 この話もそうした雰囲気が根底にある作品です。
 主人公の青峰走也は、深海からヒマラヤまでどんなところにでも建設してしまうという日本の大手建設会社の若手社員。その会社が新規に受注した仕事は、月面に大型施設を建設するというもの。青峰はスポンサーの孫娘である桃園寺妙と共に現地調査に向かいますが、月面はいまだ民間人が何かやれるという場所ではありません。中国が国家をあげて、やっと3人規模の基地を維持しているという有様。果たして事業計画通り、期間10年、予算1500億円で50人規模の恒久施設は完成するのだろうか…という話。
 物語の流れは2つ。1つは青峰らが、いかに必要な技術を確保し、予算の範囲で建設を進めていくのかというもの。いわばプロジェクトX的な宇宙土木建設の部分ですね。そしてもう1つが、もう一方の主人公である少女・妙の謎をめぐるもの。彼女はこの作品にSFの息吹を注ぎ込む人物です。計画の実質的な立案者である彼女が、月面に何を造りたいのか、何のために造りたいのかが、大きな鍵となりそうです。
 個人的には、初期から現在までの「宇宙をめざす」SFの総括的な雰囲気を持った作品になるのではないかと思います。8月には2巻が出て完結予定とも聞いていますが、今から楽しみです。

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紙の本

第六大陸 2

紙の本第六大陸 2

2005/02/20 16:26

読み終えてみると更に増すキャラクター達の魅力

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Yumikoit - この投稿者のレビュー一覧を見る

「どんなところにでも、建造物を建てる」極限環境下での実績を誇る建築会社に勤める青峰走也。
月に結婚式場を建てたい、というレジャー施設大手会社の社長令嬢、桃園寺妙。
この二人を軸に、実に10年以上にも及ぶ一大プロジェクトが発足する。

正直、最初は妙の性格が好きになれなかった。日本国内での作品にありがちな、ロリィタ好みのキャラクター設定。お金持ちで苦労知らず。幼いながら学歴が高くて、ヒトを食ったようなところがある。
そういう妙に振り回される走也。

ストーリィとしての着眼点は面白い。しかし、そこにこういった奇をてらったキャラクターが必要なものか。確かにこういうちょっと破天荒なキャラクターでもいなければそういうプロジェクトは推進できないものかもしれないが。

それでも、月面に結婚式場を作る。それに必要な建築技術。輸送技術。現代の政治・経済事情をバックボーンに、実にリアリティのあるストーリィが展開する。

表紙の幸村誠氏のイラストに惹かれて読み始めたが、一気に読んでしまえる。
読み終わってみると、こういったキャラクター構成もまた、ストーリィに必要だったのだと思える。うん。いいじゃないか。
>>>飼主日記

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/07/21 18:38

プロジェクトのはじまり

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あさり - この投稿者のレビュー一覧を見る

10年で月に滞在型基地を1500億(円?)で建設する。
こんなプロジェクトが始まった。施主は桃園寺グループのエデン・レジャー・エンターテインメント社会長…と、というか本当はその孫の「一生のお願い」が発端。
このプロジェクトに、「子供みたいな連中」の御鳥羽総合建設と天竜ギャラクシートランス社が参加することになる。
物語の舞台は2025年で、色んな問題はある程度解消されていて、技術もさらに進んでいることになっている。とはいえ、まだまだ宇宙は遠い存在のようである。それは距離としてもそうだが、金銭面が最も遠くさせている要因のようだ。
しかし、このプロジェクトは、人を送り込むだけでなく、建設物を作らなければならない。そのための物資も送る必要がある。そのうえ、この建設物がまるで地球上に作る一流ホテルかのような条件をつけられているのだ!

この1巻では、事前準備から資機材搬入・造成まで。
限られた予算、厳しい現実、知恵と工夫が常に要求される各場面を、臨場感のある文章でつづられている。
まあかなり設定にご都合主義の感があるようだが、それも仕方ないという気にさせられるのは、やはり目的が月面基地建設ということのせいだろうか。

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2005/09/23 22:50

月面開発の超ハードSF

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 タイトルの、第六大陸とは月のことです。
月面開発の超ハードSFです。
 面白いというか、着眼点のしっかりしている所は、
この開発を請け負う業社が、
御鳥羽総建と、いうのですが、
高い山の山頂や、海底で、施工に実績がある会社
なのです。
 つまり、超低温や、超低圧条件、または
超高圧条件下での、過酷な自然条件での実績のある、
総合建築会社なのです。
で、その技術を応用して、もっとも過酷な自然環境
(自然環境といえるか、どうか疑問のあるところで
 ですが、、、)
の月面での開発を、行うと、いったところです。
 途中で、既に月面にたどり着いて、長期月面滞在をしている
中国チームに、その実情を聞いたり、
最も強敵のNASAが、乗り出してきたりします。
そして、企業訴訟まで起こったりするのですが、
これは、月面開発というものを、
民間企業が、リアルに行うと、どうなるか、
と、いうものを、きっちり書き上げてやると、言う著者の
決意表明みたいなものと、私は受け取りました。

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紙の本

第六大陸 2

紙の本第六大陸 2

2003/11/04 23:17

確かに僕らはもどかしい21世紀を生きている

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:青木レフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

仮想の「プロジェクトX」というSF。月。
一番足りないのは頁というか、一人ひとりの書き込み。特に主人公
ふたりの描写だと思う。ダイジェスト版みたいなので、意外な結末も
「どうせなら、当初のプロジェクトの見込みの結末が見たいなあ」
と強く思う。

小松左京の「日本沈没」、堺屋太一の「油断!」など日本にはシミュ
レーション小説の系譜があって、続いているのは面白いかな。
(spelled from純粋呪文)

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/07/11 13:33

やっと来た、新宇宙時代

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:san - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近の日本の若手SF作家に、リアルな宇宙への旅立ち・宇宙開発を書ける作家が
増えてきている。笹本祐一の「星のパイロット」シリーズしかり、本作も同様の
流れと言って良いのではないだろうか。
ジュブナイルSFとして、ハイラインやアジモフ、クラークがデビュー当時に書いて
きた、今は懐かしい初期のSFの、あのなんとなく照れくさいばかりの明るさと
将来への希望がこんなところに、また花を付けたのかと。
#「宇宙島へ行く少年」や「宇宙船ガリレオ」…涙がでそう。

日本のSFといえば小松左京氏に代表されるように、純文学崩れの精神性を追いかけ
るものが多かったし、その精神的な部分を物語る事が日本のSFの特徴とまで云
われていた時期もあった。
他の作家の作品の多くも、欧米のプロットを借り、精神性や物語性を拡張した
作品や「神」といった精神性の概念にもぐっていく作家が非常に多かったよう
に感じられる。
 また、この世代の“いにしえの親爺族”が書いた宇宙開発系のSFも、どこか
リアリティや面白みに欠ける物が多かったと思う。
#さようなら、「さよならジュピター」という感じ。

その超親爺族の影から、多分、米のゴールデン世代と同様の、底抜けに明るく、
馬鹿みたいに真正直に宇宙を見た、まさにジュブナイルなSFが出てきたという感じ
です。

本当に小学生から高校生に向けて、これだぁ!というSFです。さらに元気の無くなったSF好きな親爺族にもお勧めの1冊です。

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紙の本

第六大陸 1

紙の本第六大陸 1

2003/07/03 12:38

内容紹介

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

次世代型作家のリアル・フィクション
建設地は月、予算1500億
民間企業による月面基地開発プロジェクト始動

西暦2025年。サハラ、南極、ヒマラヤ・・極限環境下での建設事業で、類例のない実績を誇る後鳥羽総合建設は、新たな計画を受注した。依頼主は巨大レジャー企業会長・桃園寺閃之助、工期は10年、予算1500億、そして建設地は月。機動建設部の青峰は、桃園寺の孫娘・妙を伴い、月面の中国基地へ現場調査に赴く。だが彼が目にしたのは、想像を絶する苛酷な環境だった・・民間企業による月面開発計画「第六大陸」全2巻着工!

小川一水
1975年岐阜県生まれ。1993年、中篇「リトルスター」が集英社ジャンプノベル小説・ノンフィクション大賞佳作に入賞してデビュー。1996年、同賞大賞受賞作『まずは一報ポプラパレスより』で単行本デビュー(河出智紀名義)。以後、『こちら郵政省特配課』『群青神殿』『導きの星』など、丹念な取材に裏付けられた斬新なテーマのジュヴナイルSFで好評を博している。宇宙作家クラブ会員。ホームページは、小川遊水池。

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