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電子書籍

海の覇者トマス・キッド みんなのレビュー

  • ジュリアン・ストックウィン (著), 大森洋子 (訳)
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (2件)
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紙の本

愛国の旗を掲げろ

紙の本愛国の旗を掲げろ

2005/11/04 01:33

文句なしの大傑作!

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tujigiri - この投稿者のレビュー一覧を見る

目新しいアイデアやそれまでにない表現技法に興を誘われる小説は多かれど、寝食を忘れてむさぼりつける小説というのはそう多くない。僕の場合、年に4冊も出会えれば十分当たり年ということができる。
おおよそ1年に1冊のペースで刊行される本シリーズは、ひとり海洋冒険小説ファンのみならず、あらゆる読書家の胸をときめかせるだけの魅力に満ちている。
ストックウィンの、輝く大海原や起伏に富んだ陸地をありありと映し出す筆力は、それだけで読む者を陶然とさせるし、登場人物らが訪れる先のエスニックな土地風俗や心臓を鷲づかみにする冒険の描写は、読書の中断を決して許さない。本書は全編にロマンあふれる、そう、雄渾の海の叙事詩なのである。
これほどまばゆい光芒を放つ海洋冒険小説を、僕はほかに知らない。
ときは18世紀末。アメリカの独立や革命フランスの出現に揺れるヨーロッパにおいて孤立の色合いを深める大英帝国、その命脈を一手に握るは栄光の海軍であった。
かつて一時代を築いたスペインをトラファルガーに打ち破り、7つの海に君臨したイギリスも、王政から天才ナポレオンの手に引き継がれた宿敵フランスとの死闘に疲弊し尽くし、国家財政は破綻の危機に瀕していた。
その影響は広大な海域にまたがって大車輪の活躍を見せる海軍にもおよび、彼らは物資、人員ともにギリギリの状態で国防の任に当たることを余儀なくされていた。
そんななか、一介の強制徴募兵から出発し、たゆまぬ向上心と不屈の精神によって数多の死線をくぐり抜けてきた我らがトマス・ペイン・キッドは、常に死と隣り合わせの過酷な海上生活を経て屈強な海の男に成長し、水兵にとっての最高到達地点である航海士に任ぜられ、戦列艦アキレス号に勤務していた。
新鋭フリゲート艦に転属し、同じく航海士になっていた貴族子弟ニコラス・レンジとともに、制海権を失いつつある地中海に抱かれた宝石・妖都ヴェネチアでの要人奪回任務を辛くも成功させるキッドだったが、悲しい宿命を背負い、自らを罰するために水兵に身を投じていた親友レンジが海軍を去る日は目前に迫っていた。
海風に洗われ、あけっぴろげな水兵たちとの共同生活に凍てついた心を溶かされていたレンジは、富貴な暮らしに立ち戻ることに迷いと苛立ちを覚えていたが、海軍の意義にいささかも疑いを持たず、一途なまでに任務に燃えるキッドにそれを打ち明けられないでいた。
やがて艦の補給のためロンドン近くのノア泊地に帰還したキッドは、レンジとのあいだに生じた溝を埋める間もないまま、イギリス中を震撼させる大規模な水兵の叛乱に巻き込まれてしまう。全艦隊を横断して連帯した水兵たちは待遇の改善を求めて指揮権を強奪し、各錨泊地において相次いで艦船を停止させてしまったのである。
国家への忠誠と水兵たちへの情のあいだで激しく揺れるキッドは、叛乱の報いが情け容赦のない縛り首と知りながらも、正義感がゆえについに叛乱側に加わり、乞われて主導的地位に押し立てられてしまう。
水上の叛乱者たちが組織した委員会と、海軍本部や王権政府との息詰まる闘争は二転三転を繰り返し、次第に事態は泥沼の様相を呈しはじめる。そしてキッドに忍び寄る悲劇の予感———。
イギリス海軍史上に残るスピッドヘッドの叛乱を舞台に、絶体絶命のピンチに陥るキッドと、彼を救うために起死回生の策にでるレンジの友情が熱いドラマを生む、ロマンスあり、冒険ありのシリーズ第4巻。
断言しよう。これほどおもしろい小説を知らない者は不幸である。

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紙の本

謎の私掠船を追え

紙の本謎の私掠船を追え

2012/10/05 00:37

待ちくたびれた

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:7ひきのこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る

やっと出たか、というのが、読む前の感想だ。何しろ、この本は「海の覇者トマス・キッド」シリーズの第8巻目だが、7巻目までは若干のズレはあるものの、ほぼ1年毎に巻を重ねてきた。ところが、7巻の『新艦長、孤高の海路』が2009年に刊行されてから、2年以上も音沙汰がない。不吉な予感がした。翻訳者の大森洋子氏には、徳間書店から出ていた「アラン海へ行く」シリーズを、未完にさせた“前科”がある(実際は、出版社の判断で打ち切ったのだろうが)。海洋ものは、好きな人な好きだが、日本ではあんまり、広いファン層がいないのか。だから、「アラン海へ行く」シリーズも打ち切られることになったのだろう。

  さて、ようやく出版の運びになった本書だが、シリーズの骨格はできているそうだ。強制徴募された庶民のトマス・キッドが徐々に昇進を重ね、提督に出世する夢物語である。第7巻で海尉艦長(コマンダー)に出世して、これまでなら、1巻毎に位が上がったものだ。しかし、敵国フランスとの戦いではなく、密輸を取り締まる役目では、華々しい活躍はできない。代わって、提督の令嬢との恋。親友のレンジに相応しいふるまいを習う。果たしてどうなるか。

  既に12巻目が上梓されていて、13巻も間もなくだそうだ。第8巻の終わり方が、予想もしなかったので、早い翻訳が待たれる。

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