オービタル・クラウド みんなのレビュー
- 藤井 太洋
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紙の本オービタル・クラウド 下
2017/04/29 21:01
SFのようでSFではない
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「SFのようでSFではない」
批判しているのではなく、褒め言葉です。現実に存在しているのではないかと思えるような技術しか登場しないので、他のSF作品に比べてリアリティーがあります。
それでいて、スピーディーな展開が売りの冒険小説としての側面も魅力的なポイントであります。
(上巻とレビュー内容は同じ)
紙の本オービタル・クラウド 上
2017/04/29 21:00
SFのようでSFではない
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「SFのようでSFではない」
批判しているのではなく、褒め言葉です。現実に存在しているのではないかと思えるような技術しか登場しないので、他のSF作品に比べてリアリティーがあります。
それでいて、スピーディーな展開が売りの冒険小説としての側面も魅力的なポイントであります。
(下巻とレビュー内容は同じ)
電子書籍オービタル・クラウド 上
2017/03/30 06:42
ギークでクールなオービタルSF
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投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
流れ星の発生を予測するWebサービス〈メテオ・ニュース〉を運営するフリーランスのWeb制作者・木村和海は、衛星軌道上の宇宙ゴミ(デブリ)の不審な動きを発見する。それは国際宇宙ステーション(ISS)を襲うための軌道兵器だという噂が、ネットを中心に広まりりつつあった。同時にアメリカでも、北米航空宇宙防衛軍(NORAD)のダレル・フリーマン軍曹が、このデブリの調査を開始した。その頃、有名な起業家のロニー・スマークは、民間宇宙ツアーのプロモーションを行うために自ら娘と共に軌道ホテルに滞在しようとしていた。和海はある日、イランの科学者を名乗る男からデブリの謎に関する情報を受け取る。ITエンジニアの沼田明利の助けを得て男のデータを解析した和海は、JAXAに驚愕の事実を伝えた。それは、北米航空団とCIAを巻き込んだ、前代未聞のスペース・テロとの闘いの始まりだった──電子時代の俊英が近未来のテクノロジーをリアルに描く、渾身のテクノスリラー巨篇!
いやー文句なしに面白い。衛星軌道上、東京、テヘラン、シアトル、NORAD、ディスヌ島(離島)と当初は6視点で物語は展開されますが時系列に謎の提示とその解明がされていくので混乱する事なくどんどん読めます。むしろ時差や国のインフラ差を使ってのジレンマをうまくストーリーに織り込んでいるのでおいおい早くなんとかしろよ的な焦りにも似たドライブ感に後押しされながらかなりボリュームある本作もあっという間に読めてしまいます。前半の軌道上の謎とネットを使ってのミスデレクション、中盤から後半のエスピオナージ的展開と和海たちによるの謎解き、そしてオービタルクラウドの意味がわかってからの畳み掛けるような地球規模のオペレーションと二転三転する結末にとにかく最後まで目が離せません。
しかし作者は格段にうまくなっていますね。Gene Mapperの頃はかなり技術寄りな話に偏っていて小説としてのバランスがいまひとつに感じていたのですが、本作は技術偏重ではなく人やストーリーにも目配せが行き届いておりバランス良くそしてなによりも読ませる。もちろんいつものように技術設定もてんこ盛りなのですが、舞台が2020年なのでSF設定は低めで現在の地続きの技術で話は積み上げられていきます。とにかくIT用語やビジネス用語、宇宙航空用語などのオンパレードで少しあげただけでもデプロイ(展開)、ラウンドロビン(負荷分散)、ラズベリー、スリーピングガン(眠り砲台)、エグジット(出口)、レベニューシェア(利益配分)、コモディティビジネス、TLE、テレメトリ、ISS、SDI、ASAT(対衛星兵器)、デブリカタログなど盛りだくさん。
私的には今年度(2014年度)の日本SF作品の中では今のところ1か2位。作家には化ける作品があるのですが、本作がそうなるやもしれません。
※CIA本部は今はラングレーじゃないんですね。マクレーンだって。
紙の本オービタル・クラウド 下
2016/05/22 23:28
SFエンタメの最高傑作
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻を読んで「SFエンタメの傑作」と評しましたが訂正します。最高傑作でした。
上巻では和海と明利を軸として、CIA、NORAD、JAXAなどの役者が集まり始めて、スペース・テザー仮説を証明するために動き始めます。その時点では「アルマゲドンとサマーウォーズを足したような作品」という印象でしたが、下巻では話が各国で展開し、情報戦・銃撃戦に加えて、スペース・テザー撃墜の為に軌道上の戦いが展開されます。
軌道上の戦いは正直に言うとイメージがかなり難しいですが、「プロ集団が技術力を結集して軌道上の危機に立ち向かってる」という雰囲気と緊迫感だけで充分楽しめます。こうしてレビューを書くとただのハードSF作品みたいですが、物語全体の伏線回収や登場人物全員の熱さ(特に対立する白石蝶羽が良い)もこの作品の魅力を十二分に引き出しています。
圧倒的なスピード感とハッピーエンドっぷりは若干アメリカンですが、エンターテイメント作品として楽しめばめちゃくちゃ面白いです。ぜひぜひ一読を。
紙の本オービタル・クラウド 上
2016/05/20 01:41
SFエンタメの傑作
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は日本のエンジニアがスペーステロの阻止に挑む物語です。主人公は日本のWeb屋の木村和海と沼田明利の2人で、事態が進行すると共に話がどんどん壮大かつ国際的になっていきます。上巻は凄まじいスピード感で話がどんどん進んでいくので全く飽きませんでした。
民間エンジニアがJAXAと協力して宇宙に挑む姿は映画「アルマゲドン」を彷彿とさせますが、登場人物がラズベリーパイを駆使して宇宙ゴミの軌道を解析する姿にはとても身近さを感じます。親近感を覚える登場人物を使って壮大な物語を描く手法は「サマーウォーズ」に近いノリでとても楽しく読めました。
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