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電子書籍

コモンズ~ネット上の所有権強化は技術革新を殺す みんなのレビュー

  • ローレンス・レッシグ, 山形浩生
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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.0

評価内訳

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6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本

コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

インターネット・イノベーションを阻止するもの。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ソネアキラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 どうなってしまうんだろ、インターネットは。このままいったらダメじゃん。っていうのが、率直な感想。

 「古い体制のもとで繁栄した人々はインターネットに脅かされている。本書は、かれらの反応の物語だ。新しい体制のもとで繁栄するはずの人々は、それを保護しようとして立ち上がってはいない」と作者はこの本のコンセプトを述べている。

 確かに、いわゆるハッカーたちには、そんな権利を保護するといった思想は微塵もないだろう。

 「すべての社会はフリーなリソースと、コントロールされたリソースとを持っている」そして現在は「そのリリースがそもそもコントロールされるべきかフリーであり続けるべきか」であると。フリーとはタダという意味があるが、この場合は自由の方。

 アメリカで、「爆発的に」普及したネットだが、そのスピードが鈍った最大の理由は既存の大企業、それらが既得権益を守るために、知的財産権を盾に、ネットの芽を摘んでしまったことだと。ティピカルな一例は、ナップスターだろう。

 「技術はいまや、世代全体が創造できるようにしてくれる−リミックスされた映画、新しい形の音楽、デジタルアート、新しい物語方法、執筆、詩、批評、政治活動のための新しい技術がでてきている−そしてインターネットのインフラを通じてその創造性を他人と共有できるようにしてくれる」

 インターネットは単なる「通信手段」でないことは、もう多くの人が感じている。コモンズ−それは共有地、コミュニティである。ソキウス野村先生いうところの「苗床集団」である(『インフォアーツ論』より)。上記のように「インターネットはイノベーションのコモンズを形成する」。なのに、著作権法がさまざまな制限という手枷足枷をはめている。履行する側から見れば当然の権利なのだが、愕然の二文字。

 訳者あとがきでも、日本のインターネットに対して規制強化への流れを危惧している。某巨大掲示板の風評被害、インターネットオークションのトラブル、出会い系サイトやネット心中などなど。とかく新しいものは胡散がられる。そのくせ、ビジネスになるとわかるや、食い物にしてしまう。ネット普及のスピードに法整備が追いつかなかったんだけど、規律は必要だと思うが、規制までは、それも強化するってのはね。

 ひょっとして、近い将来、ネットのレビューでも引用に際しては、幾ばくかのお金を支払うになるとか。ネタバレのレビューを書いた人は著作権を侵害したとして罰せられたりして。冗談じゃない。

 インターネットはよくフリーウェイにたとえられるが−この本にも出てくるが−実はフリーではなかった。作者の警鐘は、果たして…。

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紙の本

コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

自由を具体的に示してくれる希有な本。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山形浩生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世の中には、だれもコントロールしていないからこそ価値のあるものが存在する。たとえば公園。そこでは、いろんな人が好きなことをやっていい。いやもちろん、なんでもやっていいわけじゃない。公園でやっちゃいけないことはたくさんあって、実はコントロールはされている。でも、少なくともそのコントロールは平等だ。あるいは道路。道路の上で、人はいろんなことができる。有料道路ではもちろん、料金を払わないと使えないという制約はある。それでも、その料金のかかりかたは事前に決まっていて公平だ。そういう、だれでも使えるリソースが『コモンズ』だ。そして、それがいろんなところで、人の創造性に貢献しているのだ、とレッシグは本書で主張する。
 そういう「コモンズ」的な、コントロールできない部分はあちこちにある。本を買えば、人に貸せるし、コピーもできる。音楽だってある程度貸し借りはできる。そしてそれがあることで、人は新しい本に触れたり新しい音楽に接したりできる。また、それを使って新しい作品を作ったりもできる。
 ところが現在、それが至る所でせばめられようとしている。そしてそれは、法規制とともに、テクノロジーによってせばめられている。この本の原著の電子ブック版は、部分コピーも印刷も読み上げもできなかった。紙版はできるのに。著作権の期間もやたらに延長されようとしている。そしてみんなが自由に使えることに価値があったインターネットは、どんどん技術的にも法規制上も不自由になりつつある。ソフトウェア特許でいろんな画像や音楽が使えなくなったり。あるいはブロードバンドプロバイダが、コンテンツに規制をかけるようになったり。そして無線周波数の競売が、自由な周波数帯の活用をじゃましたり。
 そうやって、技術と法と市場の連携で自由がせばまり、人々の創造力が減退するのを放置してはいけない、と本書は主張する。そのためには、法も技術の関係を理解し、そして何よりも自由の価値をいまいちど再認識しよう、と本書は主張する。
 本書は、自由というものの価値を直接示そうとする。自由というのが、抽象的なものじゃなくて、具体的な形で各地にあり、それが人々の役にたっていたことを示してくれる。ぼくたちがいろんな局面で譲り渡すちょっとした自由——それが実は、大きな意味を持っていて、だからそう簡単にはゆずってはいけないものだということも示してくれる。ぼくは、これほど明確で具体的なな自由擁護論をこれまで読んだことはない。みなさんも、本書を一読して、もう一度自由というものを具体的に理解し直していただければ、と思う。そしてそれを守るために具体的に何ができるのかも。

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コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

レッシグ氏のインタビューもお読みいただけます

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

フリーソフトウエア運動やコピーコントロールCDなど、テクノロジーの世界で著作権が焦点となっています。過剰な著作権保護に警鐘をならす新著『コモンズ』が邦訳されたレッシグ氏にお話をうかがいました。インタビューはこちら

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紙の本

コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

「いま手を打たなければ」レッシグ『コモンズ』書評(前編)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山根信二 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ローレンス・レッシグ著『コモンズ』は「知的財産権」や「ブロードバンド」をめぐる近年のアメリカの動向を扱いながら、コンピュータ社会はどこから生まれてどこへ行くのかを考えさせてくれる本だ。

 この本の中身について触れるまえに、前作『CODE』からの経緯についてふり返ってみたい。なぜなら、この本は前作読者の期待にこたえると同時に、著者からの緊急のメッセージも込められているという二通りの読み方ができるからだ。『コモンズ』からふり返ると、『CODE』には暗い見通しが目立つ。たとえば,アーキテクチャ次第では、政府は罰則を設けなくてもネットワークに規制をかけることができる。それは政府でなくても、商業団体にも可能なのだ。そして利用する人にとっては、そうした技術的な管理は罰則強化でも規制強化でもなく、自然なサービスとして受け入れざるを得ないかのも...。『CODE』はこうした近未来史的な展望を含んだ本だった。

 『CODE』の見通しは決して明るくない。この暗さは、執筆された1990年代末のインターネットの状況を確かに反映していた。レッシグは『CODE』第5章で「コードを書いていたのが、数年前までインターネットエンジニアタスクフォース(IETF)を仕切っていたような人たちなら...」とインターネットをめぐる状況を振り返っている。『CODE』執筆当時、レッシグはインターネット運用を支えてきたジョン・ポステル[1]と、彼の仕事を引き継ぐ後任団体について意見交換を行なっていた。その過程で、レッシグはインターネットの開発運用に国家や大企業のエゴが関わってきたことを肌で感じていた。

 だが『コモンズ』はこの状況のその後の展開を描いた続編とは言い難い。すでに『CODE』日本語版序文でレッシグは1990年代末の予見を一部訂正していたが、そこで予測を越えた事態とされているのが、ハリウッド業界のキャンペーンを受けた法規制の強化だ。そこでオンラインの財産規制をめぐる本書『コモンズ』の出番となる。『CODE』が近未来を予見した本だとすれば、『コモンズ』は不測の事態に対する緊急声明だと言える。いいかえれば、『CODE』が原論だとすれば『コモンズ』は局地戦である。「いま手を打たなければ(p.10)」という宣言に続いて、『CODE』では巻末注にまわされていたようなアメリカの具体的な事件が次々とでてくる。よく言えば本書には戦闘的な姿勢がでているが、その反面『CODE』の続きを期待していた人は意表を突かれるかもしれない。

後編に続く

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紙の本

コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

「いま手を打たなければ」レッシグ『コモンズ』書評(後編)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山根信二 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 もちろん本書はただの緊急声明でなく、前著『CODE』からはじまったテクノロジーとアートとの越境がさらに深められている。インターネット技術の教科書に必ず出てくる「レイヤー(層)」の概念や「エンド・ツー・エンド」について、その提唱者とのインタビューを交えながらネットワークの可能性を語ってしまうところなどはその最たるものだ。
 また、フリーなUNIXがシェイクスピアの芸術作品にたとえられ、オックスフォード英語辞典(OED)がオープンソース運動にたとえられる視点は明らかにハッカー文化の影響を受けている[2]。レッシグはハーバード大学ロースクール在職中にMITのコンピュータサイエンスラボとの共同プロジェクトに関わっていたが、それ以来MITのハッカーとの共同作業を続けてきた。特にMITのPGPプロジェクトのリーダーでかつてフリーソフトウェア財団(FSF)の役員もつとめたこともある科学者のハル・エイブルソン教授[3]は、レッシグと共同で財団を設立しているほどだ。本書『コモンズ』が示すように、レッシグは深刻な問題にとりくむ学者であるのみならず、東奔西走する論客でもある。そして今後は共同プロジェクトのディレクターとしてもますます活躍するだろうと僕は期待している。

ブックガイド:

[1] ジョン・ポステルは大企業や国際機関が見向きもしなかったインターネット技術を誰もが実装できる技術標準としてまとめあげ、何の見返りも求めなかった無私の人である。『インターネットヒストリー: オープンソース革命の起源』に、ポステルへのインタビューおよび後任団体についての記述がある。

[2] 『ハッカーズ大辞典 改訂新版』には、ソースコードを芸術作品と見なす考え方がちりばめられている。

[3] コンピュータサイエンスの学生にとって、ハル・エイブルソンは和田英一訳『計算機プログラムの構造と解釈』の共著者として有名だ。エイブルソン教授たちが法的トラブルにも関わらずPGPを配布したりソースコードを出版した話は、レヴィー著『暗号化』ガーフィンケル著『PGP: 暗号メールと電子署名』にでてくる。

[4] 本書の中でレッシグが主張するフェア・ユースは日本の法律には存在しない考え方だ、だからレッシグの使っている道具は日本社会のデザインには使えない、という法律家がいるかもしれない。しかし日本とアメリカの法律は国際条約のコードでリンクされている。たとえばアメリカでソースコードの弾圧を引き起こしたデジタルミレニアム著作権法の迂回禁止条項は、同時期に日本の著作権法にも組み込まれていたりする。詳しくはサミュエルソン著『情報化社会の未来と著作権の役割』(信山社出版、品切れ)を参照。
 『コモンズ』序文にも名前がでてくる闘う法学者のサミュエルソン教授は『Think GNU: プロジェクトGNU日記とソフトウェアの憂鬱』(品切れ、http://www.villagecenter.co.jp/book/think_gnu.html にて本文公開)のユーザーインターフェース特許論争にも登場する「ハッカーの心を知る法学者」の先駆者である。彼女もまたレッシグたちの財団設立に際して共同ディレクターに加わっている。

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コモンズ ネット上の所有権強化は技術革新を殺す

出版社コメント

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投稿者:翔泳社 - この投稿者のレビュー一覧を見る

サイバー法の第一人者レッシグ氏による待望の新刊!
既存のネット関連の本は、所有権強化こそが技術革新につながるという議論を展開し、ネットについても著作権侵害のツールという面だけが強調されることが多かった。本書はこれにまっこうから対立し、所有権強化はかえって技術革新の可能性を殺し、われわれすべてにとって悪い結果をもたらすと明確に論じている。アメリカに追随して各種所有権強化の声があがっている日本にとっても、いま考えなければいけない重要なことだ。前作『CODE』より内容の具体性も高く、マイクロソフト裁判の背景なども詳解する。あまり理解されていない司法省側の議論が、ここで明示され、知的財産権の分野で働く人のみならず、ネットに関心のある一般の読者にも必携の一冊。

■目次
第一章 「フリー」

第一部 ドット・コモンズ
第二章 構成部品:「コモンズ」と「層」
第三章 電線上のコモンズ
第四章 ワイアードされたものたちのコモンズ
第五章 無線のコモンズ
第六章 コモンズの教訓

第二部 ドット・コントラスト
第七章 現実空間での創造性
第八章 インターネットからのイノベーション

第三部 ドット・コントロール
第九章 旧 VS 新
第一〇章 電線−ひいてはコード層−をコントロール
第一一章 ワイアードされた者−ひいてはコンテンツ層−をコントロール
第一二章 ワイヤレス−ひいては物理層−をコントロール
第一三章 何が起きているんだろうか
第一四章 alt.commons(代替案としてのコモンズ)
第一五章 オーリンにはわかっている

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