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電子書籍

フェイスブック 若き天才の野望 みんなのレビュー

  • デビッド・カークパトリック (著), 滑川海彦 (訳), 高橋信夫 (訳)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.6

評価内訳

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紙の本

フェイスブック若き天才の野望 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた

フェイスブックの創始者に密着取材した本書で、その短いが濃い歴史と基本思想を知る

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今年(2011年)のはじめに映画『ソーシャル・ネットワーク』が公開されたこと、中東・北アフリカのいわゆる「民主化革命」でフェイスブックが大きな役割を果たしたという報道によって、日本でもようやくフェイスブックの普及に火がついてきたようだ。だが、日本では先行するミクシィなど、匿名可能な SNS が圧倒的に強い状況であり、日本以外の諸外国とは状況が大きく異っている。

 本書は、フェイスブックの創始者マーク・ザッカーバークから全面的な信頼を得ることになった、はるか年長の米国人ベテラン・ジャーナリストが、この本の執筆に賭け、背水の陣を布いて、すべてを打ち込んで完成したものである。
 本書の前半は映画にも描かれた草創期から発展期までの短いが凝縮された歴史。後半は、フェイスブックの発展を時系列で追いながら、フェイスブックがもつ大きな意味についての考察も行われる。原題が Facebook Effect(フェースブック効果) ということの意味が、後半を読むことで理解できることになる。

 映画『ソーシャル・ネットワーク』はあくまでもエンターテインメント作品と割り切るべきであろう。映画の原作はザッカーバーグ自身の意に反した、本書に描かれたものとは反対側の立場によるものである。映画を先に見てから、本書に描かれた内容と比較しながら読んでみると、その違いがわかって面白い。

 重要なことは、フェイスブックとグーグルとの根本思想の違いだろう。画像や動画まですべての情報を一元的に集約し、検索によって情報流通することを意図しているグーグルの思想に対して、人と人との関係のなかで情報が流通することを意図しているのがフェイスブックの思想である。検索が万能の時代は終わり、友人関係をつうじた「つながり」のなかの情報流通が優位性を占めるようになってきたのは、フェイスブックをはじめとする SNS の急速な発展によるものである。
 これは実際にフェイスブックをやってみながら読むと、その意味が体感できる。あくまでも無機質な検索がグーグルであれば、実名主義であるがゆえに人の息づかいまで感じることのできるのがフェイスブックである。

 本書は、フェイスブックの短いが凝縮された歴史をたどりながら、フェイスブックがもつきわめて大きなチカラについて考えるための必読書であるといっていいだろう。やや長めの本だが、最後まで読み切る価値がある。フェイスブック関連本では、実用書以外では、本書を読むことを強く薦めたい。

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紙の本

フェイスブック若き天才の野望 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた

この本は、インターネット関連の本の中でも歴史に残る名著である!

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなたけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

読みごたえがありました!

本書の素晴らしさは、単に「フェイスブックがどのようにでき、発展してきたのか?」ということを述べているにとどまらず、以下の点も考察された内容となっているからです。

 1)フェイスブックがインターネットの歴史において、どのような役割を果たしてきたのか?
 2)フェイスブックは世の中にどのような影響を与えてきたのか?また、どのような可能性を与えるのか?

本書の素晴らしさを、解説の小林弘人さんが以下のように述べております。


 本書の魅力は、2種類の要素が高次に組み合わさっている点にある。ひとつめは急成長を遂げつつあり、全米のみならず全世界が注目すべき新興企業の生い立ちとその成長に関する内幕を迫った筆致。ふたつめは、ソーシャルネットワーク、ひいては過去・現在、そしてこれからのインターネットの在り方について示唆に富んでいる点である。著者のデビッド・カークパトリック氏はフォーチュン誌のシニア・エディタとして長い間テクノロジーを追いかけてきたベテランである。彼の取材量とストーリーテリングもさることながら、インターネットの歴史の中でフェイスブックがどういう文脈に位置するのかといった優れた考察が融合し、本書を成功に導いている。
(本書より)


小林弘人さんの述べている1点目の「フェイスブックの生い立ちとその成長の筆致」について、私は最初に、映画『ソーシャルネットワーク』を思い起こしました。



「失うもの失くして5億人の友達は創れない」という映画のキャッチコピーに表れている通り、この映画では「マーク・ザッカーバーグとエドゥアルド・サベリンとの友情、そしてマークの裏切り」、「マーク・ザッカーバーグとウィンクルボス兄弟の法廷闘争」を中心に描かれております。そして、マーク・ザッカーバーグは映画の中で、「金のためなら仲間を裏切る男」というヒールな人物として登場します。

しかしながら、本書のマークの言葉を読むと、「われわれの会社はガスや水道と同じ公益事業なんです」(本書より)と言っているように、お金儲けのことを考えない実直な青年の姿がうかがえます。そして、そんなマークを支えたのが、映画ではあまり目立った存在ではなかったダスティン・モスコヴィッツであり、ヒール役で描かれたショーン・パーカーでした。特に、ショーン・パーカーはベンチャーキャピタル(VC)の裏側も知り、煮え湯を飲まされてきた経験を生かしてVCとの交渉をまとめあげました。VCより引き出した巨額な投資は、しばらくの間、収益がほとんどあがらなかったフェイスブックの運営に欠かせないものとなってまいります。ショーン・パーカー自身は自らのスキャンダルによってフェイスブックの社長を退くことになりますが、恐らく、ショーン・パーカーの存在がなければ、フェイスブックは「資金が湯水のごとく消えていった巨大な運営費」に押しつぶされ、現在は存在していなかったかもしれません。

映画や、映画の原作となった『facebook』(ベン・メズリック著)では描かれなかった創業時から2010年頃までのフェイスブックの成長の経緯が、本書には詳しく掲載されております。フェイスブック社について、関係者のインタビューを交えながら、これほど詳しく書かれた本は、恐らく他にはないと思われます。このため、小学生、中学生、高校生が成長し、数年~10年後に「フェイスブックの成長の歴史を知りたい」と思ったとき、代表的な本として名前があがる本だと思っております。

2点目の「ソーシャルネットワーク、ひいては過去・現在、そしてこれからのインターネットの在り方について示唆に富んでいる点」について、「透明性と、それによって引き起こされたプライバシーの問題」、「贈与経済」のことなど、「フェイスブックの成長とともに明らかになってきたこと」が本書の中で書かれております。フェイスブックの成長の歴史をつづった本と思っていた私は「贈与経済への示唆など、まさか、そこまで書いているとは思わなかった」というのが正直な思いでした。本書に書かれている以下のマークの言葉を読むと、「本書は、新興企業の単なる成長物語ではない!」ということが分かります。


 ザッカーバーグは、今やフェイスブックやインターネット上のほかの勢力は、贈与経済が大規模で機能していくのに十分な透明性を生み出していると言う。
 「もっとオープンになって誰もがすぐに自分の意見を言えるようになれば、経済はもっと贈与経済のように機能し始めるだろう。贈与経済は、企業や団体に対してもっと善良にもっと信頼されるようになれ、という責任を押しつける」
 この透明性、共有、寄付のいずれにも社会に深く浸透する含蓄がある。
 「本当に政府の仕組みが変わっていく。より透明な世界は、より良く統治された世界やより公正な世界をつくる」
 これは彼の核心をなす信念である。
(本書より)



 透明性をいっそう高めることを必然とする信念の一方で、ザッカーバーグは当然そこから導かれる問題を懸念していた-誰がユーザーの情報を制御するのか。彼は言う。
 「世界がますます透明な方向へ動いていくことは、次の10年、20年に起きる変革のほとんどを後押しするトレンドになるだろう。ただし大規模な暴力行為や政治崩壊がないことが前提だ。しかし、どうやってそれが起きるかという大きな疑問が残る。誰かに透明性についてどう思うかを聞くと、頭の中にマイナスイメージを浮かべる人もいる-監視社会の光景だ。本当に陰惨な未来を描くことだってできる。果たして透明性は、集中した権力を分散化するために使われるのだろうか。ぼくは、透明性が高まっていくトレンドは不可避だと信じている。もっとも、この側面〔われわれが常に監視される社会になる〕かどうかは、正直なところぼくにはわからない」
(本書より)


このように、本書のマークの言葉には、インターネットやSNSのあり方について示唆する言葉がたくさん登場してまいります。

様々な示唆を与えてくれる内容となっているのは、「マスコミ嫌い」で有名なマーク・ザッカーバーグ、そして、フェイスブックの運営に携わったダスティン・モスコヴィッツ、ショーン・パーカー、ピーター・シール、ジム・ブライヤー、シェリル・サンドバーグなどが一度ならず何度もインタビューに応じ、自ら語ってくれた言葉が本書の中でちりばめられ、それが本書を構成する重要な要素となっているからだと思います。

「インターネットの歴史に残る企業の成長の過程の詳細な内幕と、果たしてきた役割、そして未来への示唆」が描かれている本書は、「インターネットに関連する本の中でも歴史に残る名著」だと思いました。

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紙の本

フェイスブック若き天才の野望 5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた

「必然」の変革者

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yjisan - この投稿者のレビュー一覧を見る

2012年2月1日、ついにフェイスブックが米証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を申請した。上場時の株式時価総額は1000億$(約7兆6000億円)に達するとの見方もある。これは日本企業の時価総額と比べると、第1位のトヨタ自動車に次ぐ大きさで、第2位のNTTドコモを上回る規模である。

映画『ソーシャル・ネットワーク』を観て、「フェイスブックのようなソーシャル・ネットワークのアイディアを思いついたのは、ボート部の双子を含めて多数いただろうに、どうして大学生が遊び半分で始めたフェイスブックが同業他社を蹴散らしてグーグルをも脅かす巨大企業へと発展することができたのか? フェイスブックは他のソーシャル・ネットワーク・サービスとどこがどう違うのか??」と疑問に思った人は少なくないのではないか。

この疑問はある意味当然である。なぜなら映画『ソーシャル・ネットワーク』の原作の原題は“The Accidental Billionaires: The Founding of Facebook A Tale of Sex, Money, Genius and Betrayal”、つまり「偶然の億万長者たち」だからである。原作者はフェイスブックの成功は「偶然」だと思っているのである。だから彼女に振られた腹いせにフェイスマッシュを立ち上げた、ウィンクルヴォス兄弟のアイディアを盗んだ、創立メンバーのエドゥアルド・サベリンを裏切った、などとあることないことを面白おかしく描いているのである。虚偽と欲望で塗り固められた成功。若き億万長者に嫉妬する大衆好みのスキャンダラスな「物語」と言えよう。


それに対して本書は、マーク・ザッカーバーグ本人ほか多数の関係者への取材によって、フェイスブックの発展プロセスを詳細に叙述し、成功の要因を鋭く分析する。作者によれば、フェイスブックの成長が幾つかの幸運に助けられたのは事実だが、ザッカーバーグの遠大なビジョンと確固たる信念、卓越したリーダシップがなければ成功はあり得なかったという。ザッカーバーグに取材を拒否された『ソーシャル・ネットワーク』はサベリン寄りの内容になっているが、本書を読めば、フェイスブックの将来性を理解できず手っ取り早く現金化することしか頭になかったサベリンにはフェイスブックをビッグビジネスに成長させることは不可能であったことが分かるだろう。

実のところフェイスブックは、「人類が使う全ての情報を収集し体系化すること」を目指す開発至上主義のグーグルと異なり、画期的な技術革新を成し遂げたことはない。にもかかわらずフェイスブックが大成功したのは、「現実世界の人間関係をそっくりそのままデジタル世界に持ち込む」(インターネットをソーシャル化する)というザッカーバーグの「哲学」そのものが人々の、社会の支持を得たからに他ならない。フェイスブックの特徴とされる実名主義、リアルタイムウェブ、オープンプラットフォームも、彼の理念の具現化であり、いわば必然的な進化の過程に位置づけられる。やたらと機能を付け加えたがるオタク的なコンピュータープログラマーや、目先の利潤や名声に目が眩み、すぐに大物を気取りたがる饒舌な青年実業家と一線を画し、シンプルさとクリーンさをひたむきに追求するザッカーバークの人間性こそがフェイスブックの核心なのである。「ぼくは会社を経営したいわけじゃない」と公言する彼は、人々が現実の交友を深めることを心から願い、そのためのコミュニケーション・ツールとしてフェイスブックを発展させてきた。青臭いどころか子供っぽさすら残るザッカーバーグが天才的な閃きとみずみずしい感性によって大人たちの「常識」と「価値観」を打ち破っていく。そのサクセス・ストーリーは痛快きわまる。

ついでに言えば、映画では傲岸不遜で利己的な人間として描かれたザッカーバーグだが、本書で明かされる彼の素顔は、寡黙で内省的な変わり者ではあるが、茶目っ気たっぷりの理想主義者である。広告収入、ひいては事業の収益化に一切関心を持たず、ユーザーの快適さを第一に考える。設立当初から一貫して赤字を垂れ流し続けたにもかかわらず、無数のベンチャーキャピタルや大企業の熱烈な買収提案を受けて大金を山と積まれても(しかもフェイスブックの急成長に伴って、提示される買収額は加速度的に膨れ上がっていった)1度たりとも会社を売ろうとしなかった頑固一徹ぶりは、やはり尋常ではない。彼にとっては何十億、何百億$よりも、自分の夢を社会に実現するためのツールの方が重要なのだ。

とはいえ、本書は単なるザッカーバーグ礼賛本ではない(邦題は「若き天才の野望」という安っぽいものだが)。ザッカーバーグが当初、フェイスブックの可能性に懐疑的で、周囲の反対を押し切ってワイヤーホグという別のプロジェクトに長い間執着していたことを作者は指摘する。フェイスブックが巨大化しビジネス重視へとシフトするにつれ、大学寮のルームメイトとして共にフェイスブックを創立した仲間であるダスティン・モスコヴィッツやクリス・ヒューズとの間に軋轢が生まれていったことも容赦なく暴いている(映画で描かれたサベリンとの対立よりも遙かに悲しい出来事だ)。
また、経験の乏しい20歳前後の若者たちが、想像を絶するスピードで拡大し続けるユーザーたちの反応や要求を前に右往左往し、しばしば過ちを犯したことも正確に伝えている。未踏の地を手探りで進む先駆者の宿命ではあるが、生みの親であり育ての親である彼等自身、ビジネスとして無限の可能性(かつて革新的と持て囃されたグーグルの検索連動型広告を陳腐化させたソーシャル広告、ゲーム内のバーチャルグッズ購入に用いる独自仮想通貨「フェイスブック・クレジット」の販売など)を秘めているに留まらず、社会そのものを革新するインパクトを持った“The facebook Effect”の進度と深度を把握できていなかったのである。加えて本書は、フェイスブックの最大の問題点である個人情報の扱いについても、フェイスブックの方針に賛成する識者(情報公開の促進による社会の透明化)・反対する識者(プライバシーの侵害)双方の意見を紹介し、客観的・公平に論じている。


良きにつけ悪しきにつけ、フェイスブックは「人のつながり」の新しい形を生みだし、世界を一変させた。今やフェイスブックは、友達がアップロードした写真にコメントしたり、遠くに住む家族とソーシャル・ゲームをやるためだけのユーティリティではない。マーケティングやプロモーション、消費者のプロダクト参加はおろか、慈善事業や政治運動にさえ活用されているのだ。
現代を知るにはフェイスブックを知らなければならない。そのための最良の手引きが本書であることは疑いない。

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