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孤高のメス 外科医当麻鉄彦 みんなのレビュー

  • 大鐘稔彦 (著)
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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

外科医療では手術の技術が大きく影響するという特異性を迫力ある筆致で描いた力作。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

外科医療では手術の技術が大きく影響するという特異性を迫力ある筆致で描いた力作。特に広範囲に増殖したガンや、高度な技術を要する肝臓移植などの描写は現役の医師でなければ描けない迫力。しかし、本書の魅力はそれに留まらず、大学を頂点とする権威主義にすがる人間のあさましさ、そうした権威主義から派生する医療の歪んだ諸問題にも広く切り込んでる点である。例えば、術技の上手下手が大きく影響する外科の専門認定制度に術技審査が無いことに対する批判など私にも成程と思える。更なる魅力は、恋愛感情に代表される人間感情の描写であり、外科医療の具体的描写を除外しても恋愛人情小説として成り立つほどの面白さである。本シリーズは当麻医師が台湾へ去ったことで終焉するが、台湾での活躍?を描く『孤高のメス 神の手にはあらず 全4巻』も楽しみ。

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紙の本

前半は少々トーンダウンしたが、後半の脳死肝移植に移行してからは最後のクライマックスへ向けて一気読みの緊迫感。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前半は少々トーンダウンしたが、後半の脳死肝移植に移行してからは最後のクライマックスへ向けて一気読みの緊迫感。脳死が法律的に認められてはいないが、ドナーの母親の強い願いもあり脳死肝移植に踏み切った当麻医師だったが、巧みに情報を入手した京阪新聞社:上坂武央記者が執拗に迫ってくる。手術が始まったところで第6巻へとは肩透かしを食わされた感じ。益々第6巻に期待。女性絡みの問題は、大川翔子→当麻医師←江森京子←青木医師に加えて、矢野医師→水島礼子⇔白鳥医師という新しい関係まで浮上。
<蛇足> 本書は1997年の「臓器移植法」成立後の作品であるが、敢えて法成立以前の設定で書かれてることから、「臓器移植法」成立までの苦難の道のりを描こうとしたものと推測したが、作品の広さはそれだけに止まらず医療を取り巻く諸矛盾をも幅広く取り込んだ作品になってるらしい。

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紙の本

生体肝移植の結果が様々な人間の運命に大きく左右する第4巻。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

生体肝移植の結果が様々な人間の運命に大きく左右する第4巻。結果は失敗に終わり、一躍時代の寵児となった実川医師は批判の的に。卜部の国立大手前病院院長の夢も失墜。となるのだが、過程はといえば一喜一憂の連続で十分に楽しめる。しかも、既に当麻医師が台湾に渡ることになる足場を登場させるなど、先への根回しも怠りない。最も驚いたのは、恋をめぐる三角関係の行方だったのだが、なんと当麻←江森京子←青木医師という関係が急浮上して波乱の渦を作り出す。一方、責任者でもない当麻医師がどういう経緯で責任を負わされるのかに関しては、幾つかの布石はみられるがまだ判然としない。予想をどんどん裏切っていく周到な構成・展開にますます興味津々。

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紙の本

様々な思惑が錯綜する中、ついに日本初の生体肝移植の実施に。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

様々な思惑が錯綜する中、ついに日本初の生体肝移植の実施に。当然、患者の完全治療を期する医療者達と、マスコミに代表される医療倫理との摩擦が表面化。そこへ当麻医師の母の危篤状態が重なり緊張感は最高潮へ。また当麻医師が愛した亡き婚約者への恋慕と、当麻医師に恋する2人の女性との関係も気になる。肝臓移植という主題を軸にしつつも、医療を取り巻く諸問題を幅広く取り込み、更に家族問題や恋愛問題など人間味ある話で味付けした構成に益々引き込まれてます。
<蛇足> 本書は1997年の「臓器移植法」成立後の作品であるが、敢えて法成立以前の設定で書かれてる。

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紙の本

タッキーのドラマ原作。デキル外科医の話。

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投稿者:えなか - この投稿者のレビュー一覧を見る

登場人物それぞれに色々な背景がある中で、難しい術式をするのかしないのか、人事はどうなるのか、経営はどうなるのかという社会的な絡み。人の大切にするものはそれぞれだけど、命を前にしてもそこなんだよなって考えさせられる。難しそうな専門用語もありましたが、ドラマを観た後に読んだので主人公がタッキーに脳内変換されていて読みやすかった気になりました。

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紙の本

医療現場の迫真の描写が凄い。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

医療現場の迫真の描写が凄い。加えて、権威主義や功名心を曝け出す一部の不謹慎医療者の姿や、新しい医療技術のマイナス面を恐れる社会風潮などもきめ細かく取り込まれ、途切れることのない緊張感で読まされてしまう。その中で、患者の命を守る為に最善の方策を淡々と推し進める当麻医師に声援を贈りたくなる。2巻ではその当麻医師を強力に後押しする実川医師の登場で益々その活躍に期待感が募って来る。そんな折、当麻医師の母親が重病に。波乱万丈の3巻に期待大。
 なお、難点はやはり専門用語が説明なしで多用されること。結局、専門用語一覧を用意することに。

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紙の本

難しい手術をこなしていた現役外科医師ならではの臨場感溢れる手術描写が凄い。

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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

難しい手術をこなしていた現役外科医師ならではの臨場感溢れる手術描写が凄い。大学病院という権威の中で蠢く人間の欲望、邪まな欲望が見え隠れする。そして大学病院の権威主義的な体質から、先進的・冒険的治療技術に失敗というリスクを恐れるあまり消極的になる体質。それらが積み重なったところに患者から遊離した医療が形成されていく構図が見え隠れする。本来、上下2巻の超長編だったものを、文庫化に当たり6分冊化したものなのでまだその主題は鮮明ではないが、私的には誰に対しても高度な医療を提供するための阻害要因を描きたいように見える。
 なお、医学的専門用語(医師界の特殊用語や略語?)が多く、私には直ぐにストンと落ちない部分が結構あるのが残念。特殊用語や略語の一覧表が欲しい。

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電子書籍

実写は、

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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

滝沢秀明さん、最後のドラマ出演作品となっていて、感慨深く見ているが、原作はシリーズ化しているのですね!ドラマ終了後も当麻を滝沢さんだと思って読みたい!

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紙の本

肝臓移植のあり方を考えさせる娯楽大作

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルからも分かるように、外科医が主人公のストーリーである。医師が主役になるフィクションは数多い。全てが当たるわけではないが、死と向かい合っている職業だけに迫真性があるのかもしれない。この小説は劇画から始まったそうである。それが小説化され、間もなく映画化もされる。

 外科医とはいっても、主人公当麻鉄彦は消化器外科が専門で、分けても肝臓移植に興味を持つ。大学の医局で育ったわけで、そういう点では医師界の出世競争などには目もくれず、ひたすら患者のために医療を尽くすというキャラクターの設定である。

 本編は『孤高のメス』というタイトルだが、「外科医当麻鉄彦」編で文庫本6冊、「神の手にはあらず」がその続編で4冊、の合わせて10冊の大作である。しかし、読みやすさと会話の多さであっという間に10冊を読了してしまった。

 内容としては、消化器の外科手術の模様が、かなり丁寧に描写されている。しかしながら、読者としては慣れない専門用語と内臓諸器官の位置など不明な点が多く、全てが明快に理解できたとは言い難い。

 当麻医師をとりまく医師界の状況、医科大学あるいは大学医学部、つまり医局の有り様、などがよく理解できる。全てがここに書かれているとおりだとは思えないが、当たらずといえども遠からずであろう。しかし、当麻は大学の医師ではない。街の病院の外科医の勤務ぶりもよく描かれている。

 当麻の周りには他の医師、病院関係者、大学のボス、親戚、友人、知人が当然登場する。それが不思議と病に侵され、当麻の執刀で手術を受けるシーンもよくある。小説ならではの筋立てかも知れないが、やや不自然の感を免れない。

 病院の医師、外科医なら誰でも手術はでき、腕にもそれほど違いはないと考えている患者一般から見ると、驚愕のシーンが次々と登場する。難しい手術になると自分ではできず、他の病院に回すシーンがよく出てくる。他所に回してくれるなら良いが、能力を超えた手術を自分の手で実施するのであれば、患者はたまったものではない。しかし、それが現実らしい。

 エンターテイメントとして十分楽しめる作品で、医療のあり方なども考えさせられる緊張感のある力作であったと思う。

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紙の本

医療ものだが読みやすい。シリーズ化されているのでテーマを選んで読むことが出来ます!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あがさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

医療ものはあまり読まないのだが、これはSNSの友人にお薦めいただいて読んでみた。

難しい用語が多く出てきて、読みづらいのかなと思っていたのだが、全然そんなことがない。確かに専門用語がたくさん出てはくるが、それを一つ一つ理解しなくても、話の筋はキチンの理解できるし、ストーリーの面白さを邪魔することもない。

なんと言っても、本書の魅力は、主人公の医師・当麻鉄彦だ。
非の打ち所がない人格者ではあるのだが、人間くささも少々感じさせる、非常に魅力的な人物として描かれている。功名を求めず、ひたすら救いを求める人々のために自らの技術を極めようとしている外科医なのだ。

本書のメイン・テーマは、大量吐血して瀕死の状態となった「エホバの証人」の信者の少女が救急で運び込まれ、両親も本人も輸血を拒否しているのだが、この少女をどう救うか、というところだ。
通常ならば、手術不可としてただベッドの上で、息絶えるのを待つというところだが、当麻医師は、なんとか救う方法を考え出す。
その手さばきは、医療に詳しくない私でも、なんて素晴らしいものなんだろうと感動できるものだ。

そのほかにも、やはり医療関係者のドロドロした権力関係についても触れられており、人間関係の動きもまた、興味深いところである。

この「孤高のメス」は、シリーズ化されており、第6巻まで刊行されている。次巻が楽しみだ。

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紙の本

友人にすすめられて読んだのだが、劇画のノベライズだそうで、まぁこんなものか。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

さすがに本職の外科医が著した小説だけにいくつもの手術シーンには迫力がある。血みどろになって病んだ内臓と格闘するメスさばきの冴えは門外漢のわたしにだって伝わってくる。他の医師には見放されたものの命を救う、まるで神の手をもつヒーローである。保身と出世欲だけで、彼の腕に嫉妬する大学のおえら方が彼の前に立ちはだかる。しかし、医療技術は旧態然とした医学界の掟を覆して進まねばならないのだ。著者の最先端医療へのチャレンジ精神が熱く語られる。山崎豊子『白い巨塔』、手塚治虫『ブラックジャック』の向こうを張ったらしく、正義の外科医がさまざまな妨害と戦いつつ日本で始めて生体肝移植に成功するストーリーだった。
ただし、小説としてははなはだ面白くない。彼を敵視する人たち、あるいは彼を慕う女性たちをはじめ登場人物がすべて類型的であった。さらに最大の欠点は臓器移植の問題点の指摘がまったく欠落していることにある。臓器移植が成功するか否か、つまり安全性だけが問題となった当時に著者の視点がとどまってしまったようだ。
日本国内ではドナーが少ない。だから臓器を求めてフィリピンへ渡る移植患者が増えているという。そしてドナーの多くは「謝礼」目的とする貧困層だ。臓器を買う人、売る人、仲介して稼ぐ人。臓器移植のこうした現実は是認できない。また臓器移植に限らず生殖医療、クローン技術の医学への応用、延命医療など生命を人間が扱うことに伴う倫理上の問題も重たいものがある。私は宗教とは縁のないものだがそう思う。
こうした視点を持たないただ熱情だけで突っ走る主人公は一体なんなのだろうと疑問に思った。ところがこの作品はもともと漫画雑誌に連載されていた劇画を小説にしたものと著者あとがきに書いてあった。大人の読み物ではなかった。

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