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なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか みんなのレビュー

  • 藤巻健史 (著)
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.5

評価内訳

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紙の本

なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

円高になることの構造的理解

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 投資は自己責任と著者は言うが、自己責任の材料として誤った予測を提供し続けてきた責任逃れの論法としてはあまりにも陳腐である。

 著者は円安論を盛んに唱えた、負け組予測屋のリーダー格である。無論、経済の予測は天気予報より酷いといわれるわけで、所詮は占いと同じであることは承知しているが、理論的基礎までこの男の理解は怪しいのである。そこが問題である。

 日本経済が円安に傾く最大の理由は、日本に個人金融資産が多くあり安定した社会であるということに対する信頼ではない。これはおそらく数ある理由の中の一つである。最大の理由は、会計学をちょっと学べば分かる理屈なのだが、主要国のBSを見ればすぐにわかる。要するに、円の発行量はドルやユーロに対して相対的にあまりにも低い。
 円を発行するのは基本的には中央銀行である日銀の仕事であるから、突き詰めると、「なぜ円高か」という答えは、「日銀の無策」となるわけである。多くの経済学者もこれについてNOとはいえないはずである。

 確かに、金融機関の取締役には当然のことながら、厳しい経営監督責任が課されている。したがって、役員らが国債暴落について無策でよいはずがない。当然日本の金融機関だって準備はしている。しかし、どこの国だって準備はしているにきまっている。ドイツの金融機関だって、いうまでもなくかなり前からユーロが破綻した場合のシナリオは十分に想定しているといわれているし、法律大国ドイツではしないことがむしろ違法になるはずである。私が大株主であったら、仮に都市銀行が無策のまま国債をアホみたいに保有しているだけだとしたら、取締役の善管注意義務違反を追及する。要するに、日本の金融機関が国債破綻に向けて準備をするのは珍しいことではなく、むしろ当然のことである。

 で、結局円高はいつまで続くのかということだが、それはアメリカの政策が大きくかかわるはずである。アメリカはかつては基軸通貨としての存在価値を誇示するために何が何でも通貨高を是としていた。しかし、民主党政権になって以降、その支持母体の影響もあり、輸出振興策に完全に舵を切ったと、ハドソン研究所などでは分析しているようであり、実際に限界まで金利を下げている。
 こういう状況では、少なくとも対ドルで円安にするためには日本に相当の覚悟がいる。現代世界経済は通貨戦争状態であるから、一国の経済の強弱だけが通貨の価値を決めることはあり得ない。そこを著者はどこまで理解しているのかといい加減疑いたくなる。現代で通貨の価値を決めるのは、実体経済ももちろんであるが、安くする高くするという国家の揺ぎ無い意思、不退転の意思こそが最も決定的なのである。中途半端な決意で為替介入などしても、世界のトレーダーに先回りされて、かえって反対の結果になりかねないのである。

 不退転の意思として今最も有効なことは、とにかく通貨を発行することである。日銀は通貨発行が自己の債務になるから発行を嫌がるようだが、いい加減そのバカな発想はやめることだ。やめることができないなら、中央銀行の独立性を失わしめる措置をも辞すべきではない。これも国家の意思次第である。例えば、国債なんかは買えるだけ日銀に買わせるのも一つの手である。あるいは、大量に発行した円で、海外の株式やら通貨をこの際買い漁ってしまえばいい。これは、小学生の発想のようだが、国内に通貨需要がない場合には妙手である。少なくとも、通貨を安くするという目的を達成するために、どのような面から考えても、為替介入より効果的である。為替介入などもはや時代遅れ以外の何物でもない。

 なお、通貨安で一人漁夫の利を得て死肉を漁って喜んでいるのが韓国である。実態的にはなんの技術もなく、物まねすら満足にできていなかった三流国だったのが、時代遅れの断続的為替介入と、実体経済の突出した脆弱さを武器とした卑劣な通貨安でため込んだ莫大な研究費で、最近は妙な知恵を付け始めている。
 輸出で生きていくしかない日本にとっては、東芝の半導体技術を筆頭とし、常に泥棒してきた隣国韓国を封じ込める策を最優先で講じるべきであろう。
 なお、GDPの20%程度に過ぎない輸出に依存しているわけではないという者もいるが、消費が伸びないとしたらGDP成長は輸出以外に当面はない。2割前後というのは、伸びしろがあると読むのが正しい指標の読み方である。どう考えたって成長するのは海外であるから、そこで外貨を稼ぎ、消費も底上げするのが当然の事理であろう。

 結論として、著者の言うことにもはやなんの説得力もない。ただし、かつて一流のトレーダーであった著者がどういう考えでいたのかは一見の価値がある。安いし。そして、著者には国際経済のマクロ的なモノの見方と円高の基本的理解に怪しい部分があると思われる方が多いと思われる。複合的視点を得るために、また、劣悪きわまる類書に騙されないためにも本書を読む価値があると思う。


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紙の本

なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

日銀は無策の将なり

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:pappy - この投稿者のレビュー一覧を見る

誰もが思っている疑問に率直な解答を示している書籍と考えて良いだろう。そしてその解答は、インフレ誘導こそが最善の手段であり、それを行わないでいる日銀をはじめとする財界人たちの無能さを明らかにしている。とくに注目すべきは巻末の為替講座である。これによって先物取引では金利が安い方が為替が高くなる必然を示している。すなわち景気を良くするために低金利政策を行えば、為替が高くなりデフレを誘導するために、ますます景気が悪くなることが良く理解できる。すなわちグローバルな経済では従来の金利引き下げは景気を改善しない。日銀の政策の誤りが現在の円高・デフレの原因であったのだ。

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紙の本

なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか

「まだはもうなり」か?

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:CAM - この投稿者のレビュー一覧を見る

 藤巻氏の最新の著作である。 評者は、同氏の『1ドル200円で日本経済の夜はあける』以来、同氏の著作の相当数を読んでいる。同書を見ると、2002年1月発行となっているから、もう10年になる。そして、この10年、藤巻氏に限らず、日本国債価格低落(金利上昇)、円安を説く新聞雑誌記事、著作は相当数出てきたが、この10年間、それらの予言はいっこうに当たらず、多少は円安となった時期もあったが、日本国債は一貫して高値(低金利)を維持し、現在は超円高状態にある。 著者も言うように、「今の円高の状態は、レベル修正前の一時的な現象」だとしても、「一時的な」というには、「あまりにも長く円高が続きすぎている」(本書19頁)。

 藤巻氏が常に説かれるように、全ては自己責任であることは当然であるが、評者も基本的に藤巻氏の考えに同調した資産運用をして、3年前のリーマン・ショック時には、老後生活予定に大きな打撃を受けるほどの損失を出した。昨年夏には、某所で、震災後初めて藤巻氏の講演を聞いたが、内容が以前のものとまったく変わらず、冗談まで同一であることにかなり失望した。ここしばらく、もう藤巻氏の著作など見たくもないという気持になっていた。

 それにもかかわらず、本書を手に取ったのは、まさに「なぜ日本は破綻寸前なのに円高なのか」と思うことと、「いよいよ」、日本国債価格低落、円安は近いのではないかと思うからである。

 2月2日の朝日新聞朝刊1面トップ記事は「日本国債の急落を想定」という黒抜き見出しとともに、「2016年にかけ潮目」として、三菱UFJ銀による「危機対策」を報じている。同記事は「国債の有力な買い手がいよいよ『急落シナリオ』を想定し始めた」としているが、各メガバンクでは相当以前から専任役員を置いて、いつでも日本国債を投げられる体制を組んでいると言われており、内容そのものについては、目新しいものでもないが、一般全国紙が1面トップで報じたということには、やはりインパクトを感じざるを得ない。

 これを受けて、『週刊新潮』2月16日号は、「三菱東京UFJ銀行の国債暴落シミュレーション」という記事を載せている。また、藤原正彦氏は「管見妄語」で「デフレ不況と日銀」と題して、円高、デフレに対する日銀の無策を論じている。 また、本日(2月8日)の日経新聞は「国債、日銀保有1割突破」を報じている。さらに、本日配信のロイターは「11年経常黒字は過去最大の減少、1月上中旬の貿易赤字も過去最悪」と報じている。

 前掲朝日新聞記事も「三菱東京UFJも当面は国債下落はないとみている」とするが、「まだはもうなり、もうはまだなり」と言う。「もうそろそろ」と考えるべきであろうか。

本書については、内容に新鮮味があるわけではないが、価格は千円、一読の価値はあるだろう。

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