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電子書籍

彼女は存在しない みんなのレビュー

  • 浦賀和宏 (著)
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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.6

評価内訳

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紙の本

彼女は存在しない

紙の本彼女は存在しない

2013/10/06 00:25

なかなか面白い

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kito - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだ浦賀和宏さんの小説。なかなか面白かった。ミステリとしてよく出来てる。

いわゆる叙述トリックで、2度読み必須の驚きの真相が最後に明かされる。これは騙される。上手い。
物語は主に二人の主人公の視点で進み、一方のサイドと他方のサイドで、ある一つの“真相”に向かって進んでいく。
この2つのサイドの物語がその“真相”によりひとつに収束した時、帯にも書かれていたように悲痛な終幕を迎える。驚きと切なさで何とも言えない読後感。
読み返してみるとけっこう強引に誘導されている所もあるけれど、普通に読んでいると不自然感はないので、見破れた人は多分少ない。

この手のトリッキーな真相が明かされる小説は、多くの場合は「読み返して下さい」と真相のみを書き、そのままぶん投げられて終わらせてしまうことが多いのだけれど、この小説は親切にも振り返ってくれているので有り難い。

物語に隠されている内容がけっこう凄惨で、かつ、一方のサイドの主人公・根本の彼女である恵に科せられた結末があまりに残酷で胸が痛くなる。それまで(というか、もう一人の主人公である香奈子)の物語は青春小説風でライトだっただけに、ここの鬱さは半端ない。そこだけは注意が必要かも。

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