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関東郡代 記録に止めず 家康の遺策 みんなのレビュー

  • 上田秀人 (著)
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みんなのレビュー1件

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紙の本

関東郡代とは何か? 付け狙われるのは何故か?

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る

上田秀人のシリーズものではない、単一の時代小説である。いつも興味深い幕府の役人を主人公に仕立て上げているが、今回は関東郡代という職である。それ自体は関八州の直轄地、すなわち天領を治める代官というほどの身分である。関八州とはかなり広大であるが、それぞれの国に代官の代官を配置している。

この関東郡代が話題になるのにはわけがある。神君家康公が遺したお宝があるということが前提である。今回は将軍家を中心とする権力闘争もさることながら宝探しである。いわば古典的なテーマであるが、古典であるがゆえに興味は尽きないのが宝探しであろう。

 この関東郡代は世襲で伊奈家が代々継いでいる。伊奈家は徳川の譜代の家臣といわれている。しかし、よくよく家系を見ると、徳川家との関係は常に良好とばかりは言えなかった。それではなぜその伊奈家が家康のお宝を保有しているのかということである。

 この辺りが本編の核となっていると言ってもよい。徳川の時代も後半以降になると幕府の金蔵も底をついてしまう。吉宗が倹約を旨とする幕政を行ったおかげで、かなり持ち直したようだが、それ以降が放蕩を尽くしてしまったので、再び財政困難を極めた。そこで将軍に代わって幕政を司る老中田沼意次が家康のお宝に目を付けたことになっている。

 お宝がどこにあるのか、お宝の中味はどのようなものか、それらを巡って伊奈家と田沼の間に虚々実々の駆け引きが展開される。お宝には家康の戦略があったというのが上田のストーリーである。もちろん、剣劇も描かれており、いつもの通りサービス精神旺盛の本編である。

 主人公が伊奈家の当主であるはずだが、やや影が薄い。むしろ、田沼意次の方が像が鮮明であるのは意外である。関東郡代という役職にはより様々な物語がありそうな気がするのだが、上田には当初から伊奈家を主人公にシリーズ化する意志はなかったように見受けられる。シリーズ化しなくとも十分に楽しめた作品であった。

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