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仔羊たちの聖夜 みんなのレビュー

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紙の本

仔羊たちの聖夜

紙の本仔羊たちの聖夜

2009/12/05 00:17

親と子の、愛情と束縛

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:依空 - この投稿者のレビュー一覧を見る

タック&タカチシリーズの第4作目です。今回はタック、タカチ、ボアン先輩が初めて顔を合わせたクリスマスイブから始まり、彼らが遭遇した女性の転落死についてお話が進んでいきます。事件から1年後にあるきっかけからタックとタカチは女性の身元を辿ることになるのですが、そこで事件のあった場所では5年前にも高校生の飛び降り自殺が起きていることを知り、今回の事件との関連を考え始めるのです。
今までは主に重要な点をタックが推理するというスタイルが取られていましたが、今回はタカチが謎を解いていきます。
それだけでもこれまでのシリーズ作品との違いを感じるのですが、それ以外にも前作の『麦酒の家の冒険』までが比較的明るい雰囲気で書かれていたのに対し、本作『仔羊たちの聖夜』ではトーンは低目と、少し暗く静かな雰囲気を醸し出しています。
それは、今までは書かれてこなかった登場人物の過去、特にタカチの心の傷に触れているからであり、作品のテーマが今後にも繋がっていく「親と子」「愛情と束縛」といったものであるからだと感じられます。

いつもはクールなタカチが必要以上に事件に入れ込み、タックよりも先に事件を解決しようと焦っている、という点からこれまでのシリーズとは雰囲気が違っていました。
事件の推理に乗り出しながら、実はすでにタカチにはある程度事件の真相が見えています。ミステリー小説に分類されるであろうこの作品においては、まずその立ち位置からして普通のミステリー小説の展開から外れており、読み手は一緒に事件の謎を追いながらタカチの抱える問題の方にも意識が向きます。
タカチの抱える問題については少し触れる程度しか語られていませんが、それが本作から続くテーマである「親と子」「愛情と束縛」に繋がっていきます。
親が子どものためにと思う気持ちと、子どもが必要とする気持ちにはズレがあり、ズレたまま子どもの為にと言って物事を押し付けすぎるとやがては取り返しのつかないことになる。これを極端にしたお話とはいえ、現実の欠片であることには変わりありません。
私は親になったことがないので親の気持ちは分からないし、どうしても子どもの視点でこの作品を読んでしまいます。けれど、もしも自分が親になったらと想像した時、果たして自分はどう子どもに関わっていくのかと考えさせられました。

今回はタック、タカチ、ボアン先輩の3人が初めて出会った時を書かれていて、あまりにも彼ららしい出会いにくすっと笑いながら読んでいました。最初のほんの少しの部分だけれど、これがあったから作品全体も重く感じすぎずに読めたのかなぁと思います。

そして最後のシーンでは、タックとタカチの関係に変化が見られます。今回は色んな意味でシリーズの転換期。そして「親と子」「愛情と束縛」というテーマ作品の序章でもありました。

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