テレビの中で光るもの+ みんなのレビュー
- 銀色夏生 (著)
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紙の本テレビの中で光るもの+
2009/08/17 15:49
キャラメルをほおばったときに似てる。
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
単行本「テレビの中で光るもの」に、著者の最新コメントを時折混ぜたもの。テレビ評というのは時間が経つとほんとうに古く感じられるもので、それだけテレビの世界は移り変わりが激しいのだなぁと、テレビが壊れて見れない状況のいま、すごく思う。
著者も最初文庫化を望んでいないようだった。
しかし、この本はただのテレビ評ではない。帯にもあるようにテレビから人生を見ているという視点を持っている。
この本の魅力その一。コラム。しみじみしてしまう、人生の深い味わいについての考察。たとえば。
「毎日を生きやすく。らくに生きるために。事実は変わらないとすれば、あとはその解釈を変えるだけだ。そうすると自分にとっての結論が変わる」
「魅力が年とともに磨かれる人もいれば、朽ちていく人もいるというのがよくわかるのが、年をとるということだ」
(本文より引用)
移ろいやすい、賞味期限がつきやすいものごとを述べていく中で、こうした普遍的なコラムはぴりりと利いている。
そしてたとえば、陣内智則、藤原紀香の結婚式についてのコメントのあとに後日談としてのプラス発言がついている。
(たいてい、一、二行でさらっといってるが、事情によっては長文)
魅力その二は、なんといっても似顔絵。おもわずにんまりしたくなる、味わい深い似顔絵がいっぱい。なにげないテレビの国のできごとなのに、この絵と真剣かつユーモラスなコメント、そしてコラムのおかげで、大きめのキャラメルを食べているような充実感がある。
繰り返し読みたい、光るものがいっぱい詰まってる本!!
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