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電子書籍

純喫茶探偵は死体がお好き みんなのレビュー

  • 木下半太
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紙の本

純喫茶探偵は死体がお好き

紙の本純喫茶探偵は死体がお好き

2010/10/28 21:14

ここまでくるともはやコメディ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の文庫化された作品は全て読んでいる。とりわけ『悪夢の観覧車』が切なくて哀しくて好きだ。

しかし…回を重ねるごとに「うーん」と首をひねることが遠くなった。そして今回本書を読んで、決めた。木下半太は卒業しよう。


一目ぼれしたマスターがいる喫茶店でアルバイトすることになった元刑事の真子。しかしマスター・ツヨシの勘がものすごく良すぎるおかげで殺人事件に巻き込まれ、挙句の果てには鎌倉時代から続く――国家権力までもが平伏す桃山家と没落寸前の猿渡家の――壮大なお家騒動にまで巻き込まれてしまう。地に飢えた殺人鬼に戦車までもが登場してバッタバッタと人が死んで行くスプラッタ…コメディ。


B級ホラー映画は「やりすぎ」るとコメディになると聞く。何事も塩梅というものは肝心で、度を超すと笑い話にしかならない。そして本書も…バッタバッタと人が死んでいくため、バイオレンスよりもサスペンスよりもコメディの色が濃くなってしまっている。

そういう「やりすぎ」コメディは嫌いではないのだけれど、欲を言えばその中にも何かひとつくらい粋な小細工が欲しい。だらだら人がただただ死んで行くのではなく、小気味良いなにかがないと全体として引きしまらない。ただの「垂れ流し」になってしまう。

そして本書はそんな「垂れ流し」状態。ただただ人が殺し殺され死んで行くだけ。そこにちょこっとした恋愛やなんやを絡めているけれど、それがあろうなかろうが大差はないように思う。

『悪夢の観覧車』のような作品が読みたい!!と、ここまで読み続けてきたけれど、やはりこれで卒業することにしよう。


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