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怪談 みんなのレビュー

  • 阿刀田高
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紙の本

怪談

紙の本怪談

2002/05/21 07:28

八雲に惹かれる日枝洋子と、彼女に恋する朝倉恒一。八雲の半生を追う2人。

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投稿者:くろねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

八雲の「耳なし芳一」の朗読の練習を八雲の墓の前でしていた恒一の前に
不意に現れた洋子。
2人の関係が、とても穏やかで優しくて好もしく思えます。

共通の関心ごとである八雲の足跡を辿る道。
東京都内に、そんなに八雲の史跡があるとは知りませんでした。
「散歩学」
洋子の語る素敵な散歩。
そんなふうに、いろんなものを見られるって、いいものです。

どんどん親しさを深めたい恒一に比べて、洋子の意思はなんとなく曖昧。
決して恒一を嫌ってはいませんし、一定以上の好意は持っているようなのに、
積極的に打って出ることをしないのです。
その上、恒一にとってはなんともバッド・タイミングで、彼女の実家の父親が
体調を崩し、洋子が北海道に帰省してしまったりして、かなりやきもき。
そうでなくても、なんとなく、ふわふわと漂って、決定的に自分を
確定することを避けるような洋子ですから。

それでも、静かに、静かに距離をつめていく2人の関係。
洋子が、自分の作品を恒一に見せて感想を求めたのは、大きな進展。
八雲に大きな影響を受けた、というよりも、八雲を模して書かれた短編。
八雲はそんなに詳しくない私でも、かなり近い雰囲気を持っていることは
感じ取れます。
静的な恐怖。
はっきりとそこにあるのではなく、そこはかとなく、何事もないはずの
ところにさえ脈々と、確かにそこに存在する恐怖の気配。
ひたひた、ひたひたと。

それにしても、阿刀田氏の博識ぶりには、いつもながら頭が下がります。
東西の古典にも、神話にも、そして、今度は、小泉八雲。
この1冊を読めば、八雲の生い立ちから、生き様、人となりまで、
手に取るように見ることができるのです。
そして、あまり知られていない、『怪談』以外の作品についても。
私にとっては、八雲=怪談でしたから、南国を舞台にした作品が
あるということを知って、それも、なかなかにドラマティックな作品のようで、
ちょっと意外な感じでした。

そんな八雲を追いながら親しさを深めていく恒一と洋子。
洋子への想いを深めるに従って、恒一も、自分の人生を見詰め直します。
洋子と生きていきたい。
そんな想いが、恒一を、変えていったのでしょう。
洋子も、そんな恒一を、決して拒みはしません。
「草食動物のような」その生き方。
一陣の風のようなその姿。
だからこそ、恒一は洋子に惹かれたのでしょう。
もちろん、その心栄えや聡明さもあいまってのことですけど。

激しいばかりが恋ではないですね。
八雲の作品のように、静謐なままの恋というのもいいものです。

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