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世界はなぜ仲良くできないの? みんなのレビュー

  • 竹中千春 (著)
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紙の本

『世界はなぜ仲良くできないの?』こんな疑問考えたこと有りますか?子供たちに質問されたら答えられますか?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みち秋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

9・11米中枢同時テロ発生以降アメリカの軍事戦略に世界は振回され、日本も軌を一にしてきた。イラクに自衛隊を派遣している国の国民が、〈知らなかった。関係ないよ〉では世界から許されなくなってきた。 この著書は敬遠されがちな国際問題を、著者の立場(大学教授)の範疇で観念的な自己主張を控え、中立公正に問題を整理して、必要な論点をいかに容易に読者に分からせようか、著者の努力と熱意が伝わってくる。
特に中高生含む若い年代の人にお勧め、大人も一読に値する著書である。
本書のテーマである『世界はなぜ仲良くできないの?』の問いに対して、著者は《『仲の良い世界を作ろう』という明確な目的を自覚しよう》と主張している。
その自覚は《『安全で豊な国』の市民として、何度も考えた後に自分の力を信じ、冷静に判断して、仲間を信じ一緒に行動すること》と言う。つまり一人ひとりが自覚を持って行動すれば、流れを変えられるということであろう。テーマの結論に至るプロセスを現代戦争の原因、歴史的背景に触れながら概論を教科書流に展開してゆく。
著者は《現代暴力(内戦、暴動、テロ、弾圧含む)の原因は資本の過酷な自由競争により、『安全で豊な世界』と『危険で貧しい世界』へと分裂して、その間の緊張を生み出している》と分析する。9・11事件以降国際政治は変わり、アメリカとイスラムの衝突で、憎悪と復讐の悪循環が続いている。中東紛争の主原因は欧米の中東支配にあり、この暴力連鎖を断ち切る方法は《どちらにも信用される第三者が歩み寄りのきっかけを作るべきだ。その目的は平和を求める勢力を拡大してゆくこと。日本はそうした立場をとって国際社会を動かす十分な力を持つ大国の一つだ》と著者は考えているようだ。
アメリカは『正しい戦争』を大義に掲げて地域紛争の戦争、介入、軍事援助を続けた。その行く末が、アフガニスタンに対する対テロ戦争、イラク戦争となる。《テロ事件をきっかけに変化したスペインのように、日本の政府が戦争でない方法で平和を目指す政策を示すことは、できないことはない》とテロ防止について述べている。しかしアメリカ追従の日本の政府ではこの紛争解決はできないだろうと評者は思う。又一方で次のような意見もある。
インドを代表する人権活動家ラージモーハン・ガンディーさんは『テロで父を亡くしたニューヨークの子供と、戦争で足を失ったアフガンの子供がこころを通わせられるか。人類の未来はその可能性にかかっている』と述べている。評者は憎悪と復讐の暴力連鎖を解く鍵は、国境を越えて対話と和解ができるかどうかの市民レベルの意識変革であると解釈する。しかしこの見解は理想論で非現実的に思われるが、人類が永遠に追求しなければならない重いテーマであると思う。
最近日本に異様な風が吹き始めた。有事法制問題、憲法改正論議、防衛計画大綱改定検討等国の根幹を揺るがす大問題が次々に議論され始めた。今『日本の平和』が危機的状態にあることをマスコミも含め国民一人ひとりが早く気付き、声を出して行動しなければならない歴史的に重要なターニングポイントにきている。と不安を感じるのは少数派だろうか?
9・11米中枢同時テロ発生からテロは一向に衰えない。ブッシュ大統領は共和党大会で演説した。『地球の至る所でテロリストと戦ってきた。攻撃は続ける。手遅れにならないうちに脅威と対決する』イラクは依然泥沼状態にあり、強硬な軍事手段だけではテロは防げない。『危険で貧しい国』を『安全で豊な国』にすることでテロの温床をなくす努力が不可欠だと三年間経過しても未だ理解できないのであろうか?

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