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闇の中のオレンジ みんなのレビュー

  • 天沢退二郎, マリ林
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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.4

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紙の本

闇の中のオレンジ

闇の中のオレンジ

2005/03/27 21:49

いやあ、失敗でした。これって、先に復刊なった【三つの魔法】シリーズを先に読むべきだったんです、順序間違えました。で、評価不可能ということで、はい

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

装幀・さしえは、マリ林、これ「まり はやし」と読むのではなく「まり りん」と読む。おちょくっとんのか!です、はい。しかし、この挿絵、なんだか異様に司修していて、ときにバーカー『アバラット』すら思わせる、結構妖気漂うもので、このダークな感じは実にストレートに話の内容を表している。

で、いつもの伝で、もくじから内容を想像してもらえば「赤い凧」「ちいさな魔女」「秋祭り」「まわりみち」「みかんの王子」「燃える石」。ここで*マークがあって「眠り姫」「海辺で会った少女」「三人のお母さん」。再び*、そして「《グーン》の黒い釜」「グーンの黒い森」「闇の中のオレンジ」という構成で、もくじには書いていないけれど最後に天沢の「復刊にあたって」がある。

いやあ、どうです、話の展開が想像がつくでしょ、と言いたいが見事なまでにタイトルは読者に予見を抱かせることはない。正直、短篇集か!と思うほど。しかしそれは早い、困惑するのは読み終わってからなのだ。なんだ、いったい何が書いてあった? 話は終った? もしかして未完?

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である。うーむ、書評初のタイポグラフィック?の山。

無論、文章が悪いのではない。話の骨格は伝わる。しかしだ、深い。ともかく、構成が普通の児童小説と違うのだ。まず、視点の移動が普通じゃあない。最初「赤い凧」を読む。そうか、これは盲目の三歳の少女カスミとお兄ちゃんの京志の冒険だね、と思う。それが良くも悪くも常識というもの。

しかし、天子さまは神さま、といった常識は人間発言で覆されるのと同様、この単純な主人公観は次の「ちいさな魔女」で見事なまでに粉砕される。なんと、次郎とトリ子の会話、田久保チサについての噂話に変わるのだ。しかも、販売に失敗した分譲地萩台の70平米2500万円といったことまで出てくる。おいおい、子供の本に土地の値段か?である。

しかし「秋祭り」では、一安心、チサはカスミの姉で京志は実は田久保京志だったことが分かる。そして六年四組の京志と友人のアキラが消えたチサとカスミを探すことになる。そう、いつのまにか二人の少女は行方不明になっていたのである。しかし続く「まわりみち」では、竜という少年が中心に居座る。そして長谷川みどりという少女と仲間たちが登場する。

おいおい、いったいどうなってるの? でも、面白いのである。何度でも読める。少なくとも私は二度読んだ。そして目次に出ていない巻末の著者の言葉愕然とするのである。「この物語集に収められた作品のうち、「闇の中のオレンジ」は〈オレンジ党シリーズ〉の発端を用意する物語であったし、「赤い凧」からはじまる連作短編の登場人物たち、とくに田久保京志とその妹たちは〈オレンジ党シリーズ〉でも重要な役を受け持っている。また「まわりみち」の続編にあたるのが、のちに『ねぎ坊主畑の妖精たちの物語』に収めることになる「人形川」であり、「燃える石」「グーンの黒い森」に出てくる石橋みどりは「オレンジ党、海へ」にもちらと登場する」なだそうだ。げげ、げの鬼太郎ではないか。

で、巻末のブッキングによる天沢退二郎の復刊を見ると、先日書評を書いた『光車よ、まわれ!』以外に、なんと『オレンジ党と黒い釜』『魔の沼』『オレンジ党、海へ』という長篇ファンタジー【三つの魔法】シリーズが出ているではないか。要するにです、私がこの本を一つの話と読もうとしたことがどだい無理だったわけで、むしろ天沢には失礼かもしれないけれど、これは落穂拾い的な作品集だった。つまり、先に復刊なった【三つの魔法】シリーズを先に読めば、もっと混乱はなかっただろうなあ、と思うのであります。

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