ウルトラマンがいた時代 みんなのレビュー
- 小谷野敦(著)
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紙の本ウルトラマンがいた時代
2013/06/23 14:22
自分史とウルトラマン
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前、「ウルトラマン」や「ゴジラ」を、放映当時の時代背景を読み解くキーワードとして論評する「怪獣本」が流行りました。私も数冊読みましたが、子供向けの番組に、深遠な意味を本当に含ませたのか疑問を感じましたし、とにかく、こじつけた筋立てで、つまらない本でした。
「本書では、そういう論じ方へのアンチテーゼとして『ウルトラマン』を論じたつもりである」ということで、こうした「怪獣本」を強烈に批判しています(193ページ)。そして、ウルトラマンを自分史の一部として語る手法を取ったわけです。この試みが、思った以上にハマっています。
小谷野氏の自分史には全く興味はありません。しかし本書を読み進めていくうちに、不思議と自分の子供の頃と重ね合わせ、懐かしく読むことができました。あの頃は、当然スマホや携帯ゲームはなく、テレビが最大の娯楽という時代です。私は、ウルトラマンをはじめとした「特撮もの」に胸を躍らせたものです。同時代(1960年代生まれ)の方は、程度の差はあるでしょうが、みんな同じような感覚ではないでしょうか。
本筋からはそれますが、当時の小谷野氏は大型スーパーマーケットと百貨店との違いが判らなかったとのこと(128ページ)。私も全く同じ感覚でしたので、親近感を覚えました。
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