くらがり同心裁許帳 みんなのレビュー
- 井川香四郎(著)
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紙の本晴れおんな
2004/09/22 14:27
くらがり同心に惚れた女
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投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る
くらがり同心シリーズ第2弾。
角野忠兵衛はある日、一人の女が川へ入っていくのを見、助けた。
3度結婚して3度主人に死なれた女詩織がその不幸を思って自殺しようとしたのだが、『あなたに惚れたから死ぬのはやめた』といって川から助け上げた角野忠兵衛にまとわりついて離れない。以後二人の奇妙な関係が続く。
奇妙な女、詩織の奇妙な明るさが面白い。
紙の本くらがり同心裁許帳
2004/09/20 14:47
江戸時代番おみやさん登場
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投稿者:伊藤克 - この投稿者のレビュー一覧を見る
与力番所の例繰方永尋書留役、角野忠兵衛シリーズの第一巻。
例繰方永尋書留役とは未解決事件の調査・記録係で与力番所でも極めて窓際的存在である。現代でいえば、某TV局で渡瀬恒彦が主役だった「おみやさん」シリーズのようでもある。
南町奉行所大門前で一人の老婆が一年前に事故死した息子の事件を調べ直してくれと訴えにきていた。話を聞いた角野忠兵衛は、深川遊郭の女郎おさよの身請け金強奪に絡む殺人事件と断定し犯人を割り出す。
日頃竹光を腰にさして歩く昼行灯の忠兵衛が鍔と鞘を紙縒で結んだ真剣を手にする時、事件は解決する。
遊郭に売られ、地回りの親分に引かされるおさよと許婚の母親を描いた「闇の明かり」、だめな(と思われていた)父親と野心を持つ息子を描いた「埋もれて候」他どれをみても人への優しさで溢れている。
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