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電子書籍

久保の石田流 みんなのレビュー

  • 久保利明 (著)
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紙の本

久保の石田流

紙の本久保の石田流

2011/04/22 19:27

最新の石田流

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

棋王・王将を見事に防衛され2010年度優秀棋士賞に輝いた久保利明二冠王が、
得意戦法である石田流の基本から最新定跡までをまとめた本を出版されました。
本書は、将棋世界にて連載中の「最強久保振り飛車 さばきのエッセンス」(現在はゴキゲン中飛車を解説)を、
加筆・修正し一冊にまとめられたものです。
具体的には、講座連載時には無かった第8章最新の石田流と第9章実戦編が加わり、
他の章も連載時よりも変化手順が増えていたり、新手が紹介されていたりします。
また連載時の結論が新手により覆っている戦型に関しては、きちんと修正されています。
講座の連載スタートは2009年11月号なので、かなり定跡の進化があるようです。

「第1章・石田流の入り口」は▲7六歩△3四歩▲7五歩に対する後手の4手目を数種類紹介し、
以降の章とは違い先手が乱戦を志向したケースなどが簡単に解説されています。
「第2章・升田式石田流の基礎知識」は升田式の7七桂型と7七銀型が紹介されます。
7七桂型は豊富な狙い筋が紹介されていますが、対策として有名な定跡を後手に指されると先手難局です。
7七銀型はまず△6四歩型が解説され、先手の攻めの成功例とそれをうけての後手の対策が紹介されています。
そこで先手の新手法が登場して△6四歩型がプロ間で指されなくなり最新の△8四飛型へ、
△8四飛型に関してはプロの実戦例を紹介し難解という結論になっています。

「第3章・早石田定跡」、ハメ手ともいわれる有名な古典定跡の紹介からスタートします。
これは後手が正しく対応できれば互角なのですが、久保先生は別の構想でリードできると考え、
その作戦が提示されています、後手がその作戦を避ける場合第5章につながっていきます。
「第4章・鈴木流急戦」は、石田流に光を当てることになった鈴木八段の新手です。
現在は後手の6二金型の攻略が難しいため、あまり指されていないとのこと。
6二金型以外の後手の基本的な対策の紹介と、先手の新手▲7七角について簡単にふれられています。
「第5章・久保流急戦」久保先生がタイトル戦で指し、勝って棋王獲得への原動力となった新作戦です。
残念ながら後手の新構想等により現在は先手が苦しい状況のようですが、
「この変化は若干先手が苦しめかも知れないが、一応優劣不明ということにさせていただく」
という御自身の新手へのこだわりや愛情が感じられる結論になっています(笑)。

「第6章・その他の石田流」は後手が4手目△4二玉など持久戦に誘導してきたケースの紹介です。
棒金戦法・左美濃・居飛車穴熊・4手目△5四歩が紹介されています。
棒金戦法対策は金の繰り出しに対し久保新手▲7八飛と飛車を引く変化で、
「石田流の天敵」とまでいわれた棒金をあまり指されなくなるところまで追い込んだ作戦です。
左美濃対策も久保先生の新構想で、石田流本組の9七角型では難解だが7七角型で捌けるというもの。
どちらも後手の有力な手段でしたが、久保先生によって攻略されているわけで、さすが!の一言。
居飛車穴熊は6三歩型に対する7七角型からの急戦が紹介されています。
ただ、後手からは6四歩型での居飛車穴熊や右四間飛車など、本書に出てない持久戦の作戦がありますので、
それらの勉強には鈴木大介先生や佐藤康光先生の著書が参考になると思います。
4手目△5四歩は基本的には相振り飛車志向の作戦ですが、
相振りは定跡とするには変化が広すぎるので、
本書では後手が居飛車にした場合の攻略法が解説されています。

「第7章・後手の石田流」、後手番で普通に石田流を目指すのは何故上手くいかないか、
そして、それを克服しようとする2手目△3二飛戦法の最新定跡が解説されています。
この章は特に持久戦になった場合の後手の指し方が詳しいのが良かったです。
「第8章・最新の石田流」は後手の8五歩早突きに対する、▲7四歩△同歩▲4八玉の久保新手、
▲7四歩△同歩▲5八玉の稲葉新手、なんと単に▲7六飛とする菅井流の紹介です。
第2~5章の作戦で先手不満とするならば、こういった新作戦が必要になってきます。
単に▲7六飛とする作戦が江戸時代の定跡書にあったというのには驚きました。
そして現代の最新定跡が明治時代に指されていたというのには、さすがの久保先生もびっくりされたようです(笑)。
「第9章・実戦編」は見開きで急所の局面を詳しく解説し、後に参考棋譜+ポイント解説という形式です。
全7局で相手はいずれも強豪、そして久保先生が現在テーマとされている将棋のようです。

全体の構成は、
個々の戦型を詳細に解説する定跡書というよりは、「プロ最前線シリーズ」に近いイメージで、
石田流からの多彩な戦型がコンパクトにまとめあげられています。
いや、ホントかなりの分量のはずですが非常に読みやすく仕上げられています。
石田党は購入確定でしょうが、公平にプロ最新定跡が紹介されているので居飛車党にも参考になるでしょう。
現代棋界最高の石田流の使い手である久保先生の会心の一冊だと思います。
次回作は現在連載中のゴキゲン中飛車になるのでしょうか、こちらも楽しみですね。

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