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電子書籍

よくわかる石田流 みんなのレビュー

  • 高崎一生 (著)
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みんなのレビュー1件

みんなの評価4.5

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紙の本

よくわかる石田流

紙の本よくわかる石田流

2012/02/12 21:11

目玉の二枚銀・右四間飛車

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

前著「高崎一生の最強向かい飛車」で精密な研究を披露してくれた高崎五段、
今回はよくわかるシリーズの担当で第8弾となる「石田流」がテーマです。

石田流はここ数年に大きく進化したこともあって、一番の使い手である久保二冠が好著を書かれています。
また鈴木八段も3冊の石田流の本を出されています。
現在も容易に手に入るこれらの本、扱われている居飛車の対策も非常に多彩なため、
わざわざ「よくわかる石田流」を出さなくてもよいのではと思っていました。
しかし本書は、よくわかるシリーズの特長とされている「難しい変化はナシ」に逆らい(笑)、
あまり扱われていない石田流対策の最新形をどんどん解説していくことで、
本書独自のセールスポイントをぐいぐいと出してきています。

第1章は「石田流対棒金・二枚銀」で(前編)(後編)にわかれています。
前編ではまずは久保二冠の本等でも扱われた久保流の棒金対策が解説されます。
すぐには▲7七桂と跳ねないことで飛車を引く手を用意し棒金の圧力をかわす指し方ですね。
この棒金対策が優秀なので後手は棒金は牽制に使い、二枚銀作戦での押さえ込みに切り替えます。

この二枚銀作戦はアマではもちろん、たまにプロ将棋でもみられるぐらい有力な対策ですが、
鈴木八段の「決定版石田流新定跡」でわずかにふれられている程度です。
本書の解説手順では9筋から手を作って石田流指しやすいようですが、
端歩の突き合いがない場合等、まだまだ研究課題のようです。
この(前編)、難易度表示が5段階中の2(まだまだ易しい 3~4級)になっているのですが、
プロ的な細かいやり取りも見られるのではっきりいって難しいです。

後編では石田流側は2つの工夫をします。
1つめは▲3八銀~▲3九玉~▲2八玉という囲い方を採用します。
この囲い方の利点は、連結がよく、忙しい場合▲3九玉のままでも戦える点です。
なので棒金・二枚銀のような急戦策には最適とのことです。
欠点は穴熊には組めないことや▲3八銀の瞬間は△2八角の筋があることです。
2つめは▲5八金左よりも▲6八銀と銀を早く活用する指し方です。
利点は▲5六銀などの活用や場合によっては▲7八金とする手があることです。
欠点は7六飛-6八銀-6九金の瞬間は8八の角が浮いているので注意が必要なことです。
これら2つの工夫は石田流の最新形であり、同じくこの組み方が載っている久保二冠の本よりも
本書の方が居飛車に仕掛けられたケースをたくさん紹介してくれているので、
注意点・狙い・意味がわかりやすくなっています。

ただしこの(後編)棒金に対しては(前編)とは石田流側の形が全然違っているのに(7九銀型が6七銀型に等)、
「棒金は7七桂を決めていない形なので怖くありません」で済まされているのが残念な点です。
少々形は違いますが6七銀型での棒金の受け方は鈴木八段の「決定版石田流新定跡」が詳しいです。
二枚銀に関してはたいへん詳しいので既存の棋書になかった目玉商品でしょう。

第2章は「居飛車持久戦策」で△5四歩・△5三銀型と△6四歩・△6三銀型にわかれています。
左美濃・銀冠・銀冠穴熊が居飛車の主な作戦です。
△5四歩・△5三銀型には石田流本組にすれば9七角が5三銀を睨むことになるので、
石田流が指しやすいとされています。
本書では後手が慎重に指してきた場合の9七→7九→5七の角転換が見所でしょうか。

△6四歩・△6三銀型には石田流本組が有効ではないので▲7七角型が流行しています。
本書では何故本組が有効でないかから始まり最短の仕掛けやダイヤモンド美濃への組み換えまで解説されます。

第3章は「石田流対右四間飛車」で急戦編と持久戦編です。
右四間飛車への対策は鈴木八段の「石田流の極意」で少し扱われていましたが、
そちらの対策は最新の石田流である▲3八銀からの囲い&▲6八銀優先の場合使えないものでした。
なので2つの工夫を用いる最新の石田流を指す方への右四間飛車対策は本書が初となります。
アマではよく指される戦型なので2つめの目玉商品と言えるでしょう。

急戦編は左銀の位置(7九か6八か)で石田流の動き方が変わります。
特に▲6八銀型は難しくかなり慎重な受けが必要となるようです。本書の最難関かも…。
持久戦編は人気の右四間穴熊の解説ですが、積極的に動いていけば先手指しやすいようです。
仕掛けの方法はなかなか面白いので必見でしょう。

第4章は「升田式石田流」で序編と本編と早石田です。
序編は升田式石田流を指す上での序盤の注意点です。
本編は升田式石田流からの仕掛けがテーマです。
こちらはプロでも重要な局面なので難しいのも当然ですがいくつか有力な仕掛けが解説されます。
早石田はおなじみの鈴木流急戦、久保流急戦、稲葉新手(▲7四歩△同歩▲5八玉)、
久保新手(▲7四歩△同歩▲4八玉)、菅井新手▲7六飛らが簡単に紹介されています。

第5章は「対4手目角交換」です。
▲同飛ではやや後手持ちとのことで、▲同銀が本筋のようです。
プロでも指されている最新の△5四歩対策が載っているのがポイントでしょうか。

最後に補足の章として一直線穴熊の対策・山本流△6四歩・第5章の補足が解説されます。

力の入った本書なのですが「よくわかる」シリーズとしてはむしろ久保二冠の本がオススメでしょう。
本書は初段を目指すというよりは有段者向けの内容だと思います。
とはいえ二枚銀・右四間対策など珍しい戦型が詳しく、
第2章や第4章本編などは中盤以降も変化手順も豊富に解説されているので、
「よくわかる」シリーズとしてでなく、そういった内容が目的であればオススメの1冊でしょう。

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