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遠山流中飛車持久戦ガイド みんなのレビュー

  • 遠山雄亮
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みんなのレビュー1件

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紙の本

遠山流中飛車持久戦ガイド

紙の本遠山流中飛車持久戦ガイド

2010/03/23 21:57

持久戦は難しい…

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ココちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

遠山流中飛車持久戦ガイドと銘打たれた本書ですが、いわゆる「遠山流」の解説のみの本ではありません。
遠山四段が先手中飛車や後手ゴキゲン中飛車における、
オススメの作戦や最新流行の形を紹介するという形式です。

ちなみに「遠山流」とは△ゴキゲン中飛車VS▲丸山ワクチンで後手が取る作戦です。
序盤早々に△7二金として8三をカバーし▲6五角の打ちを防ぎ、5筋の交換を狙います。
玉と銀が初期位置なので一瞬壁の悪形になるのですが、5筋交換できれば大きいことと、立て直しが可能なことで成立します。
勝率も良く一時期流行った戦法ですが、あの羽生名人も「そんな発想はなかった」と驚いたそうです。

最初は先手中飛車から解説されます。
第1章先手中飛車・5筋&角交換編はは△居飛車が5筋の位取りを拒否して、
さらに△2二玉から堅く囲うために角を交換してきたケースです。
先手中飛車としては手損もなく手持ちの角が使いやすいという動きやすいありがたい形で、
5筋を強引に突破、飛車を8筋に回す、いきなり角を打つ、と多彩な攻めが可能になります。
まずは基本となる攻めパターンを覚えてもらおうという位置づけの章のようです。
実戦では居飛車も工夫して細かな形の違いで選ぶべき攻め方が変わりますが、その事も解説されているのが良いです。
また後手が8筋から逆襲してくるケースにも触れられています。

第2章先手中飛車・5筋交換編は第1章同様△居飛車が5筋の位取りを拒否しますが、
△4四歩と角交換を避けるケースです。△居飛車は基本的には穴熊を目指しますが、
▲中飛車はいきなり攻め潰しにいく急戦、素直に組み合ってポイントを稼ぐ形、相穴熊を目指す形の2つの持久戦が解説されます。

急戦は4筋を突き、5筋に合わせ歩を打つ定番の攻め形で「ナニワ流ワンパク中飛車」や「楽しく勝つ!!力戦振り飛車」等、
既存の棋書でも似た定跡が解説されています。さらに2009年末には「パワー中飛車で攻めつぶす本」が加わっています。
しかし急戦は、現在本書のみで解説されている居飛車の対策が「攻略は大変で形勢不明」と遠山四段は解説されています。
「居飛車と振り飛車、どちらかに肩入れすることなく局面を公平な視点で見てある」との言葉通りで、
この戦型で苦しめられている居飛車党にも参考になるでしょう。

そこで持久戦が紹介されますが、オススメの作戦と言うわりにはさらりとしか触れられていないのが残念です。
もっとも持久戦は定跡解説は難しいので主張点、具体例の紹介に留まるのも仕方がないのでしょうか。

第3章先手中飛車・5筋位取り編は第2章で形勢不明とはいえ受ける展開を余儀なくされた後手が工夫します。
位取りをあえて許すことで無難に穴熊に組もうとする戦法です。
従来はこの位取りを許して穴熊にする作戦は、
消極的で先後問わず簡単に中飛車が良くなると思われていました。
しかし実際にはポイントを押さえた駒組と反撃方法を知っていれば、
充分戦えるとプロ間でも見方が変わってきました。
中飛車側からの手段は袖飛車+穴熊や美濃+6筋位取り
といったものが解説されています。
▲中飛車なので△居飛車が千日手に誘い込むような順も出てきます、非常にプロ的な手段です。

第4章後手ゴキゲン中飛車・5筋位取り編は第3章と関連しています。
居飛車は同じように位取りを許して穴熊に組みますが、一手の違いが大きく後手の中飛車は袖飛車戦法が採れません。
この辺りは具体的に▲居飛車の防御の間に合う様が詳しく解説されていますので、わかりやすいです。
第3章とは逆に▲居飛車が千日手を避ける必要があるので、似た局面でも考え方がガラリと変わるのが面白いです。

第5章後手ゴキゲン中飛車・角交換編は冒頭でふれた「遠山流」の解説です。
5筋の交換ができた場合、居飛車が防ぐために6六歩を突いたら今度はそれをとがめる、といった手順が出てきます。
「遠山流」は既存の棋書で解説されていません、しかも▲丸山ワクチンには普通に対処しても一工夫で後手の勝率が良いため、
遠山流は勝率が良いにもかかわらず消えつつあります。
「これは自分で書くしかない」という遠山四段、見事に後世に「遠山流」を残しました(笑)。

そして最後第6章自戦記編でまとめです。

持久戦に絞って解説した本書ですが、プロでも指されているような手順・対策・定跡などがメインで、
中飛車の基本の出来ている方向けの棋書に仕上がっています。
解説自体は丁寧でわかりやすいのですが、
結局どういう方針で指せばいいの?という状況で終わっていることも多く、
読んで即勝ちにつながるような本ではありません。
アマでも高段者クラスの方が、じっくりと力をつけるための本なのかもしれません。

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