サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

全品ポイント最大50倍(0901-30)

全商品20%OFFクーポン(0922-24)

電子書籍

メディアを変える キンドルの衝撃 みんなのレビュー

  • 石川幸憲 (著)
予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー2件

みんなの評価4.5

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本

キンドルの衝撃 メディアを変える

人間が情報に管理される時代

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「その書類なら、いま打ってるから少し待ってくれ」といった言い方に、いまは全然違和感が無い。
文章が「書く」ものではなく「打つ」ものとなってからすでに久しい。
文章を「打ち」始めた初期の、大きくて重たいワープロ専用機もいまはすでに無い。ワードプロセッサーという言葉自体がすでに死語に近い。
この文章は、いま、ポメラ(キングジム社製)という小型電子メモといったもので「打って」いる。ワープロがポケットに入る時代になった。
文章を書くことについて、われわれはとっくに“電子化”に慣れ、文書を書くための電子製品は機能的にも能力的にも大いに進歩した。
しかし、あらたな“衝撃”がやってくる。
本を「開いて」、ページを「めくる」時代に終演がくるというのである。
キンドルをはじめとするリーダー機器が書籍の世界を大きく変えようとしている。
近い将来、本や新聞や雑誌は、本屋で買って読むものではなく、電子機器にダウンロードし、画面上で読むものとなる。機器が進歩すれば、何千冊、いや何万冊の書籍を、それこそポケットに入れて持ち歩けるようになる。
想像以上の“衝撃”となることはまちがいない。
そんなこと、そうは言ってもまだ先のこと?
いや、これまでのIT技術の進化スピードを考えると、決して先のことではない。
近い将来、必ずやってくる「本や新聞が紙ベースでなくなる世界」にわれわれは、どう対処していけばよいのであろうか。
便利さや効率が、何にもまして優先されるようになったのはいつの頃からか。
無駄や冗長が、まるで社会の進歩を阻む悪戯のように見られ始めたのはいつの頃からか。
人間は、もしかしたら思いっきり間違った方向に進もうとしているのではないか。
本や新聞や雑誌や、その他もろもろのありとあらゆるデータが、即時に簡単に手軽に入手できるように、さらになっていく。
確かに便利で効率が良い。しかしその便利さや効率の良さは、本当にわれわれの生活にとって必要なものなのか、さらに言えば、われわれの生活にあるべきものなのか。
人間は本来、忘れやすい生き物だと思う。さまざまな情報を適宜に忘れ、必要に応じ再学習する。それでよかったはず。
 あらゆる情報が忘れられることなく管理される。一面、恐ろしいことであることの認識が必要である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

キンドルの衝撃 メディアを変える

本書が浮かび上がらせたものとは?

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、次の問いに対する著者の考えをまとめたものである。

  ペーパーレスの世界で新聞や雑誌は、
  個性を取り戻すことができるのだろうか。

  また紙と電子書籍端末はどのように共存するのだろうか。

タイトルの「キンドル」という言葉に注目しすぎてしまうと、
電子書籍端末の最新動向をまとめたものと見えてしまう。

確かに、米国で何が起こったのかについて、
アマゾンの動きや新聞社の動き、
彼らがどう考えているのかはまとめられているのだが、
これからの電子書籍の展望までを本書に期待してしまうと、
何か物足りないような気持ちになってしまう。

本書は、電子書籍端末の出現によって、
従来の新聞、雑誌、紙はどのように変わっていくのかに比重がある
という読み方をしたほうが、内容をすんなりと受け取れる。

なぜなら著者自身が、書きながら情報を整理するタイプの方で、
従来のジャーナリズムの世界で生きてきた方で、
身に迫る危機感を感じて、今起こっていること、
起ころうとしていることを咀嚼する為に本書を書いたからだ。

彼自身が導き出している結論は、あとがきのこの言葉に集約されている。

  キンドルという新しいメディアに注目することで、
  「ポスト危機」のシナリオが見えてきた。

  紙の新聞や雑誌がある日突然消えてしまうのではなく、
  紙もペーパーレスも、という「共存の時代」が近くにきている。

この視点で、本文を引用してみると、浮かび上がってくるものがある。

  アマゾンはハードとソフトの合体を目指した。

  顧客主義をモットーとする同社としては、
  ハードメーカーへの脱皮が目的ではなく、
  次世代の本「電子ブック」の市場開拓が狙いである。

  そのツールとして、「本屋」の視点から開発されたのがキンドルだった。

  (P4)

  本の最大の特色は、読み始めると消えてしまうことだ。

  本を読んでいる最中に、インクや糊や紙や綴じは気にならない。

  著者の世界にはまり込むわけだ。

  4年前にキンドルを開発し始めた時にデザインの第一目標にしたのが、
  このコンセプトだ。

  (P24)

  アマゾンの成功の秘訣は、立ち読みに代表される
  「本屋に行く」という行為をデジタル化したことにある。

  (P52)

キンドルは「本」になろうとし、
アマゾンは「本屋」になろうとしているのである。

  新聞や雑誌は、印刷版でもウエブ版でも均質ではなく個性を持っている。

  消費者の内面では、新聞・雑誌はモノであるだけでなく、
  ブランドであり体験という面もある。

  (P163)

デジタル化を見つめると、つまるところ見えてくるのは、
そのものの本質なのである。

新聞とは何か? 雑誌とは何か?

  デジタル化により紙の役割は終わったと誰もが予想した。

  しかし、我々の身の回りを見渡すと今まで以上に紙への依存が高まっている。

  (中略)

  活字に慣れきった我々の世代は、良くも悪くも紙と運命を共にしている。

  紙なしでは不安を覚える。

  少なくともこの21世紀初頭では、
  デジタル=ペーパーレスの等式は100%現実になっていない。

  紙とコンピュータがあらゆる場所で混在し共存している。

  そのような生活空間の中で、デジタル情報はパソコンを介して
  アナログ情報(=活字)に再処理されている。

  (P170)

デジタル化が映し出すのは、アナログの価値なのだ。

  皮肉なことに、デジタル化が進むにつれて、
  究極的なアナログである生演奏・パフォーマンスの価値が高まっている。

   (P176)

  音楽の世界に学ぶ教訓は、デジタル化が進めば進むほど、
  人間は原点―音楽の場合には聴衆を前にした生演奏―に回帰するということだ。

  (P176)

そして、デジタル化されえないものは何なのか?

それはコンピュータが代われない、
人間しかできないものは何なのかを問うことでもある。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2 件中 1 件~ 2 件を表示