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夜のある町で みんなのレビュー

  • 荒川洋治 (著)
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紙の本

夜のある町で

夜のある町で

2003/12/28 12:32

荒川洋治のスタイルが見つかる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とみきち - この投稿者のレビュー一覧を見る

 2003年発行のエッセイ集『忘れられる過去』を読んだ。すばらしかった。そのあとがきに「『夜のある町で』の弟か妹みたいな本にしましょうという、みすず書房の尾方邦雄さんのことばから、この本は生まれた」とあった。遅ればせながら、1998年発行の本書を図書館で借りてきた。

 初出媒体の性格の違いのせいか、あるいはテーマのせいか、趣はかなり違っているが、少し若い頃なので、『忘れられる過去』には見つからない荒川洋治の物を書くときの原点が見つかった。逆に言えば、『忘れられる過去』では、ストレートな主張をしなくても心が伝わってくるところまで、表現が深化したということなのだろう。

 「おかのうえの波」(本書pp171-176・初出「思想の科学」1992年4月号)の中から抜粋。

 〈私の文体〉について書くようにとのこと。ひよっ
 このぼくにも文章を書くときの心がけのようなもの
 はある。/1知識を書かないこと/2情報を書かな
 いこと/3何も書かないこと。/ぼくは文章を書き
 ながらこれらの条件を肝に銘じ「いい文章になりま
 すように」と心からお祈りする。

 3の部分についての説明は、以下のとおり。

 文章は読者を威圧することがあってはならない。だ
 がこれはむずかしい。文章を書くよりむずかしいこ
 とかもしれない。それには何も書かないのが一番だ
 とすら思う。書かなければ威圧にも荷物にもならな
 い。

 荒川洋治の文章はそういう気持ちで書かれている。そしてさらに、「これからの栗拾い」(本書pp29-35・初出「海燕1996年2月号)では

 (…略…)ぼくは作文から文章を書く男の子なの
 である。はじめからずっと作文だった。詩も評論も、
 作文で通してきた。

と言っている。荒川洋治のスタイルが見えてくる。人生の一こまが、言葉や本とのかかわりが、過去の文学者をたどる楽しみが、詩に対する考えが、等しくそのスタイルで綴られる。

 読み終えると同時に、すぐに読み返したくなるような、人に伝えたくなるような、深い深い味わいのあるエッセイばかりだ。 

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