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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.7

評価内訳

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紙の本

福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと

本書を批判するに際して、目新しさが無い点を挙げても的外れである

13人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の副題は「いくつか学び考えたこと」となっている。これが本作の鍵だ。


 本書で著者が展開する議論での素材や情報一つ一つには目新しいものは多分無いと僕は思っている。著者自身が「特別にユニークなことが書かれているわけではない」とあとがきで断言しているが、おそらくその通りであろう。著者が認める通り、著者は原子力の専門家でもないからである。従い、本書を批判するに際して、目新しさが無い点を挙げても的外れである。


 但し目新しくない素材を集めた上で「学び考えたこと」の展開を通じて、本作は非常にコンパクトながらも、ピリリとした、山椒のような著作になっている。特に、人間が自然との対峙スタンスをどのように変化させてきたのかを展開する部分は大変勉強になった。原発が立っている土台には、人間の自然観と技術観、つまりは人間の哲学が存在している点は、今回の事故を通じて見えてきたものの一つである。


 今回の事故を通じて、「脱原発」「原発継続」「原発推進」等の議論が発生している。これからもこの議論は続くだろう。
 ともすると経済成長とのバーターというような議論(若しくは恫喝)に矮小化されてしまう可能性もあるが、本当に今の段階で試されているのは人間の哲学であると僕は思っている。


 「哲学というような青臭い議論をしている暇は無い」という異論もあろうが、長いスパンで考えた場合には、必ず哲学の問題になると僕は確信している。いかに今後技術が発展しても、人間が内部から崩壊していく可能性は常にあると考えているからだ。


 その意味では今回の事故を通じて「学び考えたこと」をどのくらい積み上げることが出来るのか。その一例として、著者が提起している「科学技術幻想とその破綻」という切り口は、大いに傾聴に値すると僕は考える。

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紙の本

福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと

書き写したくなる傑作

9人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アリョール - この投稿者のレビュー一覧を見る

 最初のページ、最初の行から引き込まれる。
 ひと言で言えば、文章よし・視点よし・思考よしと三拍子そろった傑作だ。

 簡にして要を得た文章は、さながら明治の文豪による小説を読む気分をもたらす。それでいて、ふいに聞き慣れた口語体が出現するところもおもしろい。たとえば1950年代の科学者が原子力に抱いた期待について述べるくだりで「物理学者福田信之の書には、なんともノー天気に書かれている」とあるような。

 視点のよさは、日本の原発問題は米国による広島への原爆投下に始まる核兵器開発の流れに本質があるという指摘を、冒頭から提出している点にある。
 そのため読み手は、何の抵抗もなく思考の流れに身を委ねられるわけで、著者のこうした姿勢が、すぐれた文章とともに「読みやすさ」を生んでいると気が付くのである。

 何行でもいい、何ページでもいいが、どこかに書き写したくなるような中身をもつ一冊だ。

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紙の本

福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと

考えるきっかけに

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ギンギラギン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 著者の山本義隆氏は物理学者、そして元・東大闘争全学共闘会議代表、今は駿台予備校にて物理を教えています。自分は全共闘世代ではないけれど、著者から駿台予備校にて物理を教わっていました。
 元・東大闘争全学共闘会議代表であったということ、また自分が接してみて感じたことから、著者は、人に端的かつ論理的に物事を分からせる力は凄いと思います。それは、この本にもよく現れています。

 前半は、原発問題がどういうところに起因するものなのか、様々な事実が要領よくまとめられ、分かりやすく書かれています。
 後半は、歴史や文学に絡めたりしつつ(著者の物理学者としての顔からは少し意外だったのですが)、自分の脱原発という立場を表明しています。

 今、原発問題は一般人であっても考えるべき問題であることは明らかです。
 本書は、分量としては薄い。しかし、きちんと問題提起、それを踏まえた自分の取る立場が表明されており、私たちが考えるよいきっかけと材料を与えてくれると思います。

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