唯識初歩 : 心を見つめる仏教の智恵 みんなのレビュー
- 松久保秀胤 (著)
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2001/12/22 22:19
目次
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
唯識三十頌
序章 法相宗の教え
佛さまはどこにいらっしゃる?/どこから登っても富士山/自分自身の唯識観を/『法相二巻鈔』と良遍上人/瑜伽唯識
第一章 心と世界
外の世界を捨てて、内に世界を留める—捨濫留純唯識観/境と唯識、見分と相分/表層の心/深層の心/煩悩と阿頼耶識/記憶と阿頼耶識/阿頼耶識とユング/自分で認識したものだけが存在する/第八識と前五識が直結する状態がもっともいい/所知と能知/煩悩障と所知障/無心な子どもとシャガールの絵/阿頼耶識の証明(1)/阿頼耶識の証明(2)/心と世界をつなぐ/十二因縁/臨終の心
第二章 心の構成要素
劣ったものを隠して、勝れたものを顕す—隠劣顕勝唯識観/心は電気掃除機のようなもの/五十一の心所/静かな心/善の心所と煩悩の心所/隋煩悩の心所と不定の心所/推量する心/不相応行法と無為/色法/意識の認識対象/心所は劣、心王は勝
第三章 外界にとらわれない心
末を摂めて、本に帰する—摂末帰本唯識観/認識の四つの側面/縁の四分類/四縁と八識の関係/外界の刺激なしで働く意識/質疑/唯識で見るカルト宗教/見分・相分を引き込み、自分の自証分・証自証分を大事にしよう
第四章 心の正しい働き
虚を追い出して、実に存する—遣虚存実唯識観/三性/三類境/仮有と実有/自我は質疑
第五章 心を変える
相を追い出して、性を証明する—遣相証性唯識観/二無我/プドッガラ/識を転じる/識と智/悟りへの道程/衆生のなかで認められることが大切
終章 日常生活を見る唯識
唯識は人間学/唯識は三乗思想
あとがき
2017/11/01 16:19
法話を聞いて「唯識」が分かったと思うような本いるような本
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投稿者:ゴータマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常にわかりやすい唯識の本だと感じた。
法話の口調で書いてあるためか、やさしい文章なので分かったような気にさせられる。唯識と言う難しいものが分かったという読後感がある。しかし、唯識は仏教の基本的な学問だといわれるが、専門家の基本だという事を思い知らされる。仏教の専門用語も多く、凡夫で在家の者にはわかったような気にさせられるが、実はまだまだ解ってないと気づかされる書物だ。
著者もこの本を読んで唯識が分かったと思わないでほしいと本文中に書いてある。唯識は実生活で合点がいくもので書物だけでは理解するのは難しいと説く。瑜伽(瞑想)も大切だが唯識は実生活の中で生かされるべきと主張している。
唯識を「五重唯識観」というものに沿って解かれているところがこの本の特色。
「唯識三年く舎八年」というが、まさにそれを思い知らされる「唯識」の入門書。
一読すると唯識を分かったような気になったので評価は5としたいのだが、何度も読み返すうちに用語の索引があるとなおいいと思ったので4とする。
著者はこの本の執筆当時は薬師寺の管主だったが、現在(平成29年)薬師寺長老となられている。
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