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京都花街 ファッションの美と心 みんなのレビュー

  • 相原恭子 (文・写真)
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紙の本

紙の本京都花街ファッションの美と心

2011/07/25 14:17

可憐な舞妓さんの姿に奥深い伝統文化を垣間見る

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辰巳屋カルダモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 可憐な舞妓さんの姿を見て涼やかな気分になろうか、と手にした本書。
写真家でもある著者は「花街」をテーマに執筆、撮影活動を行い、外国語の著作も多い。

 舞妓の着物、髪型、身に着けるアクセサリーなどに「決まりごと」が多いと知ってはいたが、想像以上で驚いた。
日本髪にゆらゆら揺れる花簪は毎月変わる。華やかな着物やトレードマークのだらりの帯の材質や柄も必ず季節のもの。それも少し先取りするのが粋でおしゃれだという。
季節に合わせるという単純なことではなく、次の季節を待ちわびる日本人ならではの心が表現されている、と著者は指摘する。

 まだ見習いさんか、お座敷に出て何年目か、衿替え(舞妓を卒業して芸妓になること)が近いか、など見る人が見ればすべてわかるそうだ。まずは見た目を変化させて、あとから中身を充実させる方式、だ。

 これは花街特有のしきたりではなく、長い間に培われた日本の伝統そのものだと著者は語る。着物と日本髪が普通であったころは皆そうだった。男性や子供も例外ではない。
髪型、化粧、服装で年齢、身分、職業、未婚か既婚か、つまり自分が何者なのかがほぼすべて他人にわかってしまう。個人情報守秘の現在の日本では想像もつかないことだ。
それだけに恥ずかしいマネはできない。見た目に相応しい間違いのない人間になろうと努力するだろう。今は花街にしかない、この伝統。窮屈な一面もあるが、全体として、いいモラルを保った社会になると思われる。
震災の際、各国から称賛された日本人のモラルの高さはこんなところに由来しているのかもしれない。

 舞妓の世界を通じて、守るべき日本文化の一面を知ることができた。
花街の需要がなくなれば途絶えてしまう職人技も少なくないという。舞妓は生きる伝統文化なのだ。
舞妓、芸妓とお座敷遊び……は庶民には難しいが、祇園の街を歩いて粋な空気を吸ってみたくなった。
 

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