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電子書籍

B6回顧録(私鉄・専用鉄道・専用線編) みんなのレビュー

  • 瀬古竜雄 (著)
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紙の本

B6回顧録 私鉄・専用鉄道・専用線編

大家族のSLがたどった運命の明暗

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小池滋 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 まず明かるい話題から。力持ちの長所をかわれて、全国の官鉄線の山坂の多い路線の全列車、平坦な路線の貨物列車、大きな駅の入れ替え用などが主な職場となった。


 昭和に入って国産の蒸気機関車が主流となり、外国製がどんどん陶汰されるようになっても、B6一家は長寿を保ち、東京などの大都市での入れ替えの仕事を、ディーゼル機関車にとって替えられる昭和30年代初期までつとめた。他に類を見ない生存率である。

 よほど性能がよかったのか、現場の人たちによほど愛されたのか、と考えたくなるが、本書を読むと、必らずしもそうではなかったらしいとわかる。運転する人、保守する人にとっては、扱いにくい点が多かったとのことである。

 家族の数が多かったことがよかったのだろう。例えば、部品の新調、交換などの際に便利だった、経費がかからなかった、などが生き残れた原因らしい。そうした点を評価されて、官鉄から引退した後、全国の私鉄その他に引きとられて、第二の人生を送ったものの数が、これも抜群に多い。

 私鉄といっても、客を乗せて走る線、つまり普通の時刻表や路線図に載っている線だけではない。工場や炭鉱などの専用線、工事用線でも活躍した。面白いトピックとして、官鉄でゲージ(左右のレールの間隔)を、欧米なみ(現在の新幹線がそうである)に変えようという意見が出て、大正6年に横浜線の町田付近に実験線を設けた時、使われた機関車が、この一族のひとりだった。

 暗い話もある。アメリカ製の2500形には欠陥車が多く、改造されたり、厄介払いのために私鉄などに譲られたものが多かった。落ちこぼれを早いとこ民間に押しつけようという、お役人気質は昔からあったことがこれでわかる。

 戦後になって電化区間が増えると、電気機関車が引く列車が多くなる。客車に暖房用のスチームを送ることができないので、専用の暖房車を機関車の次につけなくてはいけなかった。そこでB6のお古のカマを貨車の台枠に乗せ、お古の客車の台車をはかせて急ごしらえした。戦後の物資不足時代を思わせるエピソードである。

 完全に絶滅したかと思ったB6一家の中で、いまなお1両だけが健在で、埼玉県の日本工業大学の博物館に保存されて、年に何回か火を入れて動いているという朗報も書かれている。動かない状態で保存されているものも、青梅の鉄道公園などに数両ある。

 豊富な写真によりこまかな違いがよくわかるのもありがたい。日本全国にわたって調べ上げた著者と、その背後の協力者となっている多くの人たち(物故者もいる)に、深い感動をこめたお礼を申し上げる。 (bk1ブックナビゲーター:小池滋/英文学者 2001.01.27)

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