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紙の本

執事とメイドの裏表 イギリス文化における使用人のイメージ

下男は、背の高さと、ふくらはぎのカタチの良さで選ばれたそうな!

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:辰巳屋カルダモン - この投稿者のレビュー一覧を見る

 イギリスを舞台とする文学や映画にさりげなく登場する、執事やメイドたち。
物語のキーマンになることもあるが、彼や彼女についてはほとんど説明がなく、日本人には理解しにくい面がある。

 執事、ハウスキーパー、料理人、メイド、従僕、乳母、下男などなど……。
雇用される階級、序列、仕事の範囲、身なり、給与、主人との関係、退職後の人生等はいったいどうだったのか?
著者は、ジェイン・オースティン、チャールズ・ディケンズ、アガサ・クリスティなど、多くの文学作品を引用し、また映画のシーンや当時の風刺漫画も織り交ぜて、イギリスの伝統的な使用人のイメージと実態をわかりやすく解説してくれる。

 執事はもともとは飲み物に関するあらゆることを管理するソムリエのような職務だったという。
そのため、執事イコール「酒飲み」「酔っぱらい」という一種のステレオタイプが生まれたそうだ。
その後、執事の仕事の幅が広がり「個人的な感情はいっさい表わさず、よけいなことも言わず主人に忠実に仕え、仕事にも有能だが、つねに影の存在で自己主張をしない」(61頁)という日本でもお馴染みの典型的な執事像が出来上がって行く。

 ほかの使用人にも、このようなステレオタイプが必ず存在するという。
すべての家計管理を任され女性使用人の頂点に位置するハウスキーパーは「厳しいが根はやさしい。主人に極めて深い愛情を持っている」。
料理人はフランス人で「情緒不安定で感情的で気まぐれな芸術家」、若いメイドは「外で警官といちゃつく」、乳母は「他の使用人から嫌われる。使い古された言い回ししかできない」などなど。

 大きなお屋敷になると使用人の数も百人単位となり、管理にはルールが不可欠だった。
厳しい序列と上級の使用人が特権を手にする仕組みは、同じくイギリス伝統の「寄宿学校」と通じる、という著者の見解が興味深い。

 このような使用人の「典型」をふまえて、イギリス文学や映画にふれれば、また違った面白さがわかるかもしれない。
文学や映画のガイドとしても非常に優秀な本書、読みたい本がまたどっと増えた!

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