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電子書籍

みにくいあひるの恋 みんなのレビュー

  • 日日日, みことあけみ
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みんなのレビュー4件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

みにくいあひるの恋 1

紙の本みにくいあひるの恋 1

2009/09/02 20:51

命よりも、たいせつな気持ちがある。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

限りなく表紙買いに近かったが、これは良い作品を読ませて貰ったと感謝したい秀作である。多彩で独特な人物が登場しながら程良くこじんまりとした小さな世界で、人と人とのふれあい、家族愛、恋愛、いわゆる「縁」や「情けは人のためならず」といった、時には面倒なこともあるけど大事なもの、ともすれば忘れてしまうけど大切なものの尊さを背景に、人との付き合いが不得手で、イメージと実際とのギャップに悩んで、深く愛したがゆえに傷付いて、人を愛することに怯える、そんな人達の葛藤を、主人公【白鳥蛇衣】とヒロイン【金城あひる】のピュアな恋物語を通して描いている。シンプルな本線に含蓄ある多くの要素がさり気なく散りばめられた作品である。

まず、設定が特徴的。通常、『恋の病』は罹ると幸せなものだが、本作では不治の病・致死の病として位置付けられる。なので恋することはタブーであり、そのための抜け道が用意されている。読み始めはこの設定に若干曖昧というか矛盾を感じて違和感も覚え、検査で分かるのなら最初からみんな検査したら?という身も蓋もない疑問も沸くのだが次第に改善されてくる。さらに最も特徴的なのが蛇衣。『男らしくなりたい』のなら、まずはその髪型から直していこーよ、と言いたくなる、稀に見る美少年である。そして、その聖人君子も真っ青な純粋さと実直さを備えており、彼の前では悪い事、後暗い事が出来なくなる。そのため本作全体が透き通るような透明感に溢れているのである(これらは美麗過ぎる挿絵に負うところも大きい)。この蛇衣にあひるが恋をする。恋をしてはいけないのに恋をする。なので本心は隠して蛇衣には正反対のことを言う。でも止まらない、抑え切れない。そしてレビュータイトルに冠した境地にまで達するに至る。次巻では、「爆弾」を抱えたあひるがこれとどう向き合うか、蛇衣がどう対処していくのかが鍵となりそうで楽しみが尽きない。

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紙の本

みにくいあひるの恋 3 ロボットは待ちくたびれた

より悶々と混迷を極めた果てに幸せはあるのか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻以上に三角関係の修羅場と本シリーズにおける「恋とは何ぞや?」が鬱々と描かれた第3巻である。結果的に二股状態な蛇衣の行動は常に「あっちが立てばこっちが立たず」になっており実にもどかしい。悪気は無く、片方に対してピュアに誠実であればあるほど他方を傷つけてしまう悪循環が今回も続き、宜しくない方向に関係がステップUPしている。こうしたすれ違いや行き違いが改善されないまま次巻へ持ち越されるのは何とも重苦しい。そして、今回は三角関係がもう1つ描かれている。ゲストヒロインの映研副部長【雷門黄梨花】と風太、そして吟である。また、この黄梨花は前巻の『人魚の肉』と対を成す『恋の病』の解決への象徴的存在としても描かれている。またしても人の道に反した、実にやるせない“治療”の方法に気が重くなるが、同時に『恋人』と『兄妹(姉弟)』の垣根についての根本的な疑問が提示されているのが印象的でもあった。どんな形にせよ人を恋したら一緒なのでは?という気になって思考がぐるぐるしてしまう。謎の人物【獅子座アオイ】の登場とその正体、そしてあひるのかなりヤバめなピンチがさらに重くのしかかる引きとなっており、結びに添えられた「BAD END...?」の「?」が取れてしまわないかとそわそわしてしまう。黄梨花のクライマックスは物静かながら劇的でもあり、落涙を禁じ得ないものでもあったが、こんな哀しい涙は流したくないなぁ、という切なさが満載でもあった。今回もまた重く暗く切なく哀しい展開である。しかし、冷静に見てみれば、「あひる×蛇衣×茜子」、「黄梨花×風太×吟」の物語が縦横に展開されている訳で、各々の思惑が交錯しながらくっついたり離れたりするドラマがしっかり描かれていたことになり、これに「茜子×音忠」が絡んでくる?という伏線的要素の行方が全く以て持ち越されているのが何とも意地悪だったりするのである。

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紙の本

みにくいあひるの恋 2 死にぞこないの人魚姫

理想と現実の狭間で揺れる想いと生じた亀裂

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻でのピュアと呼ぶにはあまりに無垢で透き通るような世界にたった一滴、しかしやけに重みのあるコールタールのごとき墨汁が垂らされたみたいな、そんな淀みのある内向的な心情が赤裸々に綴られた第2巻である。『恋の病』、『兄と妹(姉と弟)』といった設定に『恋人』たる他人との恋愛が加わってぐるぐる悶々とした行き場の無い感情が否応なく燻っていく展開。蛇衣にとっては『妹』たる茜子と『恋人』たるあひるは別物、きちんと話し合えば解り合えると理想的に考えるのだが、女性陣、特に茜子の心情はそんな簡単なものではなく、もとより多少壊れ気味のヤンデレなこともあって激しい嫉妬を覚えながら自虐的な思考も働かせてしまう。あひるはあひるで茜子のことを気に掛けながらも現状の蛇衣との関係に居心地の良さを覚えてしまう。この3人の理想と現実が交錯していくのだが、みんながみんな真面目というか人が良いのでどんどん自分を責める方向で悩んでいく、出口の見えない事実を知るにつれて悩みを深めていく展開に読み手も同調して何とも言えない閉塞感を覚えていくのである。そして、『恋の病』を治す特効薬が登場する。これがまた非人道的な不気味さを湛えたもので、本巻が醸すほの暗い重さを助長していく。サブタイトルにある「人魚」が、ある条件を満たして“生まれ変わった”存在として出てくるのだが、この辺りの展開は、あとがきに『現実を逸脱するような超展開はないので』とあるものの、かなりの超展開だと思う。そして実にやるせない結末を迎える。何だかいろいろと切なくてキツイ話だなぁ~というのが本巻の印象となろう。解決せずに次巻へ続くのでなおさらである。決して明るくないながらも新たな想いを胸に進み始めようとする蛇衣と茜子に対してあひるは思いっ切り置いてけぼりという哀しい結果を受けて次にどのような展開を迎えるのか、不安と期待が交互に膨らむばかりである。

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紙の本

みにくいあひるの恋 4 哀しみのない自由な空へ

他の選択肢はなかったのか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

あひる共に歩むと決心した蛇衣が、まさにその身を呈する次元にまで辿り着いた完結である。しかし、これには賛否が大きく分かれるのではなかろうか。個人的には「この読後感の悪さは何だろう」と思った。

究極の愛、至高の愛、これ、すなわち盲目の愛とばかりに邁進する蛇衣。これ自体は良いのだが、このためにはどうしても解決しなければならないことがある。『妹』たる茜子とのことである。これまでを省みて蛇衣なりに解決しようとしているのだが、これが茜子に届かない。というか届く訳が無いと思った。茜子の本当の心を理解していないか、知ってて知らんぷりに見えるからである。今回に限っては蛇衣が物凄く身勝手に見えた。そこまでのあひるへの愛なのだろうが、三角関係にがっつりメスを入れ、ハーレム的な曖昧さを避けたのであれば、どんなことをしてでも茜子が真に理解する前向きな和解と、それを双方が乗り越えて辿り着く結末を目指してほしかったと思う。そのために必要な、茜子の気持ちを全て理解し、受け入れ、受け止めてもなお自分の想いを追及する道での解決がなされていないように感じた。

また、結末で辿り着いた2人の関係(形態と言ってもいい)についても甚だ疑問である。こうするしかなかったのかもしれないが、この関係は男女が愛を育むものではないと思うのである。「その先」を狙ったのかもしれないが外しているように思う。洗面台に並ぶであろう歯ブラシが男用と女用ではなく大人用と子供用では何かが違うと思うのだが。そして、あひると蛇衣寄りに見れば最高級の愛の形かもしれないが、茜子に肩入れすると、これ以上の悲劇があるかというくらいに叩きのめされるのを見ていられなくなる。他の選択肢や展開は本当に無かったのだろうか?そう思うこと自体が読み手の身勝手な願望なのだろうか?

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